あれから・・・・お父さんは落ち込んだままだった。
でも、間宮リナを殺したことは後悔してはいない、自分が守ろうとしたものはここにあるはずから。

自分が気を利かせてゴミ捨て場に行ってる間にお父さんとリナは勿論男と女の営みを行っていた
のであろう、そのときは子供ではないのだから自分はそういうふうに分別すべきだと思っていた。
今思えば確かに幸せのカタチだったのだ、お父さんにとってその先にある破滅などまだ予想もして
いなかったのだから・・・・。

でも、わたしはそんなお父さんを見ているとその幸せを自分の幸せと引き替えに奪ってしまったの
ではないかという悔悟の念にも似た感情に苛まれる。
これでまた元の毎日に戻れると信じてたのに・・・思った以上にリナはお父さんの身も心も蝕んで
いたのだろう・・・リナの存在を消してしまった以上それは最優先に払拭すべきものだと思う。


だから―――――お父さんが元気になるまでは・・・・。


朝、お弁当と朝食を作るとお父さんを起こしにいく。
お父さんは布団に入ったまま。
「はう~・・・お味噌汁冷めちゃうよ、お父さん」布団をめくりながら明るく声を掛ける。

「・・・・起きないと・・・レナがお仕置きしちゃうよ・・・・しちゃうよ・・・?」

それは、お父さんが寝たふりをしているのは承知の上での・・・これから行う背徳への免罪の儀式。
そしてお父さんが寝てるふりは無言の要求・・・・。

わたしはお父さんのパジャマのズボンとパンツを少し下げると既に屹立した物を取り出す。
お父さんのそれは既に血管が浮き出て赤黒く充血して脈打っているのがわかる。
わたしはそれを両手でそっと包んで撫でてみる。

ぴくんと動いた。

指で先端から輪郭をなぞるように何度も指でそ出っ張ったを撫で続けていると徐々にお父さんの
呼吸が乱れてくる。
きゅっと動いた瞬間先端に透明な液が出て玉になった。

わたしはそれが出てきたら合図としてお父さんのそれを口に含むことにしている。
お父さんのをそっと咥えてみる。
脈打ってるのが分かる・・・先端の液は少ししょっぱい感じ。
咥えたまま先端の割れ目から徐々に下へと螺旋を描くように舌を動かす。

「ん・・・ん・・・・」
微かに呻く。
お父さん感じてるんだ・・・。
リナさんに同じことをされているときお父さんどんな反応していたのかな?
でも・・・・わたしとお父さんのこれはお父さんは決して目を開かない、そしてわたしは一語も発しない
ことで成立する暗黙の儀式。
そしてお父さんがリナさんを忘れて元気になるまでの間だけ娘として父の慰めにこれは赦されると・・・
決して歪んだ快楽に溺れているわけではないと・・・信じて・・・。


少し息苦しく・・・どきどきするような感覚を覚えながらわたしは咥えていたお父さんのを今度は舌で
探るように全体を舐めてゆく。
時々お父さんがぴくっと動くとそこを念入りに舐めてあげる。

やがてお父さんの腰がガクガクと動き始めた。
今までの経験からしてどうやらこれが潮時のよう。
わたしは再びお父さんのそれを口に含むとリズミカルかつ規則的に頭を動かす。
        • 朝日の射す部屋で聞こえるのは水音に似たそれと蝉の声だけ。

不意にビクッとお父さんの身体が一瞬硬直する。
「うッ・・・くぁ・・・ッ・・・・」
直後に痙攣するような動きと共にわたしの口は中に少し青臭いような生ぬるい液体で満たされる。
初めて口の中に出されたときは喉に絡んで少し戸惑った・・・けど今はもう大丈夫。
こくん・・・とそれを飲み込む。

わたしは舌でお父さんのを奇麗に舐め取ってからズボンとパンツを戻した。
それから居間に戻って朝食を摂る。

あ、もういつもの待ち合わせの時間。
わたしはもう一度お父さんの寝室に向かって声を掛ける。
「お父さ~ん、レナもう出かけちゃうから、ご飯ちゃんと食べておいてね!」

そう言って玄関でスニーカーを履くといつもの圭一くんとの待ち合わせ場所へ駆け出していく。
今日もいつもと変わらないみんなとの楽しい一日が待ってる。
あとはお父さんさえ元気になれば手を汚して守りきった幸せが元通りになる。
そしてそれはもうすぐのはず。


だから―――――お父さんが元気になるまでは・・・・。

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最終更新:2007年05月13日 21:02