Yashica Rapideの分解(2011.11)


例によってオークションをさまよっていたら、珍しくヤシカラピードが二台出品されていた。
一台は完動品で、もう一台は露出計、シャッター不良のジャンク。開始値はジャンクの方が高い。
ここで迷わずジャンクに入札(おいおい)。終わってみれば完動品は一万円以上、
ジャンクの方は私以外入札者がなかったので3800円の開始値で終了してしまいお迎えとなった。



届いたラピードを調べてみると、露出計は弱っているが反応があり、シャッターは固着しているみたいだ。
レンズ鏡筒にもぐらつきがある。ハーフサイズのカメラだが予想以上に大きくて重い。
例によって早速分解。固着したシャッターを軽くつついて動作するか確認する。

裏ぶたを開けたところ。スプロケットがないので、コマ間隔がだんだん広がるらしい。
シャッターが露出していた(?!)のでつついてみるとシャッターが動作した。
だが、ガバナとセルフタイマーの動きが悪い。分解して注油が必要だ。



前面カバーを固定している4本のネジを外すとシャッターが現れる。前板ごとシャッターを外す。
チャージとセルフタイマーのバネが二本シャッターユニットに取り付けられているので注意すること。
鏡筒がガタついていたのは前板裏のリングが緩んでいたためだ。どうやら分解品らしく傷が付いている。



リングを外すとシャッターユニットは丸ごと外れる。どんどん分解しシャッターユニットを開く。



注油とベンジン清掃でシャッターは動くようになった。

組み直そうとレンズを見てみるとレンズが2枚しかないようにみえる。
これって、後玉が外されている??確かにシャッターの後ろ側にはレンズがない。
分解品らしいのにシャッターをいじった形跡はなく、鏡筒留めのリングが緩んでいただけだった。
どうやら、後玉を抜かれたカメラを手に入れてしまったようだ。

教訓:オクのジャンク品は手にとって確認できないので外れ覚悟で入札すること。
要望:欠品ありの個体を流すときは明記してほしい。

コパルSVのついたカメラのジャンクを探して、後玉を移植してピントが出ればなぁ…

訂正:ラピードの取説を見るとシャッターの後ろにレンズは入っていないようだ。はやとちり。

試写してみた。ちゃんと写った。レンズとファインダーの間が離れているのでパララックスが大きいので注意。
プリントをスキャン。生データはこちらこちら

#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
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最終更新:2011年11月14日 19:14