夢と幻と泡と影
サークル:Minstrel
Number | Track Name | Arranger | Lyrics | Vocal | Original Works | Original Tune | Length |
01 | 恋色シンドローム | yuta | yuta | 3L | 東方永夜抄 | 恋色マスタースパーク | [03:54] |
02 | 紅照らし月おぼろ | yuta | yuta | 3L | 東方紅魔郷 | 亡き王女の為のセプテット | [03:52] |
03 | アリスマエステラ | yuta | yuta | 3L | 東方幻想郷 | アリスマエステラ | [04:47] |
04 | 夢と幻と泡と影 | yuta | yuta | 3L | 東方妖々夢 | ネクロファンタジア | [03:55] |
05 | 夜霧、残像 | yuta | yuta | 3L | 東方紅魔郷 | メイドと血の懐中時計 | [04:23] |
06 | 西行寺無余涅槃 | yuta | yuta | 3L | 東方妖々夢 | 幽雅に咲かせ、墨染の桜 | [02:37] |
07 | 人形少女言葉無し | yuta | yuta | 3L | 東方怪綺談 | プラスチックマインド | [03:57] |
詳細
レビュー
- Pizuyaと共にエクストリームメタルをプレイしたMyonMyonがプロデュースに関わったと言うフルヴォーカルな一枚。
選曲は、Win旧作双方から、Vo.アレンジに合いそうなオーソドックスな展開をする有名曲を中心に選曲。
内容は、生ギターサウンドを前面に押し出したハードロックチューンが主体となっている。
一曲目から、ハードなギターサウンドがうれしいアップテンポで明るいポップさも感じるへヴィロック。3L氏の声色はやや媚系寄りで可愛らし目の歌唱。
二曲目もアップテンポなHRだが、こちらは原曲同様抒情的な調で空気感が異なる。3L氏のVo.も一転女性的な歌唱になり、マジな一曲を演出。原曲の役割を上手く捉えていると言えるだろう。ベースがいい感じ。
原曲よろしく靈夢をテーマにしたスローバラードをはさみ、多分これならだれでもわかるというオマージュを噛ませたネクロファンタジア。3L氏の声色はカワイイ媚系で、幻想的な響きを演出する。
メイドと血の懐中時計は再び本気の3Lが女性的で耽美さを感じる声色で歌い上げるスピードチューン。ベース、ギター、ヴォーカル、全編のアレンジ全てが素晴らしい。ソロもなかなか。
カヴァーするのが難しい一曲だが、Vo.曲では決定版かというぐらいの出来ではなかろうか。
六曲目は疾走曲。3L氏の声色は曲調に合わせ、力強さの前に出たオルタナ系の歌唱に変化。ここぞと挿入されるアルティメットトゥルースがニクい。
最後は3L氏がハイトーンで歌い上げるロックバラード。響き渡るような高音が涙腺を刺激する中、僅かな音の響きを残して途切れるように物語は終わる。この選曲もよく考えてあるなぁと理解できる内容で好感が持てる。
このヴォーカリストの技量と引き出しの多さには感服させられる。Vo.が彼女でなければ、このアルバムの評価もまた違った物になっていたであろう。
東方界隈の同人歌手で彼女のレベルに迫るヴォーカリストを私は知らない。欲を言えば、Unluckey MorpheusのFuki氏の様な声量を活かした一曲があればなお楽しめたかなぁという程度。
全編プロジェクトを主導する編曲者、yuta氏のギターサウンドが前面に出るが、全体の完成度を支える富山の帝王氏の素晴らしいベースプレイを聴き逃してはなるまい。ドラムサウンドもしっかりアレンジされ、音もよく上手く融合している。
捨て曲は一切なく、全曲ガッツリ楽しめる。HRアルバムとして実に完成度が高いと思う。全員の技量いずれかが欠けていたら、これだけの物は出来なかっただろう。
そして、ジャケットもまたアルバムの一部。
ukyo_rst氏の美麗なイラストも素晴らしい。氏が時に描く溢れだす様な激情とは違う、慈愛の様な笑顔の中に絶望ともとれる諦観を感じさせる哀しく繊細な表情が、生と死の境界に描き込まれている。これもなかなかよいものだ。yuta氏の描く歌詞世界のテーマを表しているのだろう。
HR好きだぜ! もしくはそのまんまだがSIAM SHADE好きだぜ! という人には是非試聴購入をお勧めする。個人的にはクロスフェードの印象よりもさらに満足できた。
SIAM SHADEって、やっぱすげぇバンドだったんだなぁ……
しかし、同人って技量かこれが……そのうち、Deadendっぽいサウンドとかも誰かやらないかなと(笑) Vo.は無理でしょうが……
-- 鉄 (2010-01-08 14:27:52) - 何気なく聞いて、純粋に感じたことだけ書かせていただきます。
もしかしたら私の聞く環境のせいかもしれませんが、ヴォーカルに対して、
ドラムやギターの音量が大きい気がしました。
-- Relinquish (2010-01-08 22:09:53) - すげーいいんだけど、tr06がなんとなく平べったい気がする
もう少し変化が欲しいかなーって思いました生意気にすいません死んでお詫びしますウッ
次はFullアレンジよろすくです! -- 蒼庭 (2010-01-27 18:25:52) - 演奏は結構ハードで明るいのだが、Vo.が切なさを醸し出している。
相反するような性格のようだが一つになると非常にノスタルジックな雰囲気に包まれる。
とても不思議なアルバム。3Lさんのイメージがちょっと変わりました。やっぱりすごい方です。 -- Thie (2010-03-25 04:44:15) - Relinquishさんと同じ意見で、
ドラムやギターの音がヴォーカルに対して大きいと思いました
。
-- yabai (2011-07-06 21:33:34)