2005/11/23(水)投稿


「ベルンカステルのハエ取り機」

「よいしょ・・・、これで最後かな」
前原圭一は、雑貨の入った重い段ボール箱を押入れにしまい込んだ。
「お疲れ様なのです。とってもとっても助かったのです」
頭に三角巾を被った古手梨花が、ぺこりと可愛らしくお辞儀をした。
分校で、今日は自宅のガラクタの整理をしなくてはならないので大変なのです
・・・という沙都子と梨花の愚痴交じりの言葉を聞いた圭一が手伝いに来ていたのである。
「あ~、喉渇いたな。沙都子の奴、セブンズマートの買出しにしちゃ遅過ぎるぞ」
「沙都子を責めてはいけないのです。今日はお買い物が多くて大変なのです」
三角巾を取った梨花は、台所の収納庫で何か探している風であった。
丁度、圭一に背中を向けた格好で四つん這いになっていたので、黒のスカートの裾から
白い下着が丸見えとなっていた。
・・・テディベアの刺繍の入ったパンツである。
(あ・・・、熊さんかぁいい・・・って何見てんだ俺!)
熊柄のパンツに見とれていた圭一は、慌てて頭を振ると真っ赤な顔を背けた。
梨花は、何かを手にして戻ってきた。
どうやら、飲み物を持って来た様だ。

「圭一、お手伝いのお礼なのです。飲んでみるのですよ」
梨花は、赤い液体の入ったガラスの杯を差し出した。
「おい、これは・・・。まさかと思うけど、これ、葡萄ジュースだよな?」
「にぱ~☆」
圭一の問いに対して、梨花は笑みを返すのみであった。
「・・・聞くなってか。まあいい、こういう機会でもないと飲めないしな・・・」
圭一は、杯を一気に飲み干した。
「苦ェ・・・、ワインって、こんなに苦いもんかよ」
「にぱ~~☆」
飲酒初体験にして、初めて飲んだワインの味に顔をしかめる圭一を、梨花はいつもの笑み
を浮かべながら興味深そうに眺めていた。
「あ・・・早速・・・酔った・・・かな?」
重労働でエネルギーを使った後、空きっ腹で一気に飲んだのが効いたのかも知れない。
早速、視界が揺らいだかと思うと足に力が入らなくなった。
「圭一、こちらに寝床があるので休むといいですよ?」
梨花の指差した寝室らしき居間には、ご丁寧にも布団が敷いてあった。
「あ・・・あぁ・・・」
よろよろとした足取りで布団の方へと辿り着くなり、そのまま倒れ込んだ。
(助かった・・・、待てよ、何か変だぞ?)
・・・就寝の時間でも無いというのに、何故敷布団だけ敷いてあったのか?
その答えはすぐに分かった。

「梨花・・・ちゃん?」
突然、仰向けに寝ていた圭一に梨花が覆い被さってきた。
余りに不自然な行動に、圭一は最初は梨花が何をしているのか理解出来なかった。
「・・・こうでもしないと、圭一は押し倒せないと思ったのよね」
梨花はくすくすと笑ったが、その笑みは普段のものとはかけ離れていた。
悪意のある笑みはむしろ鷹野三四のそれに近い、と圭一は思った。
(まるで、別人じゃないかよ・・・)
そう圭一が思ったのもつかの間、梨花は圭一の唇を奪った。
「ん・・・」
おまけに、何処で覚えたものか圭一の口内に舌を入れてきた。
・・・完全にフレンチスタイルのキスである。
「ん~!」
余りに異常な行動に、圭一は白黒させてじたばたともがいた。
だが、手足は奇妙なまでに重かった。まるで鉛でも仕込まれているかの様だ。
思い当たる事は一つしかない。

(あのワインか・・・!)

「梨花ちゃん、まだ早すぎるって・・・」
圭一の言葉をよそに、梨花は吐息が直接肌にかかる距離まで迫ってきた。
「つるぺたの身体の感触も案外悪くないものよ、ふふふ・・・」
梨花は圭一の懇願にも耳を貸さず、ブラウスのホックを外した。

「うわ・・・」
徐々に膨らみ出した乳房が露となり、目のやり場に困った圭一は顔を背けた。
魅音やレナは元より、沙都子程ではないが同年代の少女にしては発育が良い方だ。
「圭一、あなたの好きにしていいのよ?。
 ・・・どうせなら、これから圭一の手で揉んで膨らましても宜しくて?」
梨花は赤面して顔を背けた圭一を見てくすくすと笑うと、乳房を圭一の顔に近づけた。
「こら、梨花ちゃん、止め・・・むふっ!」
圭一はそれ以上言葉を続けられなかった。梨花が圭一の顔を小さな双丘で埋めたのだ。
「どう?、それなりにあって柔らかくて気持ちいいでしょう?」
「むふ、むふぅ・・・!」
圭一はそれこそ茹でダコの様に、顔を紅潮させながら必死にもがいた。
「あら、こちらは口の方と比べて正直ね?」
梨花はズボンの中で三角テントを張っていた圭一の剛直をみてくすくすと笑った。
「仕方が無いわね・・・」
胴を圭一の顔から離すと、逆の向きに座り直った。69の体勢である。
台所の“チラ見え”とは比較にならない程に梨花の臀部が圭一の眼前に迫ってきた。
可愛げなテディベアの刺繍の縫い代や、秘所の割れ目まではっきりと分かる近さである。
「梨花ちゃん、今度は何を・・・うはっ!」
梨花はズボンのファスナーを開くと、圭一の剛直をむき出しにして齧り付いたのである。
「はぅぅ・・・、梨花ちゃん・・・」
おまけに、先端部を包み込む様に咥えて舌で下部を撫でる様に愛撫してきたのである。
熟練の娼婦ならばともかく、年端の行かない少女にしては異常な程の舌技だ。
「梨花ちゃん・・・駄目だょ・・・うぁぁ!!」
梨花の白い肌の顔と艶のある長い黒髪に、圭一の白濁液が勢い良く吐き出された。
「・・・あらあら、沢山出たのですね。流石に若いだけあるわね」
梨花は白濁液をぺろりと舐めると、くすくすと笑った。

余りに異常な事態に、圭一の灰色の頭脳は妄想を繰り出しては現実逃避を図っていた。
(これは悪夢だ・・・きっと本当の俺は疲れて寝てるんだ・・・。
いっその事、夢なら好きにやっちまえばこんな悪夢、直ぐに醒めちまうぞ。
圭一!、ヤッチマイナァ―――!!)
半端自棄になった圭一は、梨花の秘所にむしゃぶりつき、パンツの上から舐め始めた。
「やっと、やる気になりましたか・・・とんだ手間をかけさせるわね」
野獣と化した圭一に答えるかの如く、梨花は小さな手で剛直を扱き始めた。
「はふぅ、むふぅ、んぐぐ・・・」
白のパンツは唾液と愛液で濡れて半透明となって皮膚に張り付き、刺繍だけが白色の肌に
張り付いている状態であった。
「いい加減、私も楽しませて貰うわ」
梨花は再び圭一の前に向き直ると、パンツの裾を片手で器用に捲くり、
秘所を剥き出しにすると圭一の剛直を当てがった。
「くおっ・・・!」
「ん・・・」

流石に、それまで余裕の笑みすら浮かべていた梨花の顔も、異物が侵入する痛みに歪んだ。
梨花の小さな身体では入口も狭かった様で、圭一の剛直は半分しか入らなかった。
「くっ・・・、私もあと10年成長していれば・・・もう少し楽になるのに・・・」
意味不明の言葉を口にしながら、梨花は身体を捩って剛直を銜え込んだ。
「あふぅ・・・、凄いよ・・・梨花ちゃん」
「く・・・気に入って貰えて嬉しいわ」
梨花は乳房を圭一の胸元に押し付けると、小さな身体を揺すり始めた。
「うぉぉ・・・キツキツだぁ・・・」
「圭一の・・・アソコも結構固くて・・・いい・・・」
圭一と梨花は顔を寄せると、再び熱い口付けを交わした。
剛直が秘所に出入りする音と、舌が交わる淫らな水音が部屋中に響き渡った。
「梨花ちゃん・・・梨花ちゃんっ!」
接吻で更に理性がすっ飛んだのか、圭一は梨花の乳房に齧り付いた。
「いいですよ圭一・・・、あの子達もきっと喜ぶわ」
梨花は再び意味不明な言葉を漏らしたが、理性を失った圭一の耳には届いていなかった。
「梨花ちゃん・・・中に・・・」
「いいですよ・・・この身体では・・・出来そうも無いから・・・」
「あぁ・・・あああ!!」
「ん・・・うぅ・・・」
圭一の剛直は、梨花の小さな中に収まり切れない程の白濁液を注ぎ込んだ。
「これであなたは私達のものよ・・・圭一」
精魂果てて昏倒した圭一の頬に、梨花は口付けをした。



「・・・・・・っ、圭一、気が付きましたか?」

圭一ははっとして目を覚ますと、そこは古手家の物置小屋の寝室であった。
流石に、敷布団は敷かれておらず、畳の上に座布団の枕に寝かされている様であった。
(あれは・・・夢じゃなかったのか!?)
年端も行かない少女、おまけに村の生き神様と姦通・・・しかも中出しまで。
夢とも現実とも付かない体験であったが、圭一は自らの行いに背筋が凍る思いがした。
もし、これが現実であり、これが魅音やレナに知られたならば・・・その先は想像したくない。
「ったく、梨花ったら圭一さんに料理用のワイン飲ませるなんて何考えてるんですの!?」
「みぃ・・・」
聞き慣れたキンキン声と共に、圭一を心配そうに覗き込む梨花と沙都子の姿が目に映った。
「あ・・・しかも、俺、どうしたんだ?」
「・・・ボクが葡萄ジュースと間違えて渡したワインを、圭一が飲んで目を回して倒れたのです」
「そうか・・・」
圭一はあの白昼夢が夢と分かってようやく安心し、ほぉと息を付いた。
「あ、圭一さん、どうかしたんですの?」
「あ・・・いや、何でも無いんだ」

あの“夢”を思い出した圭一は咄嗟に股間を隠そうとしたが、流石に前屈みになった。
「圭一さん、一緒にご夕食でもどうです?今夜は奮発して“牛肉の赤ワイン風酒蒸し”ですのよ。
 ・・・そのお陰で、圭一さんがぶっ倒れた様なものですけど」
未成年の所帯でワインを使うとなれば、大体その様な用途でしか有り得ないだろう、
・・・と、圭一は自分自身に納得付けた。
あのワインだって、きっと村人からの貰い物に違いないだろう。
自分でそう納得付けながらも、何処か腑に落ちない点が脳裏を刺戟していた。

「そうか・・・どうしようかな」
「僕は圭一と一緒に汗をかいたので、一緒にお風呂に入りたいのです」
梨花はそう言うなり圭一の方を向いて、にぱ~☆ と微笑んだ。
・・・まるで、あの出来事が夢では無かったとでも言いたげな笑みであった。
「ふ、風呂?!」
“夢”での梨花のあられもない姿を思い出した圭一は、再び前屈みの姿勢を取った。
「梨花ったらずるいですの!、私も圭一さんに背中流して貰うのですよ!」
「では、沙都子も一緒に入るのです。・・・圭一はとってもとっても優しいのです」
梨花は再び圭一の方を向いて にぱ~☆ と満面の笑みを返してきた。

圭一は確信した、あれは夢などでは無かった。
・・・もう、逃げられない。

「お・・・俺で良ければ」
観念した圭一は、畳の上に敷かれた布団の上に座り込んだ。
「・・・それでは、準備に取り掛かるのですよ」
「・・・そうですわね!」

2人の少女はお互いの方に向き直ると、少女には似つかわしくない懈怠な笑みを浮かべた。


Fin

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最終更新:2007年12月23日 23:58