Yashica PentamaticIIの分解 (2011.6)
例によってヤフオクを徘徊していたら発見。Twitter仲間の
Ferdiさんの記事を以前読んで以来
欲しいと思っていたので入札。そのまま開始値の830円で落札。
届いたペンタマチックIIは、ミラーアップ、スロー不良、レンズ絞り作動不良、汚れ、カビとひどい状態。
何とか動くようにするべく、早速分解。
トップカバーを外すには見えるねじを外して、アクセサリシューを外す(写真は外した後)。
アクセサリーシューの下にある、巻き戻しレバーの切り替えノブも外す。
枚数計がトップカバーの外側に出ているので、巻き上げレバ―を外して、枚数計のねじを外しておく。
巻き戻しレバーは外さなくてよい。
トップカバーをはずして見てみると、特に変わったところはない。メーターがないのでシンプルである。底ぶたも外す。
ペンタプリズムの蒸着膜がはがれかけていたので、パーマセルテープを貼り付けて処置。
きれいにはがして表面鏡を貼ってもよかったのだが手抜きで済ませる。
貼り皮をアルコールを付けながらはがして、前板をはずす。ミラーボックスの下にスローガバナがある。
ミラーダウンのレバーがスローガバナの前にある。ミラーアップはここにモリブデングリスを塗ると直った。
スロー不良はガバナに注油すると直った。カメラ全体が油切れなのでベンジン油を各部に注入する。
シャッターレバーの右側のレバーがミラーアップのレバーである。
カメラの不具合は注油で直ったので、レンズにとりかかる。カビと絞りの固着があるので、全群分解する。
このレンズでは銘板を外す前に距離環をはずすと分解が楽だった。
絞りの外側が油で汚れていたので、汚れが取れるまでベンジンで絞りの表と裏を掃除する。
絞りレバーの回転部分には多数のベアリングが入っている。凝った造りだ。
距離の調整は距離環を外したところにストッパ金具があるのでここを調整する。
このレンズは分解されたものらしく、ストッパ金具の位置がずれていて、距離の表示がずれていた。
幸いカビはレンズクリーナで落ちたので、レンズをきれいに清掃して再組み立てして完成。
カメラの方は割と普通だが(巻き戻しレバーが凝っているが)、レンズにはお金がかかっているように感じた。
反射膜がはがれているのとミラーのあちこちにくすみがあるためかファインダーの見えはあまり良くない。
全体に痛みが進んでいるのでいたわりながら使おうと思う。
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最終更新:2011年06月27日 11:51