Mountain of Faith ~神々への信仰~
サークル:MyonMyon
Number | Track Name | Arranger | Original Artists | Original Works | Original Tunes | Length |
01 | 封印されし神々 ~The Lord was sealed~ | みょん | ZUN | 東方風神録 | 封印されし神々 | [01:54] |
02 | The Earth That God Loved | みょん | ZUN | 東方風神録 | 神々が恋した幻想郷 | [04:04] |
03 | RainCoat Of Dragon Lord | みょん | ZUN | 東方風神録 | 芥川龍之介の河童 ~ Candid Friend | [03:12] |
04 | Mysterious Mountain ~招かれざる客~ | みょん | ZUN | 東方風神録 | 妖怪の山 ~ Mysterious Mountain | [05:01] |
05 | The Belief For Transience Humans | みょん | ZUN | 東方風神録 | 信仰は儚き人間の為に | [05:03] |
06 | 御柱の墓場 ~Grave of Being~ | みょん | ZUN | 東方風神録 | 御柱の墓場 ~ Grave of Being | [04:32] |
Rhapsody | Power of the Dragonframe | Power of the Dragonframe | ||||
07 | Ragnarok ~BattleField of God's Warrior~ | みょん | ZUN | 東方風神録 | 神さびた古戦場 ~ Suwa Foughten Field | [04:52] |
Rhapsody | Symphony of Enchanted Lands | Emerald Sword | ||||
08 | Native Faith | みょん | ZUN | 東方風神録 | ネイティブフェイス | [05:31] |
Dark Moor | The Hall of the Olden Dreams | Silver Lake | ||||
09 | 麓の神社 | みょん | ZUN | 東方風神録 | 麓の神社 | [03:02] |
詳細
レビュー
- 原曲維持系シンフォニックメタルアレンジ。オケの音とメタル風味を巧みに合わせてきっちりまとめた作品。原曲メロを重視した作りになっており、突飛な破壊もないスタンダードなメロディックスピードメタル風といった感じで、安定して聴ける仕上がりである。ただ、これは恐らくアレンジャーの意図を反映して敢えてこのような仕上がりになっているのだろうが、重さとしてはやや控えめであり、この点は個人的には物足りない。
3曲目芥川龍之介の河童アレンジはドラムの疾走感が気持ちよい。安定した原曲メロからのギターソロがカッコよく繋がっている。6曲目御柱の墓場アレンジは重々しくも激しい展開でかなり力がこもっている。ただ、1分43秒から始まるバイオリンの主旋律は曲中幾度か繰り返されるが、バイオリンを流れるように繋げず息継ぎするように切っている部分に個人的に違和感がある。また、2分44秒からのギターソロがそこまでのバイオリンとうまく繋がっていないように思える。せっかくのギターソロが浮いてしまっているようなのだ。これらがいわゆるテクニックならば、余り効果的ではないと思う。7曲目神さびた古戦場アレンジの哀愁漂うバイオリンの原曲メロは美しく、裏でひたすらかっ飛ぶドラムは多少単調ではあるが、あっという間に5分が過ぎる。8曲目ネイティブフェイスアレンジは、本作の締めとしてはややギター成分が少なすぎる嫌いがある。いくらオケを飲み込まないようギターを抑える必要があるとは言え、もう少しだけでも目立って欲しかった。個人的にバロック調が大好きなだけに惜しい。
コミックマーケット73のハードロック・メタルアレンジはどうしてもDemetoriのIl mondo dove e finito il tempoとの比較をされそうであり、最終的には個人的な好みとなるだろう。私はもう少し全体的に音と展開が重い方がいい。また、各曲ごとであればともかく、全編通して聴くとドラムがやや単調で軽すぎる嫌いがあるので、今ひとつの味付けを希望したい。 -- 電波? (2008-01-06 07:50:27) - 前作はIn Flames、At the Gatesなどを彷彿とさせるメロデスであったが、今作はシンフォニック・メロスピ系アレンジアルバム。
同時期発売のdemetoriの作品とは違い、ほぼ西洋風で統一。
メロスピ大好きな日本人のために最適。最強メロディアスチューン神々の愛した幻想郷のスピードアレンジも待ってましたw
サウンドのへヴィーさはメロスピとシンフォメタルの中間?といった感じの程度。
リフやドラムの刻みは、↑の方の指摘の通り、長引くとやや単調に聞こえる。
また全体のオケ音も含め、打ち込み部分は少々メロディアスな音の揺らぎに欠け、飽きやすいところもある。
個々の音作り単調で飽きが来ることがあるのは、メロデス・メロスピ等のスピードチューン、特に打ち込み音の如何ともしがたい特性かもしれない。
先述のDemetoriと、不作法ながらあえて比べるなら、曲調の好みは個人の趣味によって分かれるであろうが、全体として完成度の開きについては歴然である。
こういった飽きさせない音作りや、単調さからの脱却は、曲の完成度の問題として、特に今後の最大の課題としてあげられるだろう。
とはいえ、逆にいえば他は概ねセンス良しということでもある。
リードギターの音作りもよし。
Rhapsodyを思わせるシンフォニック・スピードメタルチューンの連続に、メロスパーとしては大満足。
捨て曲皆無の怒涛の構成に、人差指と小指を立てて頭が振れること間違いなし。
ただ、締めくくりのNative Faithは特にStratovarius、もしくはSonata Arcticaなどメロスピの趣を取り入れているこれまたメロスパーをにやりとさせる良曲。
しかし、全曲までのRhapsody的なシンフォニックさで深みを出していた世界観と、少し違和感がある。
というより、↑の方の指摘通り、Stratovarius風キーボードに少々偏り、音的に全曲までの圧力に少し力負けしてしまっている。
原曲の、叙情的かつ涙を誘うように煽情的でドラマティックなアレンジの曲調を活かし、これまでの流れに乗ってもっと壮大でエピックな感じに仕上げてもよかったのではないかと、個人的にも少々残念ではある。
ともあれ、全体的には超良質のメロスピ・シンフォニックメタルアレンジに仕上がっている。
曲、構成の完成度はまだまだ錬りが必要かもしれないが、前作も併せて、メタルアレンジ界に超新星爆誕と評して、全く過言ではない。
メロスパーな個人的には、スピードメタル系アレンジの中では最低でも五本指に入るのではと評価している。
ラプソ、メロスピの頃のストラトなどが好きな方、何より幻想郷を愛されている方にどうぞ。
逆に、このアルバムが気に入るようなら、もしご存じないならラプソディー辺りを一度聞いてみるのもお勧めだ。
同バンドの超有名キラーチューンPower of The DragonframeやEmerald Swordの一部が曲中に大々的に紛れ込んでことに気づけるだろう。
また、アニソン界のカリスマJAM ProjectのGONGも、個人的にはEmerald Swordと併せて聞いていただきたいところだが、
大いなる闇に触れてしまう可能性を考慮し、以上二行は気のせいということに。
メタル好きの心をくすぐる諸所の「クスリ」も、好感が持てる所以かもしれない。
荒削りではあれど、それは今後の進化によって克服可能である。
メタラーにとっては最要注目のサークルであることに間違いない。 -- Ironbird-White for Marisa (2008-01-31 22:56:31) - Rhapsodyからのリフ・パートの利用が目立って興ざめしてしまったのが残念。
参考程度にするならまだしもちょっとあからさますぎやしないだろうか。
全体の音楽性としてはIronbird-White for Marisa氏のおっしゃるとおり。 -- (2008-04-01 15:21:44) - "Native Faith"を初めて聞いたときに、イントロから突然Dark Moorの"Silver Lake"が流れて来たからビックリしました。
(とあるメタルCDレビューサイトでも指摘されていましたが)
他の方もコメントされているような、Rhapsody等シンフォニック、メロディック・スピードメタルのバンドの
活動が活発だった頃(2000年代前半頃?)のサウンドが好きだった方なら違和感なく聞けるのでは。 -- GIORNO (2008-05-21 07:39:07)