BRIGHTNESS
サークル:NEUTRAL
Number | Track Name | Arranger | Original Works | Length |
01 | U.N.オーエンは彼女なのか? | nazz-can | 東方紅魔郷 | [06:11] |
02 | 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years | nazz-can | 東方花映塚 | [04:32] |
03 | 妖怪宇宙旅行 | nazz-can | 東方儚月抄 | [04:41] |
04 | 信仰は儚き人間の為に | nazz-can | 東方風神録 | [04:31] |
05 | 少女綺想曲×恋色マスタースパーク | nazz-can | 東方永夜抄 | [05:05] |
06 | 少女幻葬 ~ Necro-Fantasy | nazz-can | 東方妖々夢 | [04:28] |
07 | 風神少女 | nazz-can | 東方文花帖 | [06:33] |
08 | スターヴォヤージュ2008 | nazz-can | 東方三月精 | [04:26] |
09 | 妖怪の山 ~ Mysterious Mountain | nazz-can | 東方風神録 | [04:08] |
10 | 亡き王女の為のセプテット | nazz-can | 東方紅魔郷 | [04:51] |
11 | ボーダーオブライフ | nazz-can | 東方妖々夢 | [04:47] |
12 | さくらさくら ~ Japanize Dream... | nazz-can | 東方妖々夢 | [05:20] |
詳細
レビュー
- サークル=NeutraL=関連作品ではさり気無く他者との各の違い見せつけていたnazz-can氏にスポットを当てた、事実上のソロ作。同時頒布のDARKNESSが東方地霊殿のメタル限定アレンジだったのに対し、こちらは新録2曲(Tr.1とTr.2)を含めたコンピレーション盤。既発表曲の出展はそれぞれTr.6,11,12が桜華幻奏、Tr.10が紅魔館音楽祭、Tr.3,5,8が蒼天月華、Tr.4,7,9がAgainst The Windから。
結論から言うと、nazz-can氏のアレンジャーとしての才気を感じ取るなら、DARKNESSよりもこちらのアルバムに分がある。こうして散らばっていたものを一纏めにして俯瞰的に聴いていけば、レンジの広い編曲能力と端正な仕事っぷりが実によく分かる。やはりTr.4のマカロニ・ウェスタン風の早苗曲やTr.7のハリウッド映画サントラを髣髴とさせる大仰な風神少女は相当インパクトがある。
新曲について幾らか言及しておくと、Tr.1のU.N.オーエンはチルアウト風の安らぎの中にアンニュイさが漂う不思議なアレンジ。中間からクワイエットストーム的な動きのあるパートを経て5拍子に変わり、プログレッシヴに拡散していく。Tr.2はどこか懐かしい感じもするポップなダンスチューン。長調に移調した影響もあって、原曲が六十年目の東方裁判であることを忘れそうになる。キラキラしたシンセの飛び交うテクノは好みが分かれそうだが、これはこれで面白い。
関連アルバムをコンプリートしている人には、CD内容の大半が再録となるため、購買対象として正直微妙と言わざるを得ないが、そうではない人にとっては質の高く多岐に渡るジャンルのアレンジをいっぺんに聴けるいい機会なので、この際試聴のうえで手にとってみるのもいいのでは。 -- 蝦夷の人 (2008-11-26 06:35:25)