此花
サークル:ししまいブラザーズ
Number | Track Name | Arranger | Original Works | Original Tune | Length |
01 | 野いちご | ししまい三号(DauGe) | 幺樂団の歴史4 | Strawberry Crisis!! | [03:24] |
02 | 勿忘草 | ししまい三号(DauGe) | 東方妖々夢 | アルティメットトゥルース | [02:47] |
03 | 細桜 | ししまい三号(DauGe) | 蓬莱人形 | 桜花之恋塚 ~ Japanese Flower | [03:54] |
04 | 朝顔 | ししまい三号(DauGe) | 東方風神録 | 明日ハレの日、ケの昨日 | [03:25] |
05 | 春車菊 | ししまい三号(DauGe) | 東方妖々夢 | 幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble | [04:19] |
06 | 黄薔薇 | ししまい三号(DauGe) | 東方地霊殿 | 緑眼のジェラシー | [03:43] |
07 | スターチス | ししまい三号(DauGe) | 東方夢時空 | Reincarnation | [03:29] |
08 | パセリ | ししまい三号(DauGe) | 大空魔術 | Demystify Feast | [04:35] |
09 | 向日葵 | ししまい三号(DauGe) | 東方花映塚 | 今昔幻想郷 ~ Flower Land | [02:37] |
10 | 夜桜 | ししまい三号(DauGe) | 東方妖々夢 | 幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life | [02:43] |
詳細
レビュー
- 原曲香る系ピアノメインアレンジ。お馴染みししまいブラザーズのピアノアレンジは、今回も高速パッセージありゆったりバラードありのバラエティに富んだ内容となっている。しかし、バラエティに富んでいるはずなのに、何故かどの曲も平板で一本調子に感じるのは何故なのだろうか。つくづくピアノという楽器の難しさを痛感する次第である。
緑眼のジェラシーは穏やかなバラードで聴きやすいのではあるが、高速のパッセージも含め全体が余りにも淡々と進んでしまい、どこが聴き所なのか捉えにくい。オリジナルで作るなり原曲から取るなり、どちらでもいいので「決めのフレーズ」というものをもう少し意識して使うと改善されるように思える。Demystify Feastアレンジもそれほど悪くはない。しかし、原曲の盛り上がりがかなり減殺されており、どうにももったいないように思える。高速のまま作り上げるというのであれば、構成を原曲どおりではなく大胆に入れ替えるなり、主旋律をピアノではなくて他の楽器例えば琴や三味線などにするなり、主旋律にppからffまでうねりを入れて入れ替わり鳴らしてみるなり、ただでさえサビに入るまでが長くともすればダレがちな原曲であるだけに、聞き手を退屈させない工夫が必要なのではないかと思う。なお、全般的に多少ミスタッチ、強弱の付け間違い、音ズレ、意図せぬ不協和音に聴こえるところがあるのも気になるところである。
イージーリスニングとしての用途を意図しているのであればそれは成功であろう。しかし、私個人が勝手に思っているのであるが、このサークルはもっともっと素晴らしい作品を作り出せるはずと信じている。当然好きなことを好きなようにやるのが同人というものではあり、ピアノにこだわるのも、もちろん論難を受けるべきものではない。けれども、それならそれで、ピアノをバックにおいた上でピアノを感じさせるやり方などがあるはずだ。徹頭徹尾ピアノ一辺倒以外の方法でピアノにこだわる方法も、一度くらいは試してみても罰は当たらないのではないか、と思うのである。 -- 電波? (2008-08-17 23:48:51)