Petri Flex7の分解(2012.3)


最近2chのペトリスレッドの方々とペトリカメラのまとめwikiを作っている。


そんなこともあって、ペトリが欲しくなっていたところにヤフオクに出てきたのでうっかり落札してしまった。



ペトリの最高級機ペトリフレックス7、ものすごい顔つきである。
ペンタ部の正面にあるのは外光式絞り連動露出計のCdS受光部である。

例によって不動品なので早速分解。今回はツイッターでつぶやきながら分解したので、
写真をiPod Touchで撮ってしまい、画質がところどころいまいちなのはご容赦いただきたい。

巻き上げができない状態だったのでとりあえず底蓋をひらいてみる。

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ペトリの一眼レフではおなじみの一軸シャフトがあらわれる。

調べてみるとシャッターボタンを押してもリンクやストッパーの油が固着していて動かず、
シャフトが回らないのが不動の原因のようだ。
各部にベンジン希釈油を注油して、シャッターリリース梃子の上部にあるシャッター幕リリースのリンクを押すと
シャフトが回ってシャッターが切れるようになった。

しかし低速側のシャッターが切れない。スローガバナを探すべく、軍艦部の分解にかかる。

まず、ペンタ部の露出計のカバーを外す。アクセサリシューを止めている二個のネジを外し、
ペンタ部下部の両側のネジを外す。さらにASA切り替えのリングを外すとカバーがとれる。



露出計の窓の周りには感度切り替えのための接点があり、それぞれに抵抗が付いている。

窓を開くと露出計の調光のための絞りがあらわれる。なんと六枚絞りが使われている。ペトリらしく凝った造りだ。
調光絞りはレンズ基部の偏芯カムにつながったC字型の金具が連動して開閉させるのだが、
調光絞りの羽根が油で固着していてスムーズに開かない。ベンジンで清掃をすると絞りに連動してスムーズに動くようになった。

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軍艦部のカバーは定石どおりに外れる。正面右側にある電池蓋を外しておくこと。

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スローガバナは枚数計の後ろ側にある。ここにもベンジン希釈油を注射器で注油するとスロー側も動くようになった。

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セルフタイマーは動くが、タイマーが切れてもシャッターが切れない。確認するとシャッターを押す金具の爪が折れていた。
撮影には支障がないのでこのままにして置く。

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ペトリの最高級機だけあってV6などに比べるとつくりが良い印象をうけた。今でも残っていてほしい個性のあるメーカーであった。


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最終更新:2012年03月19日 15:28