東方小曲集-唯我独尊-
サークル:XL Project
Number | Track Name | Arranger | Lyrics | Vocal | Original Works | Original Tune | Length |
01 | ルーネイトエルフ | 柳英一郎 | - | - | 東方紅魔郷 | ルーネイトエルフ | [3:19] |
02 | 天空の花の都 ~Heaven's Race Lead Style~ | 矢鴇つかさ | - | - | 東方妖々夢 | 天空の花の都 | [5:07] |
03 | ネクロサーヴァント ~Mortal Portal~ | 柳英一郎 | 佐藤銀 | 美里 | 東方妖々夢 | 無何有の郷 ~ Deep Mountain | [3:34] |
04 | 恋色の歌しか聞こえない | 柳英一郎 | - | - | 東方永夜抄 | もう歌しか聞こえない/恋色マスタースパーク | [5:18] |
05 | サクラ ナク | 汐凪くじら | - | - | 東方妖々夢 | 幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life | [5:57] |
06 | 月花 | 海老スパ | - | - | 東方夢時空 | リーインカーネーション | [3:26] |
07 | ほおずきみたいに紅い魂 ~情熱style~ | 柳英一郎 | - | Violin:marina | 東方紅魔郷 | ほおずきみたいに紅い魂 | [4:54] |
08 | 彼岸帰航 ~Riverside View~ | 光沢 | - | - | 東方花映塚 | 彼岸帰航 ~ Riverside View | [4:07] |
09 | 幽霊楽団 ~Phantom Ensemble~ | Take | - | - | 東方妖々夢 | 幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble | [4:35] |
10 | シンデレラケージ | 柳英一郎 | - | - | 東方永夜抄 | シンデレラケージ ~ Kagome-Kagome | [4:55] |
11 | 妖魔夜行 ~MintJam mix~ | MintJam | - | - | 東方紅魔郷 | 妖魔夜行 | [3:04] |
12 | 時流 ~Spatiotemporal Stream~ | estha | - | - | 東方封魔録 | 博麗 ~ Eastern Wind | [4:44] |
13 | Weekend Clock ~週末に鳴る終末の時計~ | 柳英一郎 | 茶太 | 東方紅魔郷 | ラクトガール ~ 少女密室 | [5:44] | |
14 | 東方萃夢想 | 柳英一郎 | - | Violin:marina | 東方萃夢想 | 東方萃夢想 | [3:35] |
15 | 鋼の意思 ~Iron Will Maiden~ | 柳英一郎 | 片霧烈火 | 東方怪綺談 | 不思議の国のアリス | [6:28] |
総勢8名のアレンジャーによる東方アレンジアルバム
ボーカル曲も3曲収録
コミックマーケット69(2005/12/30)にて初頒布
イベント価格:1000円
ショップ価格:1500円
コミックマーケット74にて再販
レビュー
- マルチジャンルアレンジのコンピレーションアルバム。
Cradleに近い雰囲気を感じさせるが、XL Projextらしいお洒落な曲が多めで、参加アレンジャー故かややアコースティックより。
メインを張る柳英一郎氏のアレンジだけでも、「cradle」の再録である1曲目や、ギターとシンセによる2つの原曲メロディの掛け合いを楽しめる4曲目、あの曲をインスパイアしたようなアップテンポの7曲目、ラウンジ風な10曲目、原曲の良さを生かした14曲目、東方曲では少ない熱血系の15曲目など、幅広いアレンジを行っていて、これだけでも楽しめる上、他の各アレンジャーの曲も総じてクオリティは高くまとまっている。
また、3曲のボーカル曲は、同人界隈で定評のあるメンバーであるだけに聞き苦しさは無く、ややもすると展開を含め、東方アレンジらしからぬ雰囲気すら感じられる、有る意味突き抜けたアレンジ。ボーカルが苦手という人でも受け入れやすいと思う。
現在完売なのが惜しまれる出来。 -- min (2008-01-06 20:57:44) - 原曲香る系ノンジャンルアレンジ。ゲストを数人迎えての小曲集は東方の世界の暗い部分が色濃い味付けとなっている。いずれも定評あるアレンジャーであり、音外しやテンポ逸脱などもなく、技術的にはきっちり水準以上で安心して聴けるだろう。きっちりそこそこまとまっている、数ある東方アレンジアルバムの中でも納得の上出来である。
1曲目ルーネイトエルフアレンジは「Cradle - 東方幻樂祀典 -?」からの再録、気持ちSound Horizon風味のような感じで面白い。3曲目無何有の郷ボーカルアレンジはやや一本調子なところが惜しまれる。5曲目墨染の桜アレンジは和楽器系がメインのゆったりしたバラードでどこか懐かしく心地良い。13曲目ラクトガールボーカルアレンジは「REQUIEM ~幻想に散る少女たち~」にも収録されており、歌詞はもう少し核心に迫って欲しいものの、パチュリーの抱く不安定さとボーカルの細く揺れる声質がよく合った秀作である。15曲目不思議の国のアリスボーカルアレンジはロック風味の熱い曲調であるが、それなりにこなれている片霧嬢の声はそこそことして、男性ボーカルの声が妙にくぐもって発声もところどころ不明瞭であり、せっかくのスピード感に乗る興を削いでいる。片霧嬢の声だけにすべきであったか。
以上見てきたとおり、多少の難はあるも手堅くうまい。不安なくすっきりと東方アレンジを聴きたいという方にとっては、このアルバムは十分にお勧めの出来栄えである。C74で再販されたとのことなので、ショップで1500円とやや値は張るので試聴をした方がよいだろうが、見つけたら手に取ってみてほしい。
ただ、以下は私個人にとってのことであるが、このアルバムから「うまさ」以上のものを得ることは困難であった。その言い方を変えれば、私にとって「傑作ではない」アルバムであった。各曲もうひとつアレンジャーの冒険や盛り上げ、いわゆる「パンチ」が足りないのだろうか。単に各曲がやや暗めというだけで、それ以上の共通コンセプトがないように取れる、つまり各アレンジャー間の意思疎通が薄いと思われることも原因なのだろうか。これだけ安定しているのに、どうにももったいないのであるが、私個人が同人音楽に求めている「挑戦」や「作曲者/アレンジャーの感情」という要素は、このアルバムにおいては薄いように思える。それは結局のところ個人の志向性・スタンスによるものであることを、為念、ここに付言しておく。 -- 電波? (2008-08-19 04:50:30) - 壊れチルノ -- (´゚∀゚`) (2009-03-06 04:45:41)