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*東方バイオリン1 サークル:[[TAMUSIC]] ---- |Number|Track Name|Arranger|Original Works|Original Tune|Length| |01|Darkest Bloom|TAM/水奈瀬いつき|東方妖々夢|無何有の郷~Deep Mountain/幽雅に咲かせ、墨染の桜~Border of Life|[04:39]| |02|美鈴のためのトッカータ|TAM/ようか|東方紅魔郷|上海紅茶館 ~ Chinese Tea/明治十七年の上海アリス|[03:31]| |03|亡き王女の為のセプテット|TAM|東方紅魔郷|亡き王女の為のセプテット|[06:58]| |04|grown baby’s breath|TAM/五条下位|東方妖々夢|幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble|[05:00]| |05|天狗の手帖 ~ Mysterious Note|TAM|東方文花帖|天狗の手帖 ~ Mysterious Note|[02:00]| |06|天空の悲恋歌|TAM/A'|東方妖々夢|天空の花の都|[07:59]| |07|風の循環 ~ Wind Tour|TAM|東方文花帖|風の循環 ~ Wind Tour|[03:44]| |08|Ice My Dear|TAM/水奈瀬いつき|東方紅魔郷|おてんば恋娘|[03:39]| |09|レトロスペクティブ京都|TAM/A'|東方文花帖|レトロスペクティブ京都|[05:21]| >[[コミックマーケット70]](2006/08/13)にて初頒布 >イベント価格:---円 >ショップ価格:1365円 ---- ***レビュー - 原曲維持系バイオリン生演奏(ピアノ等とのコラボレーション)アレンジ。バイオリンパートのアレンジ構成については、どの曲も典型的でよく使われるハーモニーをふんだんに取り入れ、原曲のメロと雰囲気を変えて新しいものとして刷新するよりもそれを取り入れて構成しようという意識が見える、よく言えば東方原曲を知る人にとって親しみやすく聴きやすいものとなっている。意外性を企図せず、心地よい和音を多用して聞く者が安心してメロを追うことができるところは、TAM氏の各タイトルがそれなりに人気を博する理由の一つと言えよう。私はせっかくの同人音楽という土俵であるのだからもう少しドラスティックなことにチャレンジしてほしいと思ってしまうのだが、もちろんこれはこれでありである。SYNC ART'Sのgrown baby's breathアレンジなどは、心地よさを心がけた構成としては安心できる作りであるし、天狗の手帳は原曲を意識した構成の例としてピックアップすることができるだろう。&br()ただ、そのような聴きやすさを心がけた反動だろうか、バイオリンだけで演奏される曲は多少力強さに欠けるところがある。このCDはピアノやシンセとの競演があるので、余計にそれが目立つ。ライブならともかく、CDで出すならもっと音を重ねて録ったとしてもばちは当たるまい。この点は、アルバム全体としてややマイナスだろう。&br()&br()他方、バイオリンの技術的側面であるが、これは我々が普通に触れることができるクラシックのCDと比して余りにいかんともしがたい地力の差がある。これはしょうがない。しょうがないのであるが、せめてもう少し練習を、と切に願う次第である。録音機材の差を差っ引いても、私が聴くに、全体的にTAM氏のバイオリンは音が安定して出せておらず、特に高音への移行では「あー、あともう半歩高く!」といった箇所がしばしば聞き取れる。また、ピッチも安定せず、安心して聴けるとはやや言いにくいメロの動揺は本当に残念である。さらにもう少し音と音を切った方がいいところ(もちろんつないで流すべきところはそうすべきであるが)、もっと大胆に力強く弾いてほしいところ、全般的に平板で薄くなりがちなところなど、要望は多い。特にセプテットバイオリンオンリーアレンジではこれらが目立ってしまっている。上に書いたgrown baby's breathアレンジの評で「構成としては」という留保をつけたのは、肝心の音が不安定で、サビの部分はもっと明朗明快にクリアな音を、最後の締めはもっと情感を込めてしっとりした音を、そもそも曲の冒頭から上がり切らない音が揺れる細かいミスの連続が、せっかくの聴き心地を減殺してしまうからである。Darkest Bloomも美鈴のためのトッカータも、バイオリンがもう少し透明感を備えていたら、と残念に思うところがある。&br()&br()以上長々と述べてきたが、ここで書いた事柄は主に技術的なものであるので、演奏者であるTAM氏のこれからの気合次第でどうにでもなると思われる。ぜひとも、同人音楽クラシック生演奏の第一人者を称するのであればなおのこと、今後の精進に期待したい。 -- 電波? (2006-12-12 04:59:33) #comment(size=50,nsize=20,vsize=3)
*東方バイオリン1 サークル:[[TAMUSIC]] ---- |Number|Track Name|Arranger|Original Works|Original Tune|Length| |01|Darkest Bloom|TAM/水奈瀬いつき|東方妖々夢|無何有の郷 ~ Deep Mountain/幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life|[04:39]| |02|美鈴のためのトッカータ|TAM/ようか|東方紅魔郷|上海紅茶館 ~ Chinese Tea/明治十七年の上海アリス|[03:31]| |03|亡き王女の為のセプテット|TAM|東方紅魔郷|亡き王女の為のセプテット|[06:58]| |04|grown baby’s breath|TAM/五条下位|東方妖々夢|幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble|[05:00]| |05|天狗の手帖 ~ Mysterious Note|TAM|東方文花帖|天狗の手帖 ~ Mysterious Note|[02:00]| |06|天空の悲恋歌|TAM/A'|東方妖々夢|天空の花の都|[07:59]| |07|風の循環 ~ Wind Tour|TAM|東方文花帖|風の循環 ~ Wind Tour|[03:44]| |08|Ice My Dear|TAM/水奈瀬いつき|東方紅魔郷|おてんば恋娘|[03:39]| |09|レトロスペクティブ京都|TAM/A'|東方文花帖|レトロスペクティブ京都|[05:21]| >[[コミックマーケット70]](2006/08/13)にて初頒布 >イベント価格:---円 >ショップ価格:1365円 ---- ***レビュー - 原曲維持系バイオリン生演奏(ピアノ等とのコラボレーション)アレンジ。バイオリンパートのアレンジ構成については、どの曲も典型的でよく使われるハーモニーをふんだんに取り入れ、原曲のメロと雰囲気を変えて新しいものとして刷新するよりもそれを取り入れて構成しようという意識が見える、よく言えば東方原曲を知る人にとって親しみやすく聴きやすいものとなっている。意外性を企図せず、心地よい和音を多用して聞く者が安心してメロを追うことができるところは、TAM氏の各タイトルがそれなりに人気を博する理由の一つと言えよう。私はせっかくの同人音楽という土俵であるのだからもう少しドラスティックなことにチャレンジしてほしいと思ってしまうのだが、もちろんこれはこれでありである。SYNC ART'Sのgrown baby's breathアレンジなどは、心地よさを心がけた構成としては安心できる作りであるし、天狗の手帳は原曲を意識した構成の例としてピックアップすることができるだろう。&br()ただ、そのような聴きやすさを心がけた反動だろうか、バイオリンだけで演奏される曲は多少力強さに欠けるところがある。このCDはピアノやシンセとの競演があるので、余計にそれが目立つ。ライブならともかく、CDで出すならもっと音を重ねて録ったとしてもばちは当たるまい。この点は、アルバム全体としてややマイナスだろう。&br()&br()他方、バイオリンの技術的側面であるが、これは我々が普通に触れることができるクラシックのCDと比して余りにいかんともしがたい地力の差がある。これはしょうがない。しょうがないのであるが、せめてもう少し練習を、と切に願う次第である。録音機材の差を差っ引いても、私が聴くに、全体的にTAM氏のバイオリンは音が安定して出せておらず、特に高音への移行では「あー、あともう半歩高く!」といった箇所がしばしば聞き取れる。また、ピッチも安定せず、安心して聴けるとはやや言いにくいメロの動揺は本当に残念である。さらにもう少し音と音を切った方がいいところ(もちろんつないで流すべきところはそうすべきであるが)、もっと大胆に力強く弾いてほしいところ、全般的に平板で薄くなりがちなところなど、要望は多い。特にセプテットバイオリンオンリーアレンジではこれらが目立ってしまっている。上に書いたgrown baby's breathアレンジの評で「構成としては」という留保をつけたのは、肝心の音が不安定で、サビの部分はもっと明朗明快にクリアな音を、最後の締めはもっと情感を込めてしっとりした音を、そもそも曲の冒頭から上がり切らない音が揺れる細かいミスの連続が、せっかくの聴き心地を減殺してしまうからである。Darkest Bloomも美鈴のためのトッカータも、バイオリンがもう少し透明感を備えていたら、と残念に思うところがある。&br()&br()以上長々と述べてきたが、ここで書いた事柄は主に技術的なものであるので、演奏者であるTAM氏のこれからの気合次第でどうにでもなると思われる。ぜひとも、同人音楽クラシック生演奏の第一人者を称するのであればなおのこと、今後の精進に期待したい。 -- 電波? (2006-12-12 04:59:33) #comment(size=50,nsize=20,vsize=3)

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