鷹野さんから借りたノートには、不思議なことがたくさん書いてあった。
その中でも一際興味を引かれたのが…この記事。

「あるカトリックの女学院
その女学院は宗教色が非常に強いが、同時に独特の制度を持つ変わった学校である
年上の者が年下の者にロザリオを渡すことで、スール(姉妹・仏語)というものに認定することができる
スールに認定された年下の者は、認定した年上の者を「お姉様」と呼ぶのが通例である
(中略)
この制度は本来、下級生の育成・交流に用いられるものである
しかし、特別な感情を抱くものに渡すことが多いため、そこから恋愛に発展することもある…

女性同士の恋愛。
鷹野さんは素敵な人だ。男を楽々手玉に取る(※ 富竹)
スタイルだっていいし、美人だし、何より飄々としたかっこいい魅力がある。
喩えるなら、そう。憧れの先輩…

「あらあらレナちゃん、どうしたの?」
「…鷹野さん。」
翌日、私は入江診療所を尋ねた。
「このノート、お返ししますね。」
「え?」
意外そうな顔をする鷹野さん。
「…あの、ところで…」
「なぁに?」
「…またここにきてもかまいませんか?お姉様…」
鷹野さんは最初、怪訝な顔をしていたが、そのうちそれは微笑みへと変化した。

「レナちゃん、あとで…私のところにいらっしゃい?姉妹の契、結んであげるわ…」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2007年08月15日 18:27