ココロのノコリガ
サークル:KSNT
Number | Track Name | Arranger | Original Works | Original Tune | Length |
01 | 地霊の太陽信仰 | AQui | 東方地霊殿 | 霊知の太陽信仰 ~ Nuclear Fusion | [03:16] |
ハートフェルトファンシー | |||||
02 | 少女さとり ~ 二重黒死蝶 | AQui | 東方地霊殿 | 少女さとり ~ 3rd eye | [04:09] |
東方妖々夢 | ネクロファンタジア | ||||
03 | (特急)猫車運送 | AQui | 東方地霊殿 | 死体旅行 ~ Be of good cheer! | [04:09] |
04 | Es# | AQui | 東方地霊殿 | ハルトマンの妖怪少女 | [04:09] |
詳細
レビュー
- 原曲維持系ノイズ風味四つ打ちダンスその他エレクトロニカアレンジ。サークル初のアレンジCDは4曲入りの小品、原曲を維持しつつノイズをハードではなくそこそこ軽く散りばめて味付けるという手法でシンプルながらもまとめてきたという印象。アレンジ技術は、一部ややテンポの刻みに違和感があるような気もするが概ね水準以上、荒削りな中に自分の意図とストーリーを織り込もうという試みには好感が持てる。
2曲目少女さとり+ネクロファンタジアアレンジは、基本的に原曲をなぞっていくが、冒頭と途中で挟まれるノイズがさとりに流れ込んでくる人の意識、通して流れる砕け気味のビートが壊れそうなさとりの心をそれぞれ表現しているようで、楽曲を効果的に支えている。2分58秒からのフレーズは試みとして面白かった。もっと積極的にマッシュアップやクロスフェードをかけてもよかったように思う。
3曲目死体旅行アレンジは、徹頭徹尾原曲維持の楽曲全体に、おりんりんランド大開放といった感じのにゃんにゃんワールドで大騒ぎ、どさどさと猫車に乗っけての死体回収に忙しいお燐の日常が想起される。1巡目と2巡目にもう少し明確な違いを見せてアレンジの工夫を凝らしてほしいところであった。
全体を通しての原曲のなぞりっぷりは、ともすれば原曲の音を変えてノイズと装飾音を重ねただけとも評されかねないスタイルではあるが、今後もこれで行くならば、もっと徹底してドラムの刻みにセンスを発揮したり、無茶苦茶とも思えるマッシュアップに突っ込んでみるなど、アレンジャーの意図をこれでもかと詰め込んだ更なる工夫に期待したい。個人的にはライトなノイズやビートのドリル化は好きなので、次の作品も聴いてみたいと思っている。
-- 電波? (2009-04-05 13:11:01)