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【ファンタジー】

(用語:全般)
「幻想」という意味のギリシャ語に由来する、空想・幻想の物語。論理的・科学的整合性よりも雰囲気やセンスが重要視される。
白昼夢や妄想と混同されることが多いが、ファンタジーは現実上の問題を、心の奥底から取りだし、具体化し、客観視する機会を与えてくれるものである。
世界初のTRPGである"Dungeons & Dragons"をはじめとして、ファンタジーを題材にしたゲームは数多い。

関連:【エピック・ファンタジー】 【エブリディ・マジック】 【ハイ・ファンタジー】 【ヒロイック・ファンタジー】 【ライト・ファンタジー】 【ロー・ファンタジー】


【ファンブル】

(用語:TRPG)
キャラクターの能力に関係なく、ひどい失敗を犯してしまうこと。
多くのTRPGで、行為判定のときに一定の確率で発生する。システムにより「自動失敗」「絶対失敗」とも呼ばれる。
システムによっては、PCの転倒や装備品の破損などのペナルティが発生してしまうこともあり、このようなペナルティが付随するもののみを「ファンブル」と呼んで、単純な「行動判定の自動失敗」とは区別されるべきだとの意見もある。

関連:【クリティカル】


【不安振ちゃん】

(人物)
漫画家Dr.モローの作品『RPG一代男』『RPG一発男』の登場人物。読みは「ふぁんぶるちゃん」。
当初は主人公である栗手軽くんのライバルキャラで、男性の「不安振くん」として名前が挙がったが、本編登場時にいきなり外観が変更され、ちょんまげに裃というあからさまなネタキャラ化。次の回では「実は九州出身という設定がついた」と言い出して、語尾に「ごわす」が付くようになる。さらに連載途中で「実は女の子だという設定がついた」として、以後セーラー服姿で登場、呼称も「不安振ちゃん」に変更されるなど、フリーダム極まりないキャラとして強烈な印象を残した。

関連:【栗手軽クン】


【ふぃあ通】

(団体)
「おはようからおやすみまでTRPGを見つめるファー・イースト・アミューズメント・リサーチとエンターブレインの提供でお送りする」WEBラジオ番組。月一回、毎月10日あたりに更新される。
メインパーソナリティはFEARのリプレイにも多数出演している声優の矢薙直樹と小暮英麻。
FEARから発売されるゲームに関する情報発信がメイン。エンターブレインが提供に入ってはいるものの、他社から発行されるゲームもFEAR社の製作なら等しくとりあげている。FEAR社の情報媒体であるゲーマーズフィールド誌が隔月刊なため、月刊のふぃあ通は新作紹介としてはそれなりに大きな広告媒体となっているようだ。
その月の新製品に関係するゲストが呼ばれてトークを繰り広げるのが基本だが、矢薙直樹の友達の声優(FEARの製品と全く関係ない人)がなぜかゲストでやってきたりもする(これは矢薙がラジオの企画、製作にも深く関わっているため。しかしこれがきっかけでそのときのゲストが後のFEAR製品に関わることもある)。
元々はナイトウィザードリプレイ「紅き月の巫女」連載時に、参加プレイヤーであった矢薙直樹の提案によって雑誌連動企画「ナイトウィザード通信」として開始された。その後、掲載誌「E-Login」の休刊に伴ってFEARコンテンツへと移行し、2005年11月に「ファー・イースト・アミューズメント・リサーチゲーム通信」と改称。しかし名前が長すぎるということでリスナーから名前を募集し、現在の名前に落ち着いた。

関連:【FEAR】 【小暮英麻】 【矢薙直樹】


【フィギュア】

(用語:全般)
親指サイズの人形。場合により、手のひらより大きいサイズの人形もある。
ボードゲームやミニチュアゲームではゲームで使われる駒であり、TRPGではゲームの臨場感を増すための小道具として使用される。
雰囲気を出すための専用のフィギュアもあるが、食玩のおまけなどで代用されることもある。

関連:【フロアタイル】 【ポーン】 【トークン】


【フェイズ】

(用語:全般)
ターンの中で順に(または任意に)処理される一連の手続きの一段階。
主にカードゲームやボードゲーム、シミュレーションゲームで用いられる。

関連:【ターン】


【プエルトリコ】

(作品)
Andreas Seyfarthが製作した、植民地経営をモチーフにしたボードゲーム"Puerto Rico"のこと。ワーカープレイスメントの基本パターンを定着させた歴史的作品。

関連:【ワーカープレイスメント】


【フォーリナー】

(作品)
ローズ・トゥ・ロードに続く国産二作目の作品。ホビージャパンからの発売。
その後のTRPGデザイナー達から非難を浴びた事で有名になったゲームであり、カルテットの"レジェンド"の一つに位置づけられる。このデザイナーには当時最も多くのファンがいたSWのデザイナーなども含まれていたが、それらのデザイナーが非難する時に行為判定を非難したため、しばしばフォーリナーで悪いのは行為判定であると誤解されている。しかし実際に問題となるのはキャラメイキングの能力値決定であり、しかもそれは選択ルールだった。
フォーリナーは極端な行為判定により際どいバランスを楽しむことと、PCをPCという単体ではなく、パーティの一つのユニットとして捉え、パーティそのもので動くことにより、PC達による総合的な能力のバラツキをパーティの個性として得てプレイをすることができる。逆に「それぞれ色々なことをできるPCが集まった結果、欠点を埋めたパーティになる」という考え方の場合、PCの不公平性などが際立ち、高いキャラクターがいれば成功し、能力値の低いキャラクターはほとんど何もできないという非難の元になった。
なお、カルテットスレでは「原作を持っていないとほとんど世界観が分からない」という点もカルテットポイントとされている。

関連:


【伏見健二】

(人物)
ふしみ・けんじ。ゲームデザイナー、ゲームライター。
『ゲームデザインとは、ルールデザインではなく、ゲームという商品そのものをデザインすることだ』という思想を持ち、数々のゲームをデザインしてきた。その集大成が『ブルーフォレスト物語』シリーズで、彼自身がルールブック類を梱包するボックスまでデザインした。
元々FEARに在籍していたが、退社後は福祉介護士の資格を取得、介護の仕事も行っている。

関連:【FEAR】 【青森】 【ココロ】


【舞台裏】

(用語:TRPG)
シーン制のTRPGにおいて、シーンに登場していないキャラの居場所を指す概念。
舞台裏は、「どこでもない」場所であり、そこにいるキャラクター(つまりシーンに登場していないキャラクター)は「いない」ものとして扱われる。たとえ常識的に考えて、壁一枚隔てた隣室にいるはずのキャラクターであっても、舞台裏にいるならばシーンに働きかけることはできないのである。
ゲームによっては、舞台裏で待機しているキャラクターは通常の行動ができない代わりに、休息による回復や、時間のかかる情報収集などの特殊な処理を行って、今後のシーンに備えられるというルールも存在する。

関連:【シーン制】


【冬の時代】

(俗語:TRPG)
テーブルトークRPGの業界が急激に冷え込んだ時期の総称。
TRPGは1990年代前半に大ブームを迎えたが、95~96年あたりを境に急激にメディアへの露出が少なくなっていってしまい、それに呼応する形でTRPG関連製品自体の出版数も減っていった。このTRPG業界における飢餓期を「冬の時代」と言う。
「冬の時代」の原因は、バブル崩壊による出版不況、M:tGをはじめとするTCGのブームによるプレイヤーの移動、ゲームシステムやプレイヤーのスタイルの硬直化など、いくつものマイナス事象が同時期に重なったためだといわれている。
21世紀に入ってからはTRPG関連製品の出版数が増え、2006年現在にはかつてのブーム期と同等以上になっている。そのためすでに冬の時代は過ぎ去ったという見解が卓上ゲーム板では優勢だが、一方でメディアへの露出は冬の時代から目立った向上はしていないため,現在でもいまだ冬の時代だという主張もある。

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【プライベ】

(用語:PBM)
プライベート・イベントの略称。
オフィシャルを介さないプレイヤー同士の交流会のこと。その性質上、基本的にはPBM本筋の展開に影響しない。ただし、プライベを通して情報が伝わったり、結託したプレイヤーたちによる集団アクションが企画されることで本筋が影響を受けることはありうる。
対義語は、オフィシャルで企画されるイベント「オフイベ」。

関連:【オフイベ】 【集団アクション】


【ブラインドテスト】

(用語:TRPG)
(1)
主にFEARがDEAの授業の一環として行うことで有名なテストプレイの方式の一つ。デザイナーの前で、TRPGに慣れていない初心者達による2~3時間程度のセッションを行うもの。この時、デザイナーは何も口出しせず、どのようなセッションになるかを確認する。

(2)
上記のテストに、一部の板住民の憶測が付随したテストの方法。「TRPGの事を何も知らない人間にいきなりルールブックだけを渡す」、「初心者でも出来るようになるまで修正を繰り返し、何回も行う」など、『初心者がやった時のセッションを確認する』ものではなく、『初心者でも回せるシステムを作るためのテスト』という、都市伝説のような方法になっていることが多い。

関連:【FEAR】



【ブラザー】

(板語)
ゲームデザイナー、ゲームライターの小林正親(こばやし・まさちか)のこと。
何故ブラザーというのか由来はさまざまだが、『ローズ・トゥ・ロードR』のスレで「ローズ好きなら、俺らもこのゲームに関わった小林サンも同じブラザーだよ」という内容の発言があった、というものが有力。

関連:【小林正親】


【ブランチ】

(用語:PBM)
シナリオや担当マスターを基準として区分されるリアクションの範囲。ゲームにより名称は異なる。
一般的なPBMは、複数のブランチで平行してストーリーが展開し、各ブランチは担当マスターの芸風によって、和やかなものからスリリングなものまで雰囲気は異なっている。PBMが遊園地で、ブランチが各アトラクションと考えると分かりやすいだろう。
ただし、あるブランチの事件が別のブランチに影響を与えることはありえるし、多くの場合、PBMの後半は全ブランチに影響する大きな物語が展開されてクライマックスに向かうことになる。

関連:【移動】 【リアクション】


【フリープレイ】

(用語:TRPG)
コンベンションの主催側が用意した、自由に使える場所で参加者が自主的なセッションを行うこと。この場合、GMは手配されない。
一般的なコンベンションでは、主催側でGMを何名か手配すると同時にフリープレイ用の場所も提供される。

関連:【コンベンション】 【セッション】


【プルトニウム貨】

(俗語:TRPG)
新和から発売されていた"Dungeons and Dragons"旧邦訳版における伝説的誤訳。
プラチナム(Platinum、白金)貨の間違いであるが、ゲームに関する情報の少ない時代でもあり「放射性元素が貨幣として流通してるのか?!」と混乱したユーザーも多いとか。

関連:


【フレーバーテキスト】

(用語:全般)
ゲームの雰囲気を盛り上げるための文章。舞台の世界設定や登場する人物のエピソードなどが描かれる。
ただし、このテキストによって、ゲームに影響するような効果が発揮されることはない。

関連:


【ブレイクスルー】

(用語:TRPG)
FEARの鈴吹太郎が提唱しているデザイン構想。セッション中、「手詰まり」による停滞を、如何に解消するかに主眼を置いた構想。
「どんな状況下でも、PCには状況解決の可能性がある。それが0.00000001%であろうとも、0%になることは決して無い」を実現するためのシステム。
ただし、PCが必ず勝つためのルールではなく、あくまで、勝つ『可能性』を0%にしないためのシステムである。
代表的なのは、クリティカルによる絶対命中やヒーローポイント、トーキョーN◎VAの「神業」やアルシャードの「加護」など。

関連:【FEARゲー】 【鈴吹太郎】


【プレイスペース広島】

(団体)
広島県広島市中区にある、卓上ゲーム専門店。オンラインでも販売展開をしている。
TCG以外の卓上ゲーム全般を扱うと同時に、海外のゲームも輸入販売も行っている。特にアメリカ製のボードゲーム、カードゲームの品揃えが豊富である。
また、卓上ゲーム関連かどうかを問わず、同人誌の委託販売も行っている。

関連:【バネスト】 【メビウス】


【プレイヤー知識】

(用語:TRPG)
プレイヤーの所有する知識。特に「プレイヤーは知っているが、そのPCは知りえない知識」のこと。
代表的なものとしては、科学や近代政治、あるいは歴史もののRPGにおける歴史知識など「社会的に知りえない知識」や、別の場所にいるキャラクターの行動を、プレイヤーとして同席していたために知ってしまう「別シーンの情報」などがある。
以前は「プレイヤーが知っていても、キャラクターが知らなければそのようにロールプレイする」というのが一般的であったが、現在はあまりこだわらず、プレイヤー知識を元にキャラクターを誘導することも多い。

関連:【キャラクター知識】


【ブレカナ】

(俗語:TRPG)
エンターブレインから発売されているTRPG『ブレイド・オブ・アルカナ』の略称。

関連:【BoA】


【プレロールドキャラクター】

(用語:TRPG)
予め用意されている、能力や設定が完成されたキャラクター。
GMが能力値や設定、人間関係も自由に作れるため、ストーリー性の高いシナリオを進めやすい。またキャラクター作成に時間を割く必要がなくなるので、短時間でゲームを終了したい場合にも役立つ。
反面、自主的なキャラクター作成を望むプレイヤーには不満の対象となる。

関連:


【フロアタイル】

(用語:TRPG)
石の床や、地面などを模したマス目が印刷されている厚紙や板。TRPGの小道具の一つ。
自由な形に切り取ってフィギュアを置くことにより、簡易ジオラマとしてゲームの臨場感を高めることができる。また、フロアタイルの使用が必要とされるシステムもある。

関連:【フィギュア】


【粉塵爆発】

(議論:TRPG)
大気中にある一定濃度の粉塵が浮遊しているとき、火花などが引火して大爆発する現象。石炭の微粉末による炭塵爆発が代表的だが、小麦粉や砂糖でも起こりうる。
「火薬が手に入らない状況で爆発を起こして大逆転」というインパクトがうけて、サバイバルを扱ったフィクションではしばしばこれを狙って発生させる戦術が登場する。その影響で、TRPGでも粉塵爆発の発生を狙うプレイヤーは多かった。特にファンタジー世界を舞台としたTRPGでは、小麦粉さえあれば起こせる大爆発は非常に魅力的に映ったのであろう。
GM側からは、プレイヤーの発想は極力尊重したいと考える一方で、ファンタジー世界には粉塵爆発を分析・再現する知識は存在しないだろうという反論、また、魔力を消費しての爆発呪文などと同等の威力を、小麦粉の袋で安易に叩き出されてはゲームバランスが崩壊するという不安が存在した。
決定的な解決方法は未だ存在しないが、『異界戦記カオスフレア』にはそのものずばり《粉塵爆発》という特技が、また『迷宮キングダム』には、なぜか爆発物として機能するアイテム「小麦粉」が登場する。一連の論争を踏まえたギャグであると同時に、ルール上で明確に定義することで、安易な粉塵爆発狙いを封じているとも考えられる。
同類として「火炎瓶」があるが、これはガソリン等の揮発油の存在が前提なので粉塵爆発ほど問題になることは少ない。一応D&Dではランプ用の油を使用可能だが揮発油ではないので威力が低い。ただしアーケードゲームの『D&D・シャドーオーバー・ザ・ミスタラ』の「大オイル」はほぼ火炎瓶と言えなくもない(実際最強兵器と言われた)。
なお、現実で粉塵爆発が発生しうる濃度は厳密に決まっており、偶発的にその濃度になった際に起こるものであって、手で小麦粉を撒いた程度で成功することはまず無い。と言うかそれで粉塵爆発を起こせるぐらいならラブコメヒロインの家は皆火事で消失する(「クッキー作るよ」「(顔を粉まみれにしつつ)ケホッケホッ」大爆発)。

関連:【マンチ技】




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最終更新:2023年07月06日 03:04