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2010年の時限トップ

ここでは、2010年に掲載された時限トップを保管してあります。
(※時限トップとは、数分~数十分の間だけ表示されるページの事です)


2010/12/27 13:30頃



ジャック・マキシマム

~新ジャックマキシマムハウス~

無言で佇むジャックを前に、病垂・愁一は口を開く。
「ジャックさんはエグイですねェ。アレックスさんのおかげで、銀誓館学園の校内で千人単位の負傷者が発生しました。学校という閉鎖空間で撒き散らされた大量の血痕は、世界結界といえどもそう簡単に隠蔽しきれるものではありまセン。だから、銀誓館学園という空間には大きな『非常識』が残り、その非常識が『怪談』の素地となる……」
ジャックの沈黙をいいことに、愁一は更に続ける。
「いやはや、もっともあなたに心酔していたアレックスさんを、私の為の捨てゴマにするなんて……本当に、ジャックさんはエグイですねェ」

「あくまで、失敗した場合の保険だった」
「わかってますよジャックさん。でもそのお陰で、僕もどうにか戦えるだけの戦力を揃える事ができそうです。あとはあなたの『力』を借りるだけ。さぁ、よろしくお願いしますよ……」

2010/12/10 18:10頃



鷹星・迅 &妖狐七星将・廉貞

~敦賀港~
神将「泰美鈴」の故郷での戦いで妖狐勢力に捕らわれた鷹星・迅(b46712)と終日・魁斗(b57167)は、中国の拠点で一通りの尋問を受けた後、貨物船に乗せられた。
そして船に揺られること数日……彼等は拘束されたまま、見慣れぬ港に連れ出された。
「……どこだ、ここは?」
魁斗が呟いた問いに、背後から答えがあった。

「嘗て都怒我阿羅斯等訪れたる、今や日の本の喉仏」
その答えは、迅達の背後に現れた長髪の男が発したものだった。
夜の港が沈黙に包まれる。
「……ここは日本で、福井県の敦賀市です」
長髪の男が言い直す。
ここで迅と魁斗は、長髪の男から発せられる圧倒的な邪気に気付き、本能からの戦慄を覚えた。
その力は、明らかに一人で一軍に値する。ここまでの力を持つ妖狐とは、まさか……。

「七星将たる我廉貞と相対し己保つとは、見上げた丈夫なり。『生命賛歌殺し』が為に供物とするは、些かの躊躇いを覚えん」

………………。

「……私は妖狐七星将のひとり廉貞(れんちょう)ですが、私と対面しても正気を失わないような立派な人達を、『生命賛歌殺し』の為の時間稼ぎに使うのはもったいないような気がします」
長髪の男が再び言い直し、ふたりを見据える。
「時間稼ぎ……だと!」
「俺達を人質にでもして、『生命賛歌』の効果時間を浪費させようって魂胆か!」
2人は相手の意図を察し、苛立たしげに舌打ちした。
(「生命賛歌殺し……だが、今はそれよりも」)
(「美鈴に、妖狐の虚偽のことを伝えられれば……」)
2人は思う。
故郷を守る見返りに、妖狐の神将になった美鈴。
妖狐が美鈴との約束を破り、彼女の村を滅ぼしていたのは間違いない。
その事実を美鈴に示すことが出来れば、もう彼女が戦う必要もなくなるというのに……!
横から別の妖狐が現れ、迅と魁斗を引っ立てる。
「あの松原公園が、お前達の処刑場となる。お互い、銀誓館学園がお前達を助けに来てくれることを願おうじゃないか」
言い放つ妖狐に引きずられるようにして、2人は再び日本の土を踏んだのだった……。

2010/11/15 12:00頃



ジャック・マキシマム

~新ジャックマキシマムハウス~

「「スカルオブヘブンズドラゴンよ!」」
「……誰の事だコラ」
「「貴様に最後の力を与える!」」
「いいから11人で喋んな。耳が腐る」
 天竜頭蓋の言葉を受けた為か、次の瞬間、10人のジャックが消え、ジャックは1人となった。
 しかし次の瞬間、ジャックから沸き上がる凄まじい【力】に、頭蓋は圧倒された。
「テメェ……何だ、その【力】は!?」
「本来は、銀誓館学園を倒した後の為に用意された力だ。しかし我らナイトメアは既に、数限りない敗北を、銀誓館に喫している。種族の存亡を掛けた、これが本当の最後の手段だ……」
 本能的に距離を取った頭蓋を見やりつつ、ジャックが口を開く。

「俺の作り出す10人は、超常物理あらゆる法則を無視して、本体の力を奪うことなく複製される」
 一旦言葉を切り……。
「もし、そうして生まれた複製の力を、『本体にフィードバック』できるとしたら……?」

「俺を最強にしろ、今すぐ!」
「話が早いな、頭蓋。この能力で最強となった貴様が、戦端を開くのだ」
 次の瞬間、頭蓋の10人の複製が生まれ、光と共に本体へと吸収されてゆく!
「……やってやろうじゃねぇか。この天竜頭蓋が、銀誓館学園を叩き潰す!」


2010/10/08 12:00頃



ジャック・マキシマム

~新ジャックマキシマムハウス~

「……ぐっ、何と言う不甲斐無さだジャック!」
「バビロンの獣には及ばぬまでも、最悪の最悪を遙かに越えた高みにいる6人のナイトメアビーストを、11倍にまで増やしても、まだ何の成果も無いというのかジャック!」
「格好がつかぬにも程がある! これは責任問題だぞジャック!」
「黙れジャック! 貴様、言わせておけば……!」

「そもそも、何故まだ2人も出していない奴がいるのだジャック!」
「馬鹿が! 戦力の出し惜しみは王道だろうがジャック!」
「このままでは他の来訪者が先に≪橋≫に到達するぞジャック!」
「何故、夢という絶対領域を闊歩し、≪橋≫に最も近づいている我らのアドバンテージが、ここまで活かされないのだ」

「「「……その理由は、考えるまでも無い」」」

「意見が一致したようだなジャック」
「アレックス・ラインと百目鬼・面影。『壊し屋』達を、そろそろ登場させるか」
「もしこの2人でもダメならば……」
「言うまでも無い。『あの作戦』で、銀誓館学園に対する負けを、今度こそ精算するのだ!」

2010/08/10 12:10頃



処刑人

~長崎県某所~

「もうすぐ12時8分……新月の時間ね」
「僕達が持ってる『黄金の林檎』の欠片は、元々持っていた2個に、銀誓館学園から貰った4個を足して、6個。黄金の林檎は全8個の欠片のどれかの元に復活するから、僕達の元に林檎が来る確率は、はちぶんのろくで、え~っと……」
「……75%。……ロイ、……馬鹿」
「ひどい、アリシア言い過ぎ!」

「静かに! 始まるわ」
オルテンシアの号令で、処刑人達は一斉に欠片に注目する。
新月の時刻になったとたん、欠片はまぶしい光を放ち、そして……。

処刑人達の元に、まばゆく光る『黄金の林檎』が復活した!
「おおおおおおおおおお…………!」
「我らが宿願、遂に!」
「やったぁ~っ、やった、やったよアリシア」
「……苦しい、……馬鹿!」

仮面を付けたまま喜び合う少年少女達。さしものオルテンシアも、林檎探索隊の重圧から解放され、へなへなと膝を付く。そして、何とか気持ちを取り直し、指示を下す。
「ただちに輸送の手配を。吸血鬼どもに気付かれる前に、本国まで運びましょう」

「とりあえずは良かったんじゃないの? これで、吸血鬼の処刑も進められるってもんだ」
金枝のザッカリスはそう呟き、皆の熱狂から離れてプレッツェルを囓る。
「これは銀誓館に受けた『恩』だ。さて、どう返すべきか……」
ザッカリスは少しの間だけ空を見上げ……。
そして仲間達と共に、本来の任務であるアリスの処刑に向け、行動を始めるのだった。

2010/07/21 14:30頃



聖女アリス

~日本のどこか~

さて、こんな所でしょうか。
これだけ一度に仕掛けを施せば、さすがに全てを補足されるという事も無いでしょう。
あとは、何人生き残るか……。そればかりはまさに「神のみぞ知る」ですね。

2010/06/16 16:40頃




~大分県中津市の路地裏~

「我らが拳は、裁きの鉄槌なり!」
断罪のオーラを帯びた処刑人の拳が、金色の猪を貫き、消滅させる。
猪が消えた後には落ちていたのは、神秘的な力を感じさせる金色の小さな欠片だった。
処刑人のリーダーは、輝くその欠片を大事そうに拾い上げる。
「間違いない。吸血鬼に奪われた我等が至宝、メガリス『黄金の林檎』の、8つの欠片の1つだ」
「これで、2つ目……。どうやら吸血鬼は、既に黄金の林檎を破壊していたようですね」
「だが、いまや『黄金の林檎』は復活し、8匹の黄金獣と化している。吸血鬼どもに黄金獣を発見されるよりも早く、我らの手で倒し、多くの欠片を確保するのだ」
リーダーは処刑人達に黄金の欠片をかざし、宣言する。
「急ぎ本国に連絡を取れ。そして攻め込むぞ。黄金獣を呼び寄せる、あの『古民家』へ!」

2010/06/15 17:45頃




~長崎県佐世保湾海底:影の城~

「世にも珍しい『伯爵』のペットさん。影の城にようこそ」
潜水服を脱いだシスター服の女性……聖女アリスに対し、城の主オクタンスが声を掛ける。
「偉大なる原初がひとりオクタンス様にお目通りが叶い、光栄でございます。日本には既に到着していながら、この度は正式な御挨拶が遅れましたことを、平にお詫び……」
「いいわよ別に。心にも無い癖に。まぁ、お座りなさいな」
原初の吸血鬼とは思えぬ、オクタンスとは思えぬ気さくさに、さすがのアリスも面食らう。
『以前』の記憶も告げている。こういう時の吸血鬼は強く、油断がならない。
アリスは静かな微笑を絶やさず、交渉の席についた。

交渉の口火を切ったのはオクタンスだった。
「単刀直入に言うわ。私の可愛いアレキサンドラが見つけた『マヨイガ』。私はあれを、確実に欲しい」
「はい、承知しております」
「あなたの望みは?」
「私の望みは、『ゲーム』の舞台としての、マヨイガの利用許可です」
 アリスはそこで言葉を切った。アリスの『本当の望み』は、オクタンスなら言わずとも察するだろう。

予想通り、オクタンスは切り出した。
「そうね、視肉が欧州の町並みを覚えるには少々時間がかかるでしょうけど、『ゲーム』ならいつでもできるものね」
「はい。私共は日本各地の用地買収と『古民家化』を進めておりますので、私共の『ゲーム』進行のみならず、オクタンス様のゴースト集めにもお役に立てるかと存じます」
「なかなかの条件ね、信用しましょう。でもしばらくは、全ての古民家と、マヨイガの接続を切るわよ」
「承知しております。銀誓館学園が、マヨイガの存在を察知したようですから」

ようやく、オクタンスの顔に不快感が現れる。
「まったく、忌々しきは銀誓館のクソガキども! どこまでも私の運命の糸に纏わり付いて、邪魔をして! あいつらさえいなければ、ここであんたみたいな雌犬と交渉することも無かったでしょうに」
「いいえオクタンスさま。それは違います」
 アリスはここで、きっぱりと言い放つ。
「私は『伯爵』様の従属種ですが、『私共』は全ての原初様のしもべでございます。今回の事が無くとも、いずれはオクタンス様と道をひとつにし、私共は喜んで、あなた様の元へ馳せ参じたことでしょう」

…………。
しばしの沈黙の後、オクタンスが口を開く。
「……あなたは、私にお追従など意味がないのを知っていて、それでも言うのね。良いでしょう」
 そしてオクタンスは宣言する。
「本当はじきにマヨイガの通路を塞ぐのだから、私の計画には万にひとつの危険も無いわ。でも、銀誓館学園の奴らなら、それでも何とかするかもしれない。存在もしない突破口を勝手に作ってこじ開けるような怖さが、奴らにはある。私は教育も得意だけれど、反省も得意なのよ」
だから……。
「ここで、先の艦隊戦で失った軍勢を再編する。それまで、私達を守りなさい。あなたたちを雇うわ」

「『吸血鬼株式会社』へのご用命ありがとうございます、オクタンス様」
そしてアリスは、契約締結の握手を交わすのだった。

2010/06/10 18:20頃


太陽のエアライダー

~????~

クソッ、ここは何処だ!?
眼下に高千穂山が見えるという事は、まさかここは『マヨイガ』なのか。
「天陽の道」を開くこと無く、辿り着いてしまうとは……!

急ぎ、脱出路を見つけねばな。
……さっき反射的に倒してしまったリビングデッドの話を、ちゃんと聞いていれば良かったか。

2010/05/17 20:20頃



燕・十三

ぷはー、食った食った!
何だこの時代の食いモンは! めちゃくちゃ美味いじゃないか!

……しかし、こんな美味いモンばっか食ってるのに、街は貧弱なモヤシ坊やばっかだな!
どいつもこいつも、陸鮫一頭倒せなさそうなツラしてやがる。

こんな奴等相手に、強くて無敵で満腹な俺を『開神』する必要があるのか!?
ギンセイカンってのがどんな奴等かは知らんが、俺はもう全力で油断しちゃうぜ!!

2010/04/20 18:35頃



~神戸駅付近のガード下~

「魔法のボストンバッグ」熾木・凍は、荒い息をつきながら、シャッターの閉まったたばこ屋にもたれかかった。怯えきった表情の彼は、走ってきた方角をしきりに振り返っている。

「もう銀誓館学園の追手は撒きましたわ、熾木様」
 傍らの女性が、優しく声を掛ける。シスター服に身を包んだ女性の手には、鈍く光る詠唱兵器。

「アリス、貴様、しっかりと俺を守れよ! 俺を走らせるな! 俺を怯えさせるな! お前に一体幾ら払ったと思ってるん……!?」
 熾木・凍は、全てを喋ることはできなかった。シスター服の女性……聖女アリスが不意に放った鋭い蹴りが、彼の右肩に深々と突き刺さった為だ。

「彼等はひとつ、正しい事を仰いました。この世には、お金で買えないものがあります」
 痛みのあまりくずおれた熾木の体を踏みにじりつつ、アリスは続ける。
「たかがナイトメアビースト風情に、人狼騎士にして『あの方』の従属種たるこの私を、どうにかできるとでも? あなたはおとなしく、『金でしかできないこと』をやっていればいいのです。そうすれば……」
 不意に言葉を切り、
「私が、守ってあげますから」

 それは、かつての『聖女』アリスと全く同じ、優しい声色。
 しかし、全てが違っていた。過去は既に失われたのだ。
 怯えながら慈悲を請い、忠誠を誓う熾木を従え、アリスは夜の街に姿を消すのであった。

2010/01/29 14:50頃



~渋谷オーロラビジョンに映像が流れる~

この俺はァ!
社長にして会長にして団長にして番長にして組長にして族長にして総長にして工場長にして
市長にして館長にして院長にして駅長にして校長にして局長にして園長にして絶好調!
全人類の誰より偉ァい、ロォォォォォング・ミッドナイト様だァ!

我等『最悪の最悪(タルタロス)』はあともう暫くで渋谷壊滅作戦を決行するゥ!
ゲームだ銀誓館学園のイイ子ちゃんどもォ!
我等8名、止めれるもんなら止めてミロォォォい!
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