最近、魅ぃちゃんの様子がおかしかった。


笑う時もどこかぎこちないし、元気が無い。
理由は分かっている。
…たぶん、私と圭一君の事。

魅ぃちゃんが圭一君を大好きなように、レナだって圭一君が大好き…ううん、愛してる。
だから、何も言えなかった。
励ます事も出来ない。
応援だって出来ない。
謝られたら余計に腹が立つだろう。
ただ、その事については触れず魅ぃちゃんの心の傷が癒えるのを待つだけ。


レナも魅ぃちゃんも、正々堂々と戦った。
それをふまえて圭一君はレナを選んでくれたのだし、魅ぃちゃんも言ったように
「どっちが勝っても恨みっこナシ」だ。
けど―――――
やっぱり魅ぃちゃんの前では、どこか引け目を感じてしまう。
やましい事なんてしてない。
だけど裏切り者と罵られるのが怖かった。


だから、こうして圭一君と2人っきりでいられる時間はとても落ち着く。
心の奥のモヤモヤとか、わだかまりとか、そういったものを全部忘れる事が出来た。
頭を撫でる手が好き。
サラサラの髪が好き。
優しげな瞳が好き。
ずっとこうしていたい―――
そんなレナの願いは、魅音の声によって遮られた。


「ひゅーひゅー、お二人さんアツいねぇ。おじさん妬けちゃうなぁ~?」


魅音はニヤニヤと薄く笑いながらドアの前に立っていた。
…否、あれは笑ってると言っても良いのだろうか。
口だけは不気味につり上がっているが、その目は全く笑っていない。

「…魅ぃちゃん……」
「み、みみみみ魅音ッ!?お前、なんでここに!」


さーてね、と曖昧な返事を返し、魅音はつかつかと圭一たちの方へと近づいていった。
圭一は顔を真っ赤にして何かブツブツ呟いている。
この鈍感男―――魅音はありったけの憎しみをこめて圭一を睨むが、それすらも気付いていない。
レナにも皮肉を込めた視線を送ったが、目を反らされた。

「いやぁ、おじさん参っちゃったよ。忘れ物取りにきたら、二人がしっぽりやってんだもん。
ごめんだけど一部始終見せてもらったよ?悪いね~!」
「んな、魅音、おま…ッ!!」
「…は、はぅ…魅ぃちゃん…」
顔を赤らめてうろたえる2人。
―――白々しいよ、レナ。
作戦なんでしょ?

「ふ…ふふふ……くっくっく、あーはっはっはっは!」

笑いが止まらない。なんて滑稽なのだろう。
圭ちゃんもレナも、そして私も。
そんな私をおかしく感じたのかレナと圭ちゃんが不思議そうに覗き込んできた。
蘇る、先ほどの光景。


「………すごかったよ~?2人とも。
バカみたいに夢中でさ!圭ちゃんなんて腰振りまくりで動物みたいにサカってて!
レナもレナだよ、あんあん言っててバッカみたい。
あっははははおかしいねーおじさん傑作だわ!
ね、もっかいやらないの?やってよ、ねえ、ねえ、ねえ!!
ねえってば聞いてんのか2人ともォオオッ!!!!」

ガッシャァアアン!
そこらにあった机を蹴り飛ばす。
いきなりの事で二人は唖然としたが、すぐに我に返った圭ちゃんはかばうようにしてレナをぎゅっと抱きしめた。
それが余計に腹ただしくて、さらに椅子も投げ飛ばす。
ちょうどそれが頭にヒットしたらしく、圭ちゃんは呻いてずるりと倒れ込んだ。
額から血が流れている。良い気味だよ、私だってずっと血が流れているんだ。心の傷口から。


「圭一君、けーいちくんッ!?しっかりして……っ!
…ね、魅ぃちゃん…どうしちゃったの?らしくないよ…ねぇ、魅ぃちゃん…っ!」
レナが悲痛に訴えてくる。
うるさい。うるさいうるさいうるさいっ!!

「ねえレナ、らしくないって何?どうすれば私らしいわけ?
それに私は魅音じゃない!鬼、鬼なんだよぉお!!」

はあ、はあ、はあ。
肩で息をする。
振り回していた椅子を下ろし、へたりと座り込んだ。
圭ちゃんは相変わらずぐったりして動かない。でも死んではいないはずだ。
レナはもう先ほどのような悲痛な顔はしていない。
どちらかと言うと怒ったような顔だ。
ただ無言で圭ちゃんを抱きしめながら私を睨んでいる。

「ん~?圭ちゃんが気絶したからって本性表すわけぇ?
女っておっかないね~、おじさんには出来ない芸当だわ。あっはっは!」
「…違うよ魅ぃちゃん。魅ぃちゃんは間違ってる。
…圭一君が、好きなんでしょ?だったらこんなやり方…」
「うるさい、裏切り者は黙ってて!」

レナが裏切り者、という言葉にびくりと反応した。
先ほどまでの揺るがない瞳はもう無く、バツの悪そうな顔になっている。

「…ふーん、一応自覚はあるんだ?裏切った、ていう」
「…っ違うよ!!…魅ぃちゃんだって、言ったでしょ…?正々堂々と勝負しようって、だから……」
「嘘つき」

私は知ってる。
レナは圭ちゃんを誘って宝探しに行ったりピクニックをしたりしてた。2人きりで。
そんなの抜け駆けだ、ずるい…そう思ったけど、その時はぐっとこらえて何も言わなかった。
今思えばその時何か言っていれば未来が変わっていたかもしれない。
もしかしたらレナと圭ちゃんは付き合わなくて、私と圭ちゃんが付き合っていたかもしれないのだ。

そうだ。きっとそうだ。
本来ならば、圭ちゃんの隣にいるのはレナでなく私なんだ―――

黒い感情が渦巻く。
…*してやろうか。いや、それは流石にまずいか。レナを*せば、圭ちゃんも*さなければならなくなる。
それよりもっと効果的で合理的な方法―――――



………あった。


にやりと微笑む。
ぐちゃぐちゃに汚してしまえばいい。私の手で。



そうと思いついたら話は早い。
レナは俯いて微かに震えていた。泣いているのだろうか?
いや、そんなはずはない。それもまた計算だ。圭ちゃんが起きた時、私を悪者にするための。

魅音は音も無くレナの後ろに回り込み、素早く腕をねじりあげた。
レナは一瞬の出来事に目を見開いたが、すぐにジタバタと暴れる。
いくら女同士といえど、体格、身長、経験のどれをとっても魅音にはかなわないレナはすぐに押さえこまれた。

「婆っちゃに教えこまれた技がこんなとこで役に立つなんてね~」

ひゅうと口笛を吹きながら、そこらにあった縄でレナの手足を縛る。たぶん沙都子のトラップに使ったものだろう。
あっというまにレナは縛り上げられ、いわゆる“M字開脚”の格好になった。


「あれ、もしかしてパンツ濡れてる?おじさんの見間違いかなぁ~?」
「…………っ……」

先ほどの圭一との行為が仇となったのだろう。
レナのそこはまだ熱を帯び、じんじんと疼いていた。

「ひあっ!?」


つ、と魅音がそこに触れる。
布越しにも関わらずそこは濡れていた。
「あはは、びしょびしょじゃん。淫乱だねぇ~。あ、切るよ、これ邪魔だから」
ちゃき、とそこにハサミをあてがう。
歯の冷たい感覚にレナはびくりとはねた。
「や、切っちゃダメ、魅ぃちゃ…」
じゃきん。
レナの抗議もむなしく、秘部を隠していた布一枚はあっさりとはぎとられた。
レナの秘部が視線にさらされる。

「うわー、ひくひくしてるよ。おじさんカンドー」
「……ぁ、あう…見ないでぇ…………」

レナのソコは可愛らしいピンク色でひくひくと震えていた。
いやらしくダラダラと涎をたらしながら、ぷっくりとした肉芽が痛々しいほど赤く腫れ上がっている。

「おじさん、な~んもしてないよ?…もしかして、見られてるだけで興奮しちゃ
った?視姦ってやつ!?あっははは!」
「……ふ、あ……っく」

顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに俯くレナ。
……本当、悔しいぐらい可愛いなあ。どう汚してやろうか、くっくっく!

「………、ぅ………」

と、そこで圭ちゃんがもぞもぞ動いた。
目を覚ましたらしい。
レナが顔を強ばらせる。
ちょうどいい。見せしめだ。

「圭ちゃん、お目覚めー?」
「……魅音…?…あれ、体が動かな……………レナ!?レナ、大丈夫か、レナ!?」
「…け……ぃち…く…」


ようやく自分の置かれている状況に気づいたらしい。
まーったく、レナレナうるさいなぁ圭ちゃんは。
わざとらしくため息をついてレナをチラリと見る。
レナは恥ずかしさのせいか、涙をポロポロと流していた。
――――ふん。被害者ぶってるんじゃないよ。私だって辛いのに。

「圭ちゃんはそこで見ときなよ。おじさんがたっぷりレナを虐めてあげるからさ!」
「魅音、やめろ、レナには何もするな!」

圭ちゃんの声を無視し、私はレナの制服に手をかける。
縛っているから脱がせない。
そんなのお構いなしに私はびりびりと引き裂いた。レナの白い肌が段々と露わになっていく。
…レナは、何も言わなかった。
ただ悲しそうに私を見つめていた。
その様子を見ていられないとばかりに圭ちゃんが叫ぶ。
「なぁ、どうしちゃったんだよ魅音……!
本当のお前はもっと、面白くて…良い奴で……俺の最高の友人じゃなかったのかよッ!?」

―――――最高の友人。
なんて素敵で、なんて残酷な響きなのだろう。
私は自嘲するように笑った。

「は、友人ねぇ…。言っとくけど圭ちゃん、私は圭ちゃんを最高の友人だなんて思った事、一度も無いよ」
「そんな、なんでだよ、なん…」


そこで圭ちゃんの言葉は途切れた。
………私が塞いだからだ。
圭ちゃんは驚いて目を見開く。レナは目を反らす。
私は唇の感触を充分に堪能してから、ゆっくりと唇を離した。
「……ずっと、好きだった。
“最高の友人”じゃなくて、“1人の女の子”として。」
「…、……みお………」



転校してきた時から、ずっとずっと、大好きだった。



「ごめん、魅音。俺、気付かなくて…でも……」
「おっと、勘違いしないで。圭ちゃんを好きだったのは確かに園崎魅音だけど、ここにいるのは鬼なんだから。
……鬼だから、あんたたちをめちゃくちゃにしてあげる」


私がそう言うと、圭ちゃんは、ひどくショックを受けたような顔をしていた。
今の私は園崎魅音じゃないとはいえ、圭ちゃんの事が好きじゃないと言えば嘘になる。
でもそれ以上に憎しみが大きかった。

そ、とブラ越しにレナの胸に触れる。
レナはかすかに声をあげるが、下を向いているため表情が見えない。
「うん、やっぱこれくらいの大きさが良いよね。おじさんくらいになると肩こるんだよ~」
そう言いながらブラを上にずらす。
レナが小さく悲鳴を上げた。
生娘じゃあるまいし、今更純情ぶっても。

「は、ぁう、っふぅ…!」
「くっくっく、かぁいいねぇレナは!乳首立ってるよぉ?」
後ろから抱きしめるようにして、乳首をコリコリとつまむ。
片手をスカートの中に忍ばせた。パンツはさっき切り取られたので、秘部を守るものは何も無い。

くちゃ…
「うわー大洪水。レナ、興奮しすぎ!」
「あ、ダメ、魅ぃちゃんやめてぇっ!!や、あ、あぁあああっ!!」
そこはしっかりと潤っていて、魅音の指をすんなりと受け入れた。
ぬぽぬぽと出し入れするいやらしい音が響く。
時折肉芽をつまんでやると、電撃でも走ったかのようにビクリとはねるのが面白い。
だんだんと指を加速していくにつれ、レナの嬌声が一層大きくなっていく。
後ろで圭ちゃんがやめろと叫んでいる気がした。

「さあさあさあッ、とっととイっちまいな、レナぁああッ!!!」
「あっ、いやっ、いやぁ、んあぁあああああっ!!!!」


ぷしゃあっ…
盛大に潮を噴いて、レナはイった。
レナはもう泣いていない。
呆然としながら、顔を赤らめてはぁはぁと息を荒げている。
私はその指をペロリと舐めて、レナの顎をくいと持ち上げた。

「気持ちよかった?
……………今度はレナが見る番だよ」
「…はっ、っは…ぁ…はぁ、…レナ…が…見る…?」
―――――まさか!

その言葉にレナは食いついてきた。
しきりにやめてと叫んでいる。
その言葉をやっぱり無視して私は圭ちゃんの元へと近づいていった。

「圭ちゃん、おまたせ。どうだった?好きな子の痴態を見た感想は。」
「………気分最悪だぜ。なぁ魅音、今からでも遅くない。こんな事、もう…」

あははだから私は魅音じゃないって。
そうケラケラと笑って圭ちゃんの股関に手を伸ばす。圭ちゃんは軽く呻いた。
そこは熱く、硬くなって、自己を主張している。

「この硬くなっているのは何かな?かな?…くっくっく!」
レナの口癖を真似てみた。圭ちゃんが顔を歪める。
「なんでだよ、魅音…」そう囁いた声が聞こえたが、おかまいなしに圭ちゃんに跨った。


カチャカチャとベルトを外す音、チャックを下げる音。
レナは極力見ないように目を瞑っていたが、それでも音だけはどうする事も出来なかった。


「おじさんもね、実はもうびしょびしょなんだ。
圭ちゃんも準備出来てるみたいだし………いくね?」
「やめ、魅音…!」



ずぶぶぶぶぅっ!!!



「うぁあ……っ!」
「あ、は…!圭ちゃんのおちんちん、おっきぃい…!あふっ、気持ち…あぁんっ!」

魅音は圭一の胸に手を起き、ゆるゆると腰を動かした。いわゆる騎乗位の体制だ。
腰を振る度に聞こえるいやらしい音にレナは顔をしかめる。
聞きたくない――――!

「あっ、ふぁ、んっ…すごい圭ちゃん、奥まで…奥まで来てるよぉおぉお!!!」
ずちゃ、にちゃ、といやらしい音が響く。
先ほどからレナの痴態を見せつけられていた圭一はもう限界だった。
「うぁ、ダメだ、魅音…ッ!やめろ、もう…!」
圭一は身を捩らせるが、魅音にのし掛かれてるために抜け出す事が出来ない。
それどころか魅音のナカをかき回すような形になってしまい、かえって快感が倍増してしまった。

「ぁっ、あ、っ…レナ、レナぁあっ!!」
「…ぁふっ、…ちょっとぉ……あんっ、今は…ん、…レナとじゃなく、て、…おじさんと……ぅあっ、…やってんで……しょっ!!!」


そうだ。
何かを思い出したかのように、魅音がイタズラに微笑む。
「ね、レナ。…おじさんね、今日、危険日なんだぁ…くっくっく。
……子供の名前、何にする?圭ちゃん」


それを聞いたレナは顔を真っ青にする。
レナだけでなく圭一もだった。
「いやぁぁあああぁあ!!!!魅ぃちゃんお願いだからやめてぇぇえええぇえ!!!!」
「っく、あっ、…魅……音っ、頼むから……やめっ……うああああぁあぁああああ!!」



ズン、と魅音が奥まで挿入したのと同時に圭一は果てた。
…レナはすすり泣いている。
魅音は荒い息を整えて、ちゅぷ…と圭一のソレを引き抜いた。
白い液体がつつ、と糸を引く。

「……っふふ……くく……あはははははははは!あっはははははははは!」
笑った。気が狂ったように笑った。おかしくて仕方なかった。



………これで圭ちゃんは私のもの。
もう誰にも渡さない。

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最終更新:2021年08月13日 13:13