ガシャン!

…俺の手が廃車の扉を荒々しく閉めた。
その内装は廃車にしては可愛らしく飾られており、タオルケットや懐中電灯、非常食が置いてある。
ここらへんに用意周到なレナの性格が滲み出ていて、俺は思わず苦笑した。
「…な、何…?ここはレナの秘密基地なんだよ…。いきなり連れ込んでどうするつもり?
また昔みたいな事をするのかな?私をモデルガンで撃つ?あはっあははははは!」
去勢を張るようにレナが大口を開けて笑うが、その声にはイマイチ凄みが無い。そりゃそうだ、今のレナは丸腰だからな。
…隙をついて襲いかかれば、腕力のある俺が圧倒的有利。レナから鉈を奪うのなんて簡単だった。
あとはこの廃車に引っ張り込んで、今に至る。…ああ、俺は今までレナのどこを怖がってたんだ?こんな細腕、ねじ伏せてしまえば良かったんじゃないか。
「な、に………ち、近寄らないで!圭一くん、まさかもう…宇宙人に…!?」
………そうかもしれないな。だって今の俺はまるで別人だ。頭が冴えてる。身体だって軽い。…レナの言う宇宙人ってヤツに支配されちまったのか?
いや、さすがにそれは、でも…………っと、もうそんな事どうでもいいや。もう全て宇宙人のせいにしてしまおう。
だから、頭の中で響くこの声もきっと宇宙人の仕業なんだ。
「……っくっくっく……はは…ははははははッ!!!」
突如笑い出した俺にレナがびくんと震える。…レナぁ…、ダメじゃないか…。そんな顔してたら襲われたって文句は言えないぜ…?

「…………………」

続く長い長い沈黙。先に動いたのはレナだった。
俺がひるんだ一瞬の隙を見て、レナが容赦なくタックルをかます。不意をつかれた体は弾かれてよろめいた。
レナは先に逃げる事を優先したのか、俺にはかまう事なく扉に手をかける。………甘い。
「っ?!」
がちゃりと音を立てて開くはずの扉は、開かなかった。レナは扉を開けようと躍起になる。鍵がかかっているのだと気づき開けようとするが、その時にはもう遅い。
俺に後ろから羽交い締めにされ、壁に押しつけられた状態になっていた。レナの華奢な両腕はやすやすと片手に納まり、まだ指が余るほどだ。うっすらと汗をかいていたせいで薄桃色の下着が透けて見えた。
「ひ、卑怯者…!」
「お前が内側にカギをつけたんだろ?…自業自得だよ」
レナは“ヤツら”、…もとい『宇宙人』の襲来を恐れ、廃車の内側に鍵を付けていたのだ。実のところ、レナが冷静ささえ保てていれば落ち着いて鍵を開けて逃げることも可能だった。
けれど肉体的にも精神的に追いやられていたレナにそんな余裕はなく、今はもう以前のような判断力や圧倒されそうなオーラは感じられない。
今のレナは、例えるなら小生意気な猫と言ったところか。…油断するとひっかかれる。
「…この偽物め、よくも鷹野さんを…!本物の圭一くんと梨花ちゃんを返せ!! バケモノ!!寄生虫!!圭一くんを返してよっ!!」
レナがぎゃんぎゃんと喚きながら暴れだした。壁に押しつけられているにも関わらず、どんどんと廃車を揺らしながら騒ぎ立てている。
返してと言われても俺は俺だ。どうする事も出来ない。あんまりうるさく言うもんだから、俺は少しイラついていた。
「………レナ、少し黙れ」
「私はみすみすお前らなんかに殺されたりしない!!お前らなんかに負けるものか、1人でも戦ってやる!!!」
忠告しても尚も叫ぶレナ。…これは俺に対するせめてもの反抗なのだろうか。言葉こそ強気なものの、肩は微かに震え、声もどこか怯えが混じっている。それが余計に俺の加虐心をそそった。
「黙れって…言ってるだろ」
「離せっ、この――――――んぅっ!?」
レナの顎を掴み、無理矢理こちらに向かせて唇を奪う。
ばたばたとレナがもがくが、両手を押さえ込まれているため俺を振り払うことは出来ない。
噛みつくようにキスをして、舌を差し入れる。―――と、一瞬の痛みが俺を襲った。
「……ってェ……」
「ぷはっ!!…っは、はぁっ、は…っ!」
唇の端からつぅっと赤い雫が垂れる。…噛まれた。
その血を乱暴に拭い、レナの髪を力任せに引っ張る。トレードマークの白い帽子がはらりと床に落ちた。
「きゃ、…っ?!」
「…ほんと、用意周到だな。おかげで助かったよ」
―――いくら俺の方が腕力が上だとしても、いつまでも片手でレナの両腕を塞いでいるのは無理がある。今みたいに暴れられたらたまらない。そこで目についたのは、無造作に置かれていた荒縄だった。
…やはりこれも“ヤツら”との戦いのために備えておいたものだろうか。それでレナの手をきつく縛り、自由を奪う。
「どうだ、気分は?」
「………最低だよ…!」
吐き捨てるようにレナが言う。―――ああ、その瞳だよレナ、俺が見たかったのはその瞳だ。こちらを挑発しているような、心の底の一切の怯えを振り払うかのような強気な瞳。
その瞳を見るとゾクゾクする、無理矢理にでも屈服させたくなる…!
俺が恍惚の表情を浮かべている隙にレナは唯一自由な足で反撃してきた。みぞおちを狙って膝蹴りをかまそうとするが、それは俺のもう一つの手でやすやすと阻止される。
受け止めた膝から太ももへとするすると手を忍ばせると、レナの顔がみるみる赤く染まった。
やがてその手はスリットの中へ侵入し、下着へと到達する。
「なっ、何…するの……」
レナの顔がさっと青ざめ、恐怖を露わにする。――――分かってんだろ?
「…気持ち良いコト、だよ」
俺はレナの下着をずり下ろし、ロクに濡れてもいないソコに指を突き挿れた。
「―――――ひッ!!!!」
レナの体が大きく跳ねた。酸素を求めるように口をパクパクとする。痛みで声も出ないようだった。
ああ、良イヨそノ顔スげーソソルヨ…モッと、モット良い顔見セテクレ…!!
「うぐっ、……ぃ、痛ぃい…」
指で中をかき回すが、濡れていないせいで滑りが悪い。仕方なく指を引き抜き、レナを仰向けに押し倒した。
「悪ィな、ちょっと味見させてもらうぜ」
「…ぇ、…や、やだっ、あっ、やめてぇえッ!!!!」
俺は嫌がるレナの両脚を掴んで大きく開かせた。レナの大事な部分が露わになる。そこはひくひくといやらしく動き、俺を誘っていた。
「いや、いや、いやあ…………ひ、あぁああっ!!!!」
ちゅ、とそこに口をつける。レナの嬌声が響いた。
「ふ、くぅ…ん…!や…っ」
舌でその形をなぞり、時に優しく撫で、時に激しく吸う。舌を出し入れする度に、レナはびくびくと震えた。
最初こそ強張っていたレナの身体も徐々にほぐれ、その秘部からは甘い蜜が溢れ出してくる。
とろりとした液が俺の顔を汚す。――――そろそろ良いだろう。俺は、レナの秘部から顔を離し、その細い腰に手をかけた。
「あ…っ、」
「…よし、ちゃんと濡れてるみたいだな。ぐしょぐしょじゃねぇか」
くちゃ。入り口に己のモノを宛がう。すりすりと擦りつけ、焦らしながら先っぽだけを挿入していく。
レナの顔が悲痛なものに変わった。
「や…やめ、お願い…それだけは……」
レナが訴える。…おいおい、そこでやめるほど俺は優しい男じゃないぜ?
俺はその言葉を聞き終わる前に、レナのソコを一気に貫いた。
「あぁぁあぁあああああっ!や、ひどい、抜いてぇ…っ!」
「何言ってるんだよレナぁあ!これからが面白くなってくるとこじゃねぇかぁああっ!!!」
パンパンと乱暴に腰を打ち付ける。くちゅくちゅといやらしい水音が響き、レナのソコは吸い付くように俺のモノを包み込んだ。
レナが痛みか屈辱かどちらとも取れない涙を流す。…さっきまでの威勢はどうしたものやら。
俺は征服感で満ち足りた気分になり、調子に乗って打ち付ける速度を速める。
「あ、あ、あうぅ…!…く、ふっ、、んんん…!」
レナが押し殺したような声で喘いだ。感じてる事を悟られたくないのだろう。
「…淫乱。それ、なんだよ?」
「ひぅっ!?」
服の上からでも分かるぐらいに勃ったレナの乳首をきゅっと摘む。くりくりと捻り、服越しに擦ってやる。一層嬌声が響いた。
「そろそろラストスパート………行くぜぇ!」
「きゃっ…」
仰向けに寝転ばしていたレナを反転させる。バックだ。
「あっ、んぅううっ、あぁああぁッ!!」
先程より数段激しく突き入れる。
この体位だと表情が見えないのが悔やまれるが、きっと快感と恥辱の入り混じった顔をしているだろう。

「出すっ、イくぜぇえええっ!」
「あぁああああぁああぁっ!!!」

どくん。
レナの身体が弓なりに大きく跳ねた。…イったのだろう。
俺はレナから自分のモノを引き抜く。白いねばっこい液体が糸を引き、未だそれはびくびくと脈打っていた。
「う、…うっ…  ッく、 …」
レナが俯いて震え、ぎゅううと肩を抱きながら涙を流す。
―――まだだ。まだだぜ、俺はこんなもんで終わらせるつもりなんかない。

俺はにやりといやらしく笑って、震えるレナの身体に手を掛けた―――――――。

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最終更新:2007年05月23日 21:08