「にーにーっ、やだあっ、助けてにーにぃぃいいっ!!!」

………もう二度と泣かないって決めたのに。もう二度とにーにーの助けを求めないって、決めたのに。
それでも沙都子は泣き叫んでいた。襲いくる破瓜の痛みに耐えれなかったのだ。
例えばそれが拷問なら。…耐えきれる、耐えてみせる。私はきっと泣かない。自分ひとりの痛みだから。
でもこれは耐えきれなかった。複数の汚らしい男たちに犯されて、圭一さんは撃たれて血がダラダラだし、詩音さtaたちは私のように辱められている。おまけに梨花はもうすぐ………儀式と称して、殺される。
その絶望的な現実に、私はにーにーにすがるしかなかった。

「ひ、おがっ、ぐぅう…!」
「ひゃはははは!さすがガキなだけあってキツキツだぜ!狭すぎて千切れそうだ!」
男は満足そうに腰を振る。そのたびに窒息しそうな痛みが襲った。…それでも最初の方に比べれば、血が潤滑剤の役割を果たしていくらかマシだ。
「痛っ、痛ひっ、ああうあぁあぅ…っ!!」
沙都子の小さな体がガクガクとゆさぶられる。その瞳はどろりと濁り、暗い。
八重歯の似合う、あどけない笑顔を浮かべる普段の沙都子からはとても想像出来ないような姿だった。
それは思わず目を覆いたくなるような痛々しい光景。でも、これは紛れもない現実。
沙都子は歯を食いしばり、痛みに泣き叫ぶしかなかった。
「へ、へへへ…おしっこしましょうねぇ…!」
男はそう言うと挿入していたものをぬぽんと抜き、沙都子の体を持ち上げた。小さな子供がトイレをする時にしてあげるような、あの格好だ。
…小さな沙都子の相手をするのはまともな男がいない。それもそうだ、沙都子はまだ小学生。未発達のその体は情欲をそそらない。
だから普通の――否、普通と言っても良いのか分からないが―――男たちは、詩音や魅音、レナたちの方へ行った。
よって、ここにいるのは幼い肢体に興奮するような特殊な性癖を持つ奴らだった。

「いや、いや、いやぁ…!」
「ほら、おしっこしようねぇ?」
沙都子はいやいやと頭を振り拒否するが、男が執拗に迫る。
屈辱的な格好をさせられて、おまけに排尿しろだと?
「…出ない?なら仕方ないな…」
許してくれるのか。沙都子は顔をわすがに輝かせたが、次の瞬間に甘い期待は打ち砕かれた。


「あっ、ふぁあああっ!!」
「あふ、…出そうねぇ、おしっこ、んむっ」

男が沙都子のソコに口をつけ、舐め始めたのだ。挿入される痛みしか知らなかった沙都子はその快感に身を捩らせる。
男の舌は肉ビラをかき分けて奥へ奥へと侵入し、別の男は膀胱の辺りをぎゅっぎゅっと押さえつけた。
幼いながらもビンビンに勃った乳首を優しく愛撫される。
そんな事を繰り返されていくうちに、沙都子は男の狙い通り、尿意を催してきてしまった。
「…む、…んぐっ、そろそろ…かぁ…?」
「あぁぅう…だめぇ…嫌ぁ…ふぐぅううっ!!!」
びくんびくんと震える沙都子の身体。もう絶頂は近いと悟った男は舌を出し入れし、吸う。まだ皮をかむった肉芽に舌を這わせ、軽く歯をたてた。
「んぅっ、あっ、も…出…!ふやぁああああっ!!!」
沙都子が絶頂に達したのと同時に男がさっと離れ、先ほどのように抱きかかえる。
ちょろちょろちょろ…
少しずつ沙都子のソコから出てくる黄金色の液体。最初こそ遠慮がちだったものの、それは徐々に勢いを増し、じょぼじょぼと音をたてて地面に染み込んでいった。
「ああああああ…!」
「すげぇ、まだ続いてるよ…。写真撮れ、写真!焼き増ししろよな」
ぱしゃりというシャッター音に瞬くフラッシュ。男たちは沙都子の排尿シーンをしっかりとカメラに収めた。
「ぁう、うぅうう…」
「やっと終わったか~。おりこうさんでちゅね~!」
ぱた、ぱた、と垂れる黄金色の雫。沙都子は恥ずかしさと悔しさのあまり涙をポロポロと流していた。彼らに同情なんて感情があるはずもなく、容赦なく追い討ちをかける。
…もう限界だった。肉体的にも身体的にも。


「にーに、にーにー…あぅ…あ、あ、あぁあ……!あ… あ あ あぁああああああぁぁぁぁあぁああああっ!!!!
もう嫌ぁああああぁぁぁあっ!!!!!こんな痛いのは嫌ぁあああああああああ!!!!」
それは悲痛な叫び。届くはずもない叫び。次第にその叫びは嗚咽と混じり、沙都子は頭をバリバリと掻きむしった。
通常の人間ならば気が触れたと思うだろう。だが彼らは知っている。これがL5患者の症状だ――――と。
「おい、注射持って来い。暴れ出すぞ、手足押さえてろ」
山狗たちはさして動じる事もなく、数人がかりで沙都子を押さえつける。
バタバタと暴れるが、流石に大の男が数人がかりではかなわない。
首にプスリと注射が刺しこまれ、薬が注入される。…みるみる沙都子はおとなしくなり、暴れていた手が空を切ってぱたりと落ちた。
意識がぼうっとなって、何も考えられない。薬の副作用だろうか。

「は……ぁ…う……」

にーにー、ごめんなさい。沙都子はまだまだ弱い子です。これしきの事で泣き喚いてしまうようなダメな子です。
詩音さんも、ごめんなさい。色々と迷惑をかけましたわね。私は詩音さんの事、本当のねーねーみたいと思ってましたのよ。
そして―――――圭一さん。


「…好き……でしたわ…。 最…初は、にーにー、みたいだったから……
だ、けど… いつのまにか、男の…ひと、として…す…好きに、なってましたの……」
「あぁん?こんガキ、何言うちょるん。気持ち悪い」
「そのガキ、もう壊れちまったみたいだな!ぎゃはははは…」

ごめんなさい、ごめんなさい、そして…大好き。
どんなに謝罪しても、どんなに想いを募らせても。
それは届かずに、惨劇という名の深い深い迷路に落ちる。

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最終更新:2007年08月23日 11:27