エンジェルモートの一角。
俺、前原圭一ことKと、先ほどソウルブラザーの契りを交わした亀田君がそこにいた。
「K。ショートケーキです。……彼女をどうしてやりましょうか?」
俺達の前にそれぞれ彼女達が運ばれ、その身を案じてふるふると震えていた。
ささやかな装飾でありながら、それでいて清楚な美しさを兼ね備えた……そんなメイドを思わせる彼女達。
「くっくっくっ。…………決まっているだろう?」
俺は邪悪な笑みを浮かべた。
「……と、いいますと?」
ゆっくりと、その答えを言ってやる。
「…………眺めるんだよ…………」
「そ……そんな。それだけですか? K」
ふっ と軽く息を吐く。
「甘い。……甘いぞ亀田君。いきなり行為に走ってどうする? まずは彼女達を目で楽しむんだよ。ねっとりと……そしてじっとりとな……。君には分からないか? 彼女達が俺達の視線に恥ずかしがるその姿が……」
「いえ、分かります。……すいません。先走りすぎました」
「そう。……これはわびさびの問題なのだよ。ときには焦らすことも大切だ」
ふ……ふふふふふふふっ
そう、俺達には見えている。彼女達が羞恥に悶えるその姿が。
その姿を堪能し、俺はフォークを手にした。亀田君もそれに倣う。
そして、縁で彼女らをで優しく愛撫する。
ああっ いやっ いやいや……お願いですからそんなことしないで下さい。そんなところ触らないで下さい。
少しだけクリームをすくい取り、口へと運ぶ。
「ふふふっ。……見ろよ亀田君。彼女のこれを……こんなに甘くなってるぜ?」
「まったくです。見た目からは到底信じられませんね」
いや……やめて、そんなこと言わないで。お願いですから……。
「これなら、あっちの方も期待できそうだな……。亀田君」
「そうですね。K」
互いに頷く俺達。
まさか……そんな……それだけは、それだけはお許し下さい。
苺だけは勘弁して下さい。お願いします。
ざくっ
俺達は躊躇無く彼女らの苺を貫いた。
…………ああっ そんな……ひどい……苺はやめてって言ったのに……。
しかし俺達はそんな彼女らの泣き声には耳を貸さず、苺を口へと運んだ。
そして、真っ赤に熟れた苺を軽く舐める。
「いい舌触りだ。まったく、想像以上の味わいだよお前達は」
「そう、こんなに熟れた苺だ……正直言って持て余していたんじゃないのか?」
そんな……そんなことはありません。私達は決してそんな……ああっ。
じゅくっ
苺に歯をたて、咀嚼する。
「へぇ……ならここまで甘くしたたるこの蜜はどう説明するのかな? どんどん溢れて止まらなくなってるぞ?」
「そうそう。それに、そんな格好になって言っても、なんの説得力も無いんだよ」
俺と亀田君はそう言いながらあらためて彼女らを眺める。
そ……そんな…………それはご主人様達が無理矢理……。止めて下さい。くぼみを見ないで下さい。そんな……恥ずかしいですから……どうかお願いします。
そんな……いやっ……フォークで……フォークでくぼみを掻き回さないでっ。拡がってしまいますからっ……。く……うぅん。ダメ……ダメです。
「くっくっくっ……そんなこと言ってもだ。お前のここは既にこんなにもとろけ、ほぐれているぞ? 体は正直だなあ? へっへっへっ」
あうんっ……くっ……あぅあぅ。
「そしてさらにっ!!」
俺達の瞳が妖しく輝く。
え……ええっ? そ……そんなっ!? ひっ……。
しかし容赦なく俺達はフォークを構え……。
いやあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
ぱっくりと開いたくぼみにフォークを突き刺し、そしてその柔らかいボディにずぶずぶと埋め込んでいく……。
あ……あああっ……うっ……ううっ。お願いします……もう……嫌、もうこれ以上は……ゆる……して……下さい。
「ふっ 馬鹿言え。まだまだこれからだぜ?」
「そうそう。ここまできて止めることなんて出来ないっすよ?」
そう言って俺達はぐりぐりと彼女達の中を掻き回し、そのスポンジを口へと運び、思うさま味わっていく。
ひっ……ううっ……うっ…………うううっ。くうっんっ はうっ あああうううんっ
俺達の舌の上で、俺達の唾液にまみれ、彼女らは甘い刺激を伝えてくる。
きめ細やかで滑らかなそのスポンジは、期待を裏切ることなく美味であった。
彼女らを味わうたびに、俺達の脳も痺れ、熱く融けていく。
「ふはははははははっ。どうだ? 嬉しいだろう? 遠慮せずに正直に言ってもいいんだぜ?」
「くっくっくっ。もっとも、今さら否定なんか出来ないだろうがなぁ」
はい。……ひうっ。あっ……私……た……ちを……くっ……うううんっ。はふぅっ! あんっ! あああんっ!!
「ほらほらどうした? 早く言わないと、俺達はずっとこのままだぞ?」
「まあ、それでもいいっていうなら。俺達も構わないがなあ?」
ここで焦らすようにフォークで突くと、そこが彼女らの限界だった。
食べてっ!! 私達を食べて下さいっ!! 私達を滅茶苦茶にしてえええぇぇぇっ!!
俺と亀田君はにやりと笑みを浮かべた。
「堕ちた……な」
「堕ちましたね。K」
なら、お望みのものをくれてやるっ!!
あっ ああああああっ!! はげ……しいっ!! 凄いっ! 凄すぎですぅっ! あふうっんっ うんっ!
欲望の赴くままに俺達は彼女らを貫き、しゃぶり、弄び、貪り……休み無く、そして余すところ無く彼女らを味わっていく……。
やがて、俺達の快感も限界に近付き……。
はっあああああああああああぁぁぁぁぁぁううううぅぅぅぅんんんっ!!
彼女達は「昇天」した。

しばしの間、俺達は余韻に浸り、天井を見上げていた。
「最高だったな、彼女達」
「ええ、最高でしたね。K」
はぁ と俺達は幸せな息を吐いた。
どちらともなく呟く。
『ごちそうさま』

―END―

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最終更新:2007年03月21日 01:54