手術室から出てくる原村和。 今しがた子宮に咲の細胞から製造した精子と自分の卵子を結合させた 受精卵を注入され、妊娠状態に入ったのだ。 廊下で宮永咲が出迎える。 「…和ちゃん」「…咲さん」赤らめた顔を見合わせる二人。 …このお腹に私と咲さんの…私たちの子がいる… 自分のお腹を擦る和は巨大な乳房をぶるんと震わせた。 魔手が迫る。 和のお腹が目立ち始めた頃、なぜか咲の腹まで目立ち始めたのだ。 「咲さん!これはどういうこと?!」「…ごめんなさい…」 問い詰める和に対して俯くばかりの咲。 実は咲は、和が妊娠に入ったのと同時期、最強の雀士創出計画を目論む 竹井久にかどわかされ、まんまと彼女の細胞で妊娠させられていたのだ。 ”我が細胞で孕ませ候補”リストを眺めながらほくそ笑む久。 「これで六人目、さてお次は…」