俺の知る魅音は、リーダーシップがあって、男の子っぽくて、みんなから慕われてて、やさしくて、
仲間思いの奴だった。もしかしたら今回の事は、そういったあいつの性格が出たんだと思う。


それは魅音に図書館に呼び出された次の日の事だった。珍しく部活で魅音が負けたため、あいつが罰ゲーム
になったんだが、その日は、トップがレナで、次点が俺だった。俺は日に日にきつくなってる
罰ゲームから逃れれたことを神に感謝していた。
罰ゲームの内容は、指定された物を買ってくる、という至極簡単ながら地味にめんどいものだった。
魅音は何を考えたか、俺の分もついでに買ってくる、と言い出したのだが、特に思い付かなかったから
いつも食べるカップ麺を魅音に頼んだ。

それからはいつも通りに帰宅した。
ちょっと待っていると、魅音が約束通りの物を買ってきてくれたのだが、俺は魅音が持ってる荷物の量に驚いた。
「何がそんなはいってるんだ?それ。」
「えっとね…トマトに牛乳に醤油に…」
と、普通は車で買いに行くようなものから聞いたこと無いような名前の香辛料まで
ゆうに10kgはあろう荷物を両手に持って魅音はうちに来ていた。いくらなんでもそれはやりすぎだろ、レナ。
「じゃまた明日ね~」
「あぁ。」
そう言って魅音は帰っていったが、あの荷物だったので、俺はカップ麺を置いてから追う事にした。
さっき別れてからそんなに時間が経ってなかったので、すぐ追いつけた。
魅音が持ってた荷物のかたっぽをパッと取った。
「一緒に持ってくよ。俺暇だし。」
「え、いいよ…いいって…」
魅音がそうは言っているが、俺はもう歩き始めている。
魅音は追いついてこっちを向いて笑ってこう言った。


「えへへ、ありがと。」
想像以上に素直なリアクションだった魅音に俺は新鮮さを感じた。
普段が男っぽすぎるのか、とても普段の魅音とは違う、可愛らしさがそこにはあった。
ついでだから色々聞いてみることにした。
「今日の魅音何か変じゃないか?」
「ん~まぁ色々あるからねぇ~」
「やっぱゆうべの事か?」
「ゆうべ?」
「うん綿流しの事。」
魅音が立ち止まった。俺もつられて立ち止まって振り返った。
「ん?どうした?」
俺は気付いてなかった。いくつかの事に。
「誰に?」
「え?」
「誰に聞いたの?誰?誰っ?!」
急に魅音の態度が豹変した。あまりの急な出来事に俺は対応することが出来なかった。
魅音は普段からは考えられない鷹のようなぎらついた目でこちらを睨んでいる。
いつの間にか買い物袋と中身が地面に散乱していた。
魅音はじりじりとこちらににじり寄ってくる。俺もそれに合わせて少しずつ下がっていく。
突然俺の後ろの方で何かが倒れる音がした。不覚にもチラッとそっちを俺が見た隙をついて、
魅音は一瞬で4、5メートルの間合いを詰め、俺の襟首を掴んで水車小屋に引きずり込んだ。
「いっててて…」
がぢゃっと魅音がどこにあったか水車小屋の鍵を閉めてこっちに歩いてきた。
あっという間に壁際に追い詰められた俺に魅音が問いかけてきた。
「圭ちゃん。さっき圭ちゃんがあたしに聞いた時にまずったような顔したよね?
それって誰かとの約束か何か破っちゃったんじゃないかな?違う?
それも仲間のあたしにも言えないようなことじゃないかな?」
「い、いや俺は、」
「約束破ったら罰を受けないとだめだよね?圭ちゃん。」
俺は動くことが出来ない。目の前の魅音の睨みによって。
俺が何か言い返そうとしたその時、魅音は俺の顎を軽くあげて唇を塞いできた。
俺は怖くて何も抵抗出来なかった。

魅音の舌が入ってくる。俺の舌と絡み合う。口から涎が溢れ落ちる。
魅音はそのまま俺を抱きしめてキスを続行する。今小屋の中は水車と唾液の水の音と2人の息遣いだけが響いた。
「ん…ちゅっ…んふっ…っぷは…はぁ…はぁ…」
2分ほどそうしていると俺はようやく解放された。俺は全身が弛緩して壁にもたれかかって座り込んでしまった。
だらしないことに俺は息も荒いまま、涎を垂らしていた。
艶やかな魅音の目がこっちを見下ろしている。
すると魅音は四つん這いで猫のように近づいてきながらこう言った。
「圭ちゃん。圭ちゃんは悪い事したからこれから罰をうけるんだよ。」
「…うん。」
「だからあたしが何しても抵抗しちゃだめだよ。」
そう言って魅音は俺のズボンを下にずらして俺の息子を取り出した。
「わ、ちょ、待って、」
「抵抗しちゃだめだよ?」
そう言って優しく俺にキスしながら魅音は俺の息子をしごき出した。
「あ…あっ…みおっ…うあっ!」
少しすると今度は息子を口に含んだ。
亀頭から裏まで丁寧に舐め上げられる。時々吸い上げられる。
「はぁっ…はぁっ…魅音…ごめん…もう…話…しないっ…からぁっ!」
「んふ…じゅっ…じゅっ…」
魅音のストロークが速くなってきた。俺の息も荒くなる。
「はぁっ…はぁっ…みおっ…もう…だっ…あっ…ごめんっ…ああっ!」
「んんん!」
一気に吸い上げられたと思ったら俺は魅音の口の中に出し、目の前が一瞬真っ白になった。
「はぁっ…はぁっ…ごめん…ごめん…」
いよいよ力が入らない俺は壁からずり落ちて仰向けになった。
「えへへ…半泣きで謝る圭ちゃんも可愛かったよ。」
俺はただうわごとのように繰り返した。涙を流しながら。
「ごめん…ほんと…ごめん…」
「…ん?あれ?圭ちゃん?」
「魅音…ほんとに…ごめんな…あんな話して…」
「圭ちゃん?大丈夫?ごめんね!あたしこんな事しちゃって…」
「魅音…良かった…もとに戻ってくれたんだ…」
「圭ちゃん…」
そう言って魅音は俺を優しく抱きしめてくれた。

そして俺は意識を失った。ひぐらしのなく頃に。

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最終更新:2007年07月25日 21:53