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innocent

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innocent

サークル名:AniPix

Number Track Name Arranger Lyrics Vocal Original Works Original Tune Length
01 innocent TAK-sk
hiro.na
市松 椿
綾倉 盟
東方萃夢想 砕月 [05:00]
02 Precious hiro.na
TAK-sk
綾倉 盟 東方紅魔郷 ラクトガール [04:11]
03 Ancient Requiem TAK-sk
hiro.na
(。・x・)ゝ<b! 東方紅魔郷 亡き王女の為のセプテット [04:58]
04 Purification hiro.na
TAK-sk
綾倉 盟 東方風神録 運命のダークサイド [04:40]
05 calling spctrm - - 東方風神録 信仰は儚き人間の為に [04:22]
06 Fancy Paranoid TAK-sk
hiro.na
市松 椿 東方地霊殿 ハートフェルトファンシー [03:49]
07 The 3rd Eye TAK-sk
hiro.na
hiro.na 東方地霊殿 少女さとり [03:23]
08 "S" TAK-sk
hiro.na
市松 椿 東方妖々夢 ネクロファンタジア [03:22]
09 Fillarcage TAK-sk
hiro.na
- - 東方妖々夢 クリスタライズシルバー [05:42]
10 Elegy hiro.na
TAK-sk
- - 東方花映塚 彼岸帰航 [06:41]

詳細

テーマは「喜怒哀楽」

コミックマーケット75(2008/12/29)にて頒布
イベント価格:1,000円
ショップ価格:1,260円(税込)

レビュー


  • トランス、テクノ、ハードコアなど、クラブ系のジャンル、音作りを基調としたアレンジが多い。意図的なノイズ音の使用も目立つので、人によっては注意が必要。
    個人的には、悪くはない、のだが、素直に良い、とは言い難い作品。下地となるべき技術力はあるのだろうが、構成にやや難がある。Tr.1などは、原曲の魅力あるメロディーが引っ張ってくれてはいるが、サビへ入る際に一切の間や溜めがなく、それだけならまだしも、そこまでの盛り上げも弱い。肩透かしを受けたような感がある。オーソドックスなボーカルものとしては、これでは平坦すぎるだろう。
    Tr.2はそもそもアレンジが平板すぎる。どこがサビであるのかも分かりにくい。これが、ボーカルをちょっとしたアクセント程度に取り入れたゴリゴリのハードコアならまだ良かったのだが、ハードコアとしても目立った展開、ノリが認められず中途半端。
    Tr.3もサビ前に間や溜めは無いが、原曲からしてBメロで持ち上げてサビへ移行する形となっているので、その点Tr.1よりはボーカルアレンジとして聴き応えのあるものとはなっている。伴奏のピアノを基調としたミドルテンポのしっとりとしたアレンジで、派手すぎず質素すぎず、まとめている。
    Tr.4は聴く人を選ぶであろう、ノイジーなトラック。ボーカルアレンジとしての期待は、あまりしない方が良い。ALRのRyo Ohnuki氏のリミックス曲に近い。私としてはボーカルをあまり意識しないですむ点で、聴きやすい。
    Tr.5を含む計三曲が、インストアレンジだが、これらはどれもかなり原曲破壊の傾向が強い。というかTr.5とTr.9は、原曲が分からない。ボーカルアレンジが軒並み原曲重視であるので、こうしたのだろうか。原曲を意識しなければ、それなりに聴けるトラックではある。
    総評として、新規のサークルとしてセンスや技術はあることを示しながらも、多くの課題を残すスタートとなったのではないだろうか。個人的には、妙に安定していたりせずに成長の可能性を垣間見せる点で同人らしく、好ましさを感じる。今後に期待を寄せたい。

    録音。
    公式に、音量を上げれば上げるほど音が栄える爆音仕様!といったようなことが書かれていて、私も録音的な意味での地雷覚悟で購入したのだが、爆音仕様どころか、音圧は控えめの部類に入る。シンバルやボーカルのサ行に刺々しさも感じられず、その点は非常に好印象。
    しかし、ボーカルは曇り気味であるし、低音も薄く、より低いところまで出切っていない。安易に音圧を上げろと言っているわけではないので、少しずつの技術向上が望まれる。 -- まの人 (2009-02-04 00:11:49)

  • 全体のクオリティは高く、ウェブ試聴で気に入れば買って損はない一枚。
    ゲスト、メインアレンジャーともに楽曲製作には手馴れている様子で、東方初参入となる今作でも如何なく実力を発揮していると言える。
    ただし難点は数多くある。まずボーカルだが、ピッチ及び拍がしっかりと取れていない。拍に関しては顕著なズレが認識できるので、編集なりトレーニングなりで改善が求められる。また、ボーカルの録音にも瑞々しさが欠けているように感じる。過激に編集されたボーカル曲にはあっているかもしれないが、しっとりとした曲ではややカサつきが気になる。
    次に楽曲に関してだが、上述の通りクオリティは高いものの、いまひとつ突き抜け切れていないように感じる。楽曲としてはまとまりがあるが、ボーカル曲は手先で上手く拵えたという感が拭えない。
    推測だが、tr.05、tr.09、tr.10のような、ポップス調ではない曲こそ本領なのではないだろうか?これらは原曲ファンは容易に受け入れらないであろうし、東方アレンジという括りで考えるといささか行き過ぎの感もある。しかし一方で最も個性を感じるのはこれらの曲だった。
    またミックスに関しても同じようなことが言える。小奇麗にまとまっており訊きやすいが、空間やレンジの狭さを感じることがあった。全体の音作りは非常に丁寧かつ良心的なものなので、なおさら残念だ。これらのエッセンスをどうまとめ作品としていくか、今後注目していきたい。

    周辺情報に目を通したが、今作はやや短い製作期間で作られたようだった。どうやら次回作が例大祭(2/9現在の情報)で頒布されるようだが、しっかりと時間をとって製作に臨んでもらいたいというのが正直な気持ちだ。もし同じような欠点を抱えた新作であれば、失望を禁じえないだろう。

    なお私見であるが、既存レビューでも引用されている、音量を上げれば上げるほど音が栄える爆音仕様!との煽りだが、音圧の高さを誇るものではなく、アンプ側で音量を上げても痛くならず、気持ちよく音量が上がる、という意味だと考えられる(良心的とはそういう意味で書いた)。今風でないことで生じるデメリットは非常に大きく、また、音の良さと音圧の低さとは無条件で結びつくものではないが、自分たちの音を模索している姿勢は好感触だ。より迫力ある、豊かな音を掴み取っていってもらいたい。 -- 名無しさん (2009-02-09 04:16:40)

  •  ニコニコ動画への画像作品を投稿するなどして知られる新進サークルAniPixが企画した、ヴォーカル入りマルチジャンル東方アレンジCD。
    これまた、センスと可能性を秘めた面白いプロジェクトが登場してきたものだ。実質的な音楽制作に招聘されたのは、DJ畑でオリジナル曲中心に活動するSYRUFITなるユニット。そこに女性ボーカル、ゲストのピアノ奏者などを加え、彼らの得意とするエレクトロニカ/ハードコアテクノを軸とした多様なアレンジ構成がとられた。
    本稿で括目したい点は、全体の独特な統一感―――つまり、ジャンルやスタイルの様々な曲が集まったにもかかわらず、ダークで内省的な雰囲気によって1本スジの通った作風が貫かれていることだ。従来こういう毛色のアレンジCDがあまり無いこともあり、もしこれを周到に狙ってのことなら、彼らのプロデュース感覚はなかなか侮れない。
    個別に見ても、例えばTr.1, 6, 8のヴォーカル市松椿氏はあまり声量に富むタイプではなく、時に不安定さもあるが、その"か細さ"がかえって楽曲にゴシック的な寄る辺なさ・儚さを呼び込んでいる。もう一方の松倉盟氏は市松氏のトーンと似つつ、ストレートさやスピード感のある歌声で、Tr.2シュランツ系ミニマルコアのビートの海に埋没せずに攻撃的なムードを制御するには必要だ。THE PILLOWSのパロディとされるTr.7はアレンジャーhiro.na氏自身が歌った"問題作"らしいのだが、これがスガシカオ風味のササクレた表情を纏う声質とオルタナティブ・ロックサウンドがマッチし、突進力を持ちながらもある意味ダークだと言える。極めつけはTr.10の救いようの無いダウナー系エレクトロニカ彼岸帰航。ここまで陰鬱だと逆に気持ちのいいくらいだが、こんな尖ったセンスが彼らの最も特徴的な芸風といえるだろう。
    ゲスト参加の2曲もアルバムの一貫性に寄与するアレンジになった。Tr.3の仄暗い叙情が拡散するピアノバラードは、(。・x・)ゝ<b!氏の抑制の効いた歌声と、ポストロック然とした空間的な音の広がりが翳りのある情景を一層色濃くさせる。Tr.5のプログレ風インストは、原曲破壊の激しさが賛否の別れどころだが、威圧的なキーボード群と激しくトライバルなリズムが土着的暗黒性をあらわにする。
    (既出レビューにもあるように)単曲ではやや盛り上がりに欠けるきらいもあり、突出したキラーチューンの強みは薄い。しかし、アルバム全体のカラーを鑑みると寧ろこれくらいが丁度よく、CDトータルで彼らの描きたい世界観にじわじわと浸ることが出来るつくりなのだと思う。程度は様々あれ、一定方向にベクトルを揃えた作風は奏功している。試聴してみて、この雰囲気にピンと来るようならオススメの力作。 -- 蝦夷の人 (2009-04-05 04:18:06)
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