乙女はねーねーに恋してる外伝 女装デートデート


 このお話は公式提示板の雛見沢物語に投下している「乙女はねーねーに恋してる」の外伝です。概要は高校へ進学すると同時に聖ルーチア学園に戻された詩音。意識を取り戻した悟史は詩音に会い、一緒の高校生活を楽しむために女装して転校する。そこで巻き起こるさまざまな騒動です。なお、本編を読まなくても十二分に楽しめるようにしてます(本編自体もプロローグの段階だし)




 もしも、デート中、彼氏が他の女性に見惚れてしまったのならば彼女は気分を害する。これは間違いない。しかし、一緒に見惚れてしまったとしたら──それは一体どうしたらいいのだろう。
 実際にこのカップルがそうだった。三、四回デートを重ね、お互いに気心は分かり合っている。楽しくおしゃべりをしながらにぎやかな商店街のロードを歩いていた。ふと、彼が止まる。どうかしたの? と、彼女も止まる。彼の視線の先を追う。ポカンとする。

 きれいな少女が二人歩いていた。一人はポニーテールの少女。活動的にミニスカート。白いブラウスに黒のジャケットをはおっている。
もう一人は薄いピンクのフリルのついたツーピースを着た長いストレートの髪の少女だ。仲が良いのだろう。初々しいデートのように寄り添いながら歩いている。人通りが多いが誰ともいわず思わず道を譲ってしまう。静々と歩く。喧騒が消える。いや、全てが静寂の世界へと変わり果てる。誰もが見惚れ誰もが振り向く。そんなカップルだった。

「きれい」
 うっとりと呟いたのは彼女の方だった。その視線はツーピース着た少女に向けられていた。

「むぅ、みんな見てるよ。ばれたんじゃないの」
 周りの様子をこわごわと伺いながらツーピースの少女──悟史は言った。きょろきょろと目を動かす。みんなが見てる。頬が赤くなるのを自覚する。まとわりつくスカートはどうしても慣れることが出来ない。緊張で体が強張る。それでも詩音は余裕の表情で、
「確かに注目されてますね。でも、それは悟史くんが綺麗だからですよ。ああ、今は沙都子でしたね」
 悟史は転校するとき沙都子の名前をかたった。学園内でもそれで通ってる。
「……むぅ」
 唸るしかない。休日。久々に外出許可を取り、デートに繰り出す事にした。それはいいのだが、詩音はフリフリのツーピースをどこからともなく用意すると(サイズぴったり)さあ、これを着ましょうと迫った。抵抗したが無駄だった。二人の初デートはとんでもない形でスタートした。

「あっ、これいいわね」
 二人はにぎやかな商店街を歩いてる。まずは定番、ウインドショッピングだ。詩音は宝石店で展示してあるネックレスに足を止める。シンプルな輝きの真珠。ひときわ大きく目を奪われる。周りの装飾も控えめながら引き立ててる。もちろん、値段はとんでもない桁だ。少なくても学生の身分では手が出るものではない。
 それでも詩音はウインド越しに指輪などを見て、うっとりとため息をつく。この辺りはやっぱり女の子なんだろう。
「ねえ、いいと思わない?」
 もちろん、男である悟史にはさっぱりの世界だ。綺麗だとは思う。いいとは思う。けど、手が出ないものを長々と見る気にはなれない。女の世界に足を踏み入れて始めに思ったのはそのメンタルの差だ。男と女。シンプルな言葉だがやはり違う。
「いいとは思うけど……もう、そろそろ時間だよ」
 ウインドショッピングでぶらついたら映画を見る。これもやはり定番だろう。
「はあー、やっぱりダメダメですねー。こういう時はもっと、うっとりしないと。目をキラキラーですよ」
 腰に手を当てて、メッ! と、詩音はたしなめる。やっぱり悟史は「むぅ」と唸るしかない。
「あっ、いけない。そろそろ時間ですよね」
 詩音が時計を見る。もう少しで上映時間だ。
「急がないと、ほら、ぐずぐずしない」
 そういって、走り出す。
「……むぅ」
 やっぱり女の子は分からないと思う悟史だった。

 見ようと決めた映画はやはり定番の恋愛物だった。これが大はずれだった。なんというか偏見かもしれないが、どうしてフランス映画はこうモニャモニャしてるのか。関係ないけどイギリス映画の画面の暗さは何とかならないのか。やっぱり、単純だけどハリウッドが分かりやすくていいね。と、あくびをかみ殺しながら詩音は見ていた。隣を見ると悟史も退屈そうにしている。今にも寝てしまいそうだ。それなのに人の入りは意外といい。席の三分の一以上は埋まっている。
「どうしたものかしらね」
 とりあえず、上映が始まって三十分ほど過ぎた。あと一時間半はある。これからおもしろくなるのか。期待できそうにない。かといって、舟をこぐのにはもったいない。

 と言うわけで悟史をいじる事にした。

 ゆっくりと手を伸ばす。ツーピースのスカートの脇のファスナーをゆっくりと開ける。手を進入させる。太ももを無視して股間に這わせる。はっと悟史は驚いて詩音を見る。気にせずショーツに包まれた悟史の肉棒をいじる。始めは小さく収まっていた。だが、見る見るうちに膨張していく。あっという間に小さなショーツから肉棒の頭が飛び出る。人差し指で亀頭をいじる。熱い。
「んっ」
 小さく悟史は呻く。
「ちょっと、やめてよ」
 息を吐いて詩音を見つめるが、ニヤニヤ笑うだけだ。
「だめですよ。上映中に騒ぐと他のお客さんに迷惑でしょ?」
 それでもいじる手は止めない。亀頭からぬるぬるしたのが出てくる。
「んー、これはなんです? 先走り液と言う奴ですかー」
 オヤジくさい口調でさらに責めていく。指を何本も使って肉棒を包みしごく。亀頭をグリグリと指で押し付けていく。時には力を込めて握り、時には繊細に触る。自分の手では味わえない快感が生まれる。もどかしく柔らかく暖かく冷たく気持ちいい。
「あっ、うっ」
 悟史は耐える。詩音の手が生み出す快楽の旋律に。すでにスカートはこんもりと盛り上がる。二人のすぐ隣には人は居ない。だが、二席ほど離れたところに誰かが座っている。気付かれたらどうなるか。分からない。ただ、足を張って耐えている。
「ふふ、ここ、ここがいいんですか」
 耳元で詩音がささやく。何も答えずに悟史は手を伸ばす。
「きゃっ」
 小さく詩音も悲鳴を上げる。悟史の手は詩音のミニスカートにのばされる。めくりあげられピンクの縞パンに指を這わせる。
「ちょっと……悟史くん」
 無視する。人差し指と中指で無遠慮に詩音の秘部に縞パンの上から押す。ずぶすぶとめり込む。じんわりと液が染み出す。
「濡れてるよ、詩音」
 そっとささやく。それだけで顔が赤くなる。太ももに軽く指を這わせ、秘部をさする。
「んっ、くぅ」
 漏れ出る声をかみ締める。ジロリと悟史を見るが涼しい顔だ。詩音の悟史の肉棒を握る手に力がこもる。互いにせめてせめぎあう。甘い声が洩れそうになる。誰も気付かない。映画の画面に目が入らない。ただ、抑える。快楽に、溢れようとする声に。激しい息遣いをする。悟史の肉棒はそそり立ち、詩音の秘部はぐっしょりと濡れる。お互いに見つめる。キスをした。舌も絡めあう濃厚な奴を。互いををむさぼる。二人はとろけていく。

 映画が終わると二人は人気のない路地裏に行った。映画が終わるまで二人で責め続けていた。激しくはない。じんわりとゆっくり。だが、火は消えない。むしろ、かきたてられる。詩音は悟史の長いスカートをめくるとそのまま潜る。目の前に怒張した肉棒がそびえたつ。何の躊躇もなしに咥える。塩味がしする。ぬるぬると先走り液の味もする。舌で絡める。荒々しく頭ごと動かす。悟史のスカートがゆさゆさ揺れる。快楽に耐える姿は乙女の表情だ。唇をすぼめて横から吸い付く。舌でぺろりと舐める。つつく。ありとあらゆるテクを駆使する。
熱いねっとりとした口に包まれて悟史の肉棒は蕩けそうになる。
「あぅっ」
 短い言葉とともに悟史は放った。白い粘つく精液を詩音の喉にめがけて発射する。何も言わずに飲み込む。一滴残らず愛しく丁寧に。
「さて、次は悟史くんの番ですよ」
 立ち上がって、詩音はミニスカートをめくる。濡れそぼった縞パンが見えた。そのまま腰を落として悟史は吸いついた。
 詩音の様子がおかしい。足取りが重く、ふらふらとしている。
頬が赤く上気している。息も荒い。風邪なのか。先ほどまで元気だったのに。
対する悟史はニコニコとしている。詩音の手を握り、ゆっくりと歩いている。なぜかつらそうな詩音に振り向きもしない。
 悟史の手は詩音の手を握っている。空いているもう一方の手にも何か握っている。
小さくて四角い何かだ。詩音もじもじと下を気にしている。
正確には太ももだ。熱い息とともにうつむく。
「だめだよ」
 ニコニコと悟史は言った。
「前を見て、きちんと歩かなきゃ」
 詩音は肩を震わせながらあごを上げる。
「……いじわるですね」
 詩音の言葉にはそ知らぬ顔で、
「んー、この格好で歩くほうこそ意地悪でないのかなー。まあ、もう、慣れたからいいけど」
 今の悟史の格好はピンクのフリルのツーピース姿だ。とっても綺麗だ。
そもそも悟史は女子高に通っている。詩音が聖ルチーア学園に戻され、
追いかけてきたのだ。いろんなつてを駆使し、悟史は転校してきた。愛なのだろう。
けど、いま、その愛はちょっぴり意地悪のスパイスを含ませていた。
だって、詩音が可愛いからである。
「アレー、詩音さんに沙都子さんじゃあないですか」
 不意に二人に声がかかる。ちなみに悟史はここでは北条沙都子と名乗っていた。
振り向くと、クラスメイトが数人、よって来た。
「あら、あなたたちもここに遊びに来たの?」
 にっこりと悟史は言った。何とか詩音も微笑みを返す。
「ええ、少しお買い物に。沙都子さんたちもですか」
 聖ルチーア学園はお嬢様学校だ。全体的におっとりとしている。
まあ、中にはひねるだけでドアノブごと外したり屋上から落ちても無傷
という方もいるが。

私たちは買い物です。といっても映画とかも見にきたんですけどね」
 この学園に着て数ヶ月。悟史の猫かぶりも堂に入ってる。
「それじゃあ、お昼はまだなんですか? よかったらご一緒にいかがです」
 クラスメイトの誘いに詩音は軽く悲鳴を上げた。しかし、誰も気づかない。
ちらりと悟史が見ただけだ。
「お招き感謝しますね。どちらのお店に向かうのです?」
 悟史の振る舞いを見て、男と思うものはいないだろう。実際、今まで疑われたことさえない。
「そうですね、近くに本格的なパスタを提供してくれる喫茶店があるんですよ。
どうです?」
「あら、わたしは天然酵母で作ったサンドイッチの店を知ってます。そちらのほうがお勧めなのでは」
「んー、それよりも本格懐石弁当なんてどうです? 三千円とお手ごろなんですよ」
 クラスメイトたちはあれやこれやと店をはやし立てる。お嬢様らしくどれもこれも上品な店ばかりだ。
「沙都子さんたちのご意見はどうなんです」
 詩音は答えない。聞いているのか聞いていないのか下をうつむいて荒い息を
吐くだけだ。
「そうですね。変わった店として、とんこつラーメンなんてどうでしょう?」
 悟史の言葉にクラスメイトたちは顔を見合わせる。

「とんこつ……」
「──ラーメン」
「……ですか──」
 困惑するのも無理はない。常に気品あれ、上品であれと教えられた
彼女たちにラーメン。しかもとんこつ味など範疇にない。
「んふふ。驚くのも無理ないかもしれませんわね。けど、意外と
おいしいのですよ」
 悟史は静かに見渡す。
「……はあ」
 けど、クラスメイトの反応は薄い。
「食べたことはあります?」
 悟史の問いにみんな顔をフルフル振る。
「おいしいですわよ。それに肌が綺麗になってツルツルの美容効果も
ありますし」
 この悟史の言葉にみんなは目を見開く。
「肌が綺麗に?!」
「ツルツルに?!」
「とんこつラーメンにそんな効果が? 驚きですわ!」
 一気に食いつく。まさに迫らん勢いだ。ふつうなら、そんな悟史にいつも
何かしら反応する詩音だが何もアクションは起こさない」
「トンコツにはコラーゲンたっぷりですし、意外と脂も少ないんですよ。
それにニンニクも匂いはきついですけど、その栄養については言うまでも
ないでしょうしね」
 ちなみに単一食品としても優れていて、基本的な家庭料理定食が百とするなら
とんこつラーメンは七十点ほどになる。カレーライスが五十点点ほど。うどんが四十点ほどである。
ラーメン自体が全般的に六十点前後と意外と栄養バランスがいい。 ただし、このごろの
脂アブラや、濃い味付け。さらにラードのごまかしや安価な業務スープでの味付けと落とし穴もある。おいしいかもしれないがスープはある程度残したほうがいいかもしれない。
「それは……」
「いいかもしれませんね」
「──ええ」
 実はラーメンには興味を持っていたが「らしくない」と、敬遠していた。
けど、こうまで言われると食べても許されるような気がする。
「それなら、沙都子さん。ご案内してもらいませんか?」
 興味津々の表情でおねだりされた。悟史は「いいですよ」と言おうとしたが。
詩音にぎゅっと服のすそをつかまれる。
「ふふっ。ごめんなさいね。実はもう食べてきたの。あちらの通りの石鍋亭が
本格でお勧めよ。気になる匂いもあまりないしね」
 さすがに詩音がかわいそうと思ったのだろう。それでも、悟史は手に持つ何かを操作する。
「はうっ」
 急に詩音はしゃがむ。小刻みに肩を震わせる。息も荒い。太もももすり合わせる。
目もなみだ目だ。恨みがましく悟史を見るがそ知らぬ顔で手を差し伸べる。
「どうかしました」
 そのまま、悟史はクラスメイトのほうを見て、
「ごめんなさい。詩音さんの気分が悪いようなので、また。ごきげんよう」
 といって、失礼する。「お体を大事にね」という言葉を受けて立ち去る。
「あら、これ、何かしら?」
 ふと、クラスメイトたちは地面を見る。雨も降っていないのになぜか濡れていた。

とあるビルの屋上に行った。誰もいない。ここは平日でも簡単に入れると友人に
聞いた。静かな風が吹く。だが、詩音には関係ない。つかつかと歩き、壁の前で
悟史に向かって尻を高く掲げてミニスカートをめくった。中心部がしとしと濡れている。
太ももにてらてらと光る液が伝っている。耳を澄ませば聞こえるだろう。かすかに音が
聞こえる。ブーンと。
「もういいでしょう? もういいでしょう!」
 なみだ目で詩音は訴える。尻をフリフリ振る。
「早く突っ込んで! ズコズコズボズボえぐって。太っくて硬いあれを挿れて!
 早く早く! 早くーーーー!」
 だが、悟史はニコニコ笑ったまま、
「あらあら、はしたないわよ。詩音。常に余裕を保ち、優雅たれというのが学院の教えでしょう」
 綺麗な女言葉で悟史はいった。
「もう! いいでしょう! 二人きりなんだから!」
 切なくなるような詩音の懇願に悟史は「しょうがないなー」と、自らロングスカートをめくる。
悟史のはくショーツから荒々しい肉棒が見える。詩音のショーツをはぎ落とすと、
「さあ、出して」
 と、言った。
「言っておくけど、手を使っちゃダメなんだよ」
 そろりとあそこに手をやろうとした詩音をけん制する。
「自分の力でひねりださないとね」
 恨めしそうに詩音は悟史のほうを振り向くが目をつぶって下腹部に力を入れる。
悟史は手に持っている四角い箱のツマミをいじる。
「きゃう!」
 詩音は腰から崩れ落ちる。悟史の耳にも音が聞こえた。
「止めて。悟史くん止めてよ」
 懇願する。下腹部にある異物が攻め立てる。先ほどは弱く。今は強く振動する。
悟史は何も言わない。少しずつツマミをひねる。弱から強へ。
「あはっ、あっ、らメッ、らめなのっ! でちゃう! 出ちゃうよ!」
 始めはちょろちょろと、次第に勢いよく黄色い液体を放った。同時にコロリと
ピンク色のたまごのようなものが詩音のあそこから飛び出てくる。

 リモコンローター。これを詩音のあそこに入れて最弱で歩かせ続けてきた。
こんなものをどうやって仕入れたかというと、圭一が親父さんを通じて
もらったらしい。リモコン式で、コードとかが無くコンパクトだ。ひたすら
襲われる快楽とうずきに詩音は限界だ。
 腰から崩れ、力が入らない詩音をゆっくり立たせると悟史は後ろから何も
言わずに突き入れた。詩音の痴態と狂騒に自らも我慢できなくなっている。
「──あっ」
 詩音は一突きで頭の中が真っ白になった。そそり立つ肉棒がズクッと挿される。
どろどろの秘裂は何の抵抗も無く押し広げられる。言葉にならないものがそこから
背中通って突き抜ける。
「まだだよ」
 悟史も言った。肉棒が詩音の中で熱くズブリと濡れて締め付ける。
一突きごとに射精へと攻め立てられる。けど、おくびに出さない。詩音は可愛い。でも、
攻め立てられるより攻め立てたい。ワガママだろうか。
「お願い! もっと、ゆっくり! もっと、優しくして!」
 喘ぎながらの詩音の懇願に
「えーと、つまり、もっと、激しく荒々しくして欲しいんだね」
 笑顔で腰の動きを大きくうねるようにした。
 ただ、快楽に攻め立てられ。ただ、翻弄される。たまには主導権を握るが大抵はこうなる。
「声をだしていいの? 誰かが聞いてるかもよ?」
 それでも悟史は詩音の口をふさごうとも腰の動きを緩めようとしない獣の
ように攻め立て、獣のようにむさぼる。尻肉を掴み、たぷたぷ揺れる胸をひねり、
尖る乳首を弾く。その一つ一つに詩音は反応する。玩具だ。優しさと荒々しさを
同居させ、詩音にのめりこむ。柔らかい肉にいとおしさと食いちぎりたくなる
衝動に駆られる。
「そろそろいくよ」
 悟史は耐えられなくなる。熱く包む詩音の秘肉に耐えられなくなる。
「だめっ、もっと、もっと突いてよ!」
 喘ぎながらも懇願する。でも、無理。耐えられない。そのまま激しく勢いよく悟史はぶちまけた。
「あっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 甲高く詩音は啼いた。悟史は力なく抜くと虚脱した表情で息を吐いた。
「もう──私はまだなのに」
 ティッシュで後始末をしながら詩音は不満げに呻いた。
「むぅ、ごめん」
 いつものように困った表情で悟史は謝った。
「だめ、許しません」
 詩音はピンク色に輝くローターを拾いながらニッコリと笑った。
「むぅ──」
 凄い嫌な予感がした
「あら、また、お会いしましたわね」
 街を歩いていると、先ほどのクラスメイト達にまた会った。
「とんこつラーメン、食べてみました」
「凄く美味しかったです」
 詩音と悟史をぐるりと囲むようによってくる。
「ふふっ、それはよかったわね」
 詩音はニコニコと笑う。対する悟史は荒く息を吐くだけだ。
心なしか身を屈め、周囲をせわしなく見つめる。
「それにしても、ごめんなさいね、お昼をご一緒に出来なくて。
お詫びにケーキでも一緒にいかがかしら」
 詩音の言葉にクラスメイトたちは歓迎の言葉で迎えられた。何も悟史は言わなかった。
 ケーキ屋に入り、みんなは楽しくおしゃべりをする。甘いケーキと香り高い紅茶。
これだけで話は弾む。だが、悟史だけは口をつぐむ。
かすかに震えながらケーキを口に運び、紅茶で口を湿らすだけだ。
 悟史の隣には詩音が当然いる。楽しいおしゃべりを興じながら、手は悟史の股間に這う。
そそり立つ肉棒。長いスカートの生地を押し上げている。
それを押し込みながら先端を撫でる。すでに先走り液で生地は汚れている。
滲み出した液をぬるぬるこする。柔らかく細い詩音の指先が蠢く。
女の子に人気の高いケーキ屋さん。ひっきりなしにお客は訪れる。誰も気付かない。
でも、誰かが気付くかもしれない。そんな緊張とスリルにさいなまされる。
「……詩音、やめてよ」
 顔を近づけて、悟史は懇願する。
「ダメですよ、わたしをイカせてくれなかっんですから」
 悟史を嬲る反対側の手に何かを握る。先ほどまで悟史が持っていた
リモコンローターの操作盤だ。捻る。少しだけ振動を強くする。
「あぅ」
 かすかに呻いて悟史は突っ伏す。心配するクラスメイトに「なんでもないよ」
と答える。ローターは悟史の中にあった。そう、後ろの穴に淹れられた。
詩音はもてあそぶ。澄ました顔で悟史を嬲りながらおしゃべりをする。
だが、一瞬、表情を強張らせる。悟史の指がミニスカートの中に進入した。
ショーツはグチョグチョに濡れたため履いてない。直に嬲られる。
互いに攻めあいながら済ました顔でクラスメイトとおしゃべりをする。

甘いケーキの香りの中にかすかな淫臭。誰も気付かない。
二人のデートはまだまだ続く……。                   おわり

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最終更新:2007年08月07日 22:41