Kowa SETの分解(2011.4)
Twitterでいつも遊んでいただいているFerdiさんがコーワ140を入手し、修理されたとのこと。
そういえば、うちにもコーワのジャンクがあったので触発されて早速分解。
コーワSETは以前分解して壊したコーワSEをTTL測光に改良したレンズ固定一眼レフである。
今回の個体はシャッターが閉じたまま動かないというもの。
基本的な作りは一緒だが、ボディが角形から六角形に変わったり、
微妙な違いがあるようである。
被写界深度表示リングにある3本のネジを外すとレンズが外れる。
絞り込みレバーを動かすとシャッターが開いた。
シャッター前面の押さえリングを外すと絞りとシャッター速度リングが外れる。
シャッターはシチズン製である。
上蓋を外すとメーターとTTL測光用のCdSが見える。
底蓋を外してみると、コーワSEと巻上げ機構の構成が若干異なっている。
シャッター不動の原因だが、絞り込み兼シャッターリリース用リングの歯車のかみ位置がずれていて、
リリースノブまでリングの突起が動かないというものだった。
かみ合わせを直すとシャッターが全速切れるようになった。
真鍮の歯車は絞りとシャッター速度に合わせてメーターを回転させるもの。
露出計も生きていたので修理完了。壊したままのコーワSEとそろって記念撮影。
コーワ140はなかなかの写りとのことなので、コーワSETの写りも期待が持てそうである。
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最終更新:2011年04月14日 19:39