その昔、日本にはPetriというカメラメーカーがあった。

ニコンの価格の1/3とも言われる安価なカメラを作っていたので、「安かろう悪かろう」とよくいわれる。
しかし、そのユニークなカメラのつくりと、味のあるレンズには今も愛好者が少なくない。

そんなわけでペトリレンズをペンタックスk-xにはめて写真を撮ってみた。

レンズがはまるようにするのと、フランジバックを近づけるため、レンズの外爪をはずす。
ペンタのフランジバックは45.5mm, ペトリのフランジバックは43.5mmである。
外爪リングの厚さは約2mm弱なので無限遠近くまでピントがあうだろう。


外爪リングと一番後ろのエレメントはネジ三本で止まっているだけなので、
エレメントが外れないように外爪リングを外す。中央マーカーの下のネジは
特殊な形をしているが先が尖ったピンセットがあれば外れる。

k-xへの取り付けは両面テープを使う。当然レンズの重さには耐えられないので、
常時レンズをカメラに押し付けながら使用することになる。



試写してみた。無限遠まではあと一歩及ばないが、絞り込めば風景写真が撮れる程度にはピントが合う。

Petri C.C.Auto F1.8/55mm

何か空の色がすごい。昭和感漂う写真になる。



ペンタのM42アダプターとペトリの外爪リングを重ねてみると、
M42アダプターの内側のネジ山を削り取って、レンズ固定用のネジ穴を
三つ開ければペトリ用アダプターに改造できそうな気がする。
旋盤使える人がいたら試してほしい。


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最終更新:2010年08月16日 14:43