12・4黒い彗星★救援会1・23報告集会記念
4・24阪神教育闘争63周年記念
阪神教育闘争文献リスト

http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/2955.html
私の視野は狭いので皆さんからの捕捉を御願いします。by pippo


【WEB】

●民団ニュース「阪神教育闘争の物証 米公文書館にあった」
http://www.mindan.org/sidemenu/sm_hundred_14.php
●民族教育ネットワーク
http://www.ne.jp/asahi/m-kyouiku/net/
●同上「阪神教育闘争50周年集会の記録」
http://www.ne.jp/asahi/m-kyouiku/net/50syuunen.htm
●同上「資料」
http://www.ne.jp/asahi/m-kyouiku/net/siryou.htm
●阪神教育闘争50周年記念神戸集会実行委員会
http://www.ksyc.jp/424.html
●在特会デマビラ「朝鮮進駐軍」(川東大了くん作成)
(1)http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=53127274&comm_id=3323304
(2)http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=53418175&comm_id=3323304
●『朝鮮進駐軍』の話(1)〜(8)iza
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/1695973/
●Wikipedia「阪神教育事件」
・・・標題が「事件」とあるように、警察・公安文献にもとづくと思われる現
象面だけの記述。
http://ja.wikipedia.org/wiki/阪神教育事件
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《付註》戦後の在日による闘争を「凶悪事件」として描き出すために、
Wikipediaには「xxxx事件」なる項目が氾濫している。全国都道府県の
「県警史」を総覧できる立場の者による、と思われる。
カラー写真も豊富で当時としては超贅沢で、在特や主権のシュプレヒコールか
と思う見出しが躍る月刊雑誌、
●『警察時報』警察時報社1946年発刊
これの最初10年間、とくに朝鮮戦争勃発以降のバックナンバーを見ると、戦後
日本の警察がいかに政治結社化していったか実感できる。警察内昇進試験の受
験対策誌といいながら、実質は反共イデオロギーのプロパガンダ雑誌であった。
国会図書館:http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000006527/jpn
(現在もこの雑誌は続いているが地味な受験雑誌となっている。「平成」の今、
心ならずも新宿ど真ん中デモの妨害に狩り出される若い機動隊員諸君は、一体
どのような思想教育を受けているのだろうか?)
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【映像】

●呉徳洙(オ・ドクス、監督)『戦後在日五〇年史 在日』 
1997/カラー/16mm/258分
http://www.cinematrix.jp/dds/2006/08/post_46.html


【出版物】

まず、この文献リストを参照してください
●阪神教育闘争50周年記念神戸集会実行委員会
  「4・24教育闘争」に関する資料リスト(補遺)
http://www.ksyc.jp/424/list.html 

運動圏側文献
●パンフレット『忘れまい 4・24 ―阪神教育闘争50周年記念誌― 』
阪神教育闘争50周年記念神戸集会 実行委員会
・・・残部多少ありとのことTEL 078-851-2760 
http://www.ksyc.jp/424/pannhu.html 
★『写真集 朝鮮解放1年』新幹社1994年復刻★★
Amazon:http://p.tl/KF4q 
・・・1946年9月民衆新聞社発行の写真画報を復刻し解説を加えたもの。「在日
本朝鮮人連盟」の草創期、朝鮮学校の建学期の写真あり。
●金慶海・編『在日朝鮮人民族教育擁護闘争資料集 四・二四阪神教育闘争を
中心に』(明石書店、1988年4月)
・・・新聞、闘争ビラ、手記、その他当時のリアルタイム資料、分厚い資料集。
国会図書館:http://opac.ndl.go.jp/recordid/000001915859/jpn
●内山一雄、趙 博・編『在日朝鮮人民族教育擁護闘争資料集 四・二四以降
大阪を中心に』(明石書店、1989年2月)
・・・新聞、闘争ビラ、手記、その他当時のリアルタイム資料、分厚い資料集。
国会図書館:http://opac.ndl.go.jp/recordid/000001989602/jpn
★★朴慶植『解放後在日朝鮮人運動史』三一書房1989年3月★★
第3章「阪神教育闘争と国旗掲揚弾圧事件」
国会図書館:http://opac.ndl.go.jp/recordid/000001972759/jpn
東京大学総合図書館開架にもあり学外者可。
Amazon:http://p.tl/h07-
・・・朴慶植氏は『朝鮮人強制連行の記録』(未来社1965年)で有名な歴史家。
「朴慶植氏は1950年代から死の直前まで、朝鮮近現代史、在日朝鮮人史につい
て数多くの研究を発表し、それらの研究は今日でもその分野における必読文献
となっているほど影響を与えてきた。中でも在日朝鮮人史研究は朴慶植氏一人
で切り開かれたと言っても過言ではない」(外村大1999)。
http://www.shc.usp.ac.jp/kawa/park/pks.htm
『解放後在日朝鮮人運動史』発刊の頃は朝鮮総連から距離を置いていた。
→同書「はしがき」参照
★★呉圭祥『ドキュメント在日本朝鮮人連盟』岩波書店 2009年3月第1刷★★
第2編第2章「民族教育の諸相」
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/7/0230240.html
・・・一昨年の出版。呉圭祥氏は朝鮮大学校学部長を務めた後、在日朝鮮人歴
史研究所研究部長。


公安権力側文献
在日朝鮮人運動の歴史に関するWEB上での差別的記述では、鄭大均のものなど
の引用が多いが、ひんぱんに孫引きされているのは以下4点、公安側の通史で
ある。
★★坪井豊吉『法務研究第46集第3号 部外秘 在日朝鮮人運動の概要』
法務研修所 1959年3月★★ 
第1章第3節「在日本朝鮮人連盟の結成と活動」の四「阪神教育闘争事件と北鮮
政府樹立慶祝運動」
東大東文研・図 C89:13 6470207892
・・・坪井豊吉は朝鮮総督府警察署長の経歴をもつ、当時公安調査庁法務事務官。
国会図書館には在日運動圏側の書物かと見まちがえる、
●坪江汕二『在日同胞の動き』自由生活社〔1977〕
という書物があるが、上記「坪井豊吉」書を偽名「坪江汕二」を用いて復刻した
写植版であって、全く同一内容のものである。
国会図書館:http://opac.ndl.go.jp/recordid/000001334129/jpn
このなかの阪神教育闘争事件の記述が、ほぼ「wikipedia 阪神教育事件」の
記述となっている。
★★森田芳夫『法務研究報告書 第43集第3号 在日朝鮮人処遇の推移と現状』
法務研修所1955年★★
国会図書館:http://opac.ndl.go.jp/recordid/000001208375/jpn
・・・森田芳夫は入国管理局事務官。
●篠崎平治『在日朝鮮人運動』 令文社1955年
国会図書館:http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000934582/jpn
国会図書館では複写禁となっている。
・・・ 篠崎平治は富山県警警備課長・警視、『警察時報』の主要ライター。
★★エドワード・W・ワグナー『日本における朝鮮少数民族1904年-1950年』★★
1951年英文、1961年外務省アジア局北東アジア課翻訳、1975年湖北社同復刻
国会図書館:http://opac.ndl.go.jp/recordid/000001202856/jpn
・・・朝鮮史の学者ワグナーは連合国総司令部(GHQ)の担当官として終戦
直後の日本に駐留し、後にハーバード大学教授となった。米占領軍の立場・都
合から見た戦後の在日問題として興味深い。鄭大均による引用部分だけがweb
では肥大化している。

朴慶植氏が上記『解放後在日朝鮮人運動史』を書くまでは、おそらく、警察・
公安調査庁・入国管理局・米進駐軍、これらの公安資料による通史のみが流布
し、マスメディア・知識人もそれに従ってきたと思われる。日本人庶民は戦後
65年間ずうっと、こうした治安史観に浸され続け、歪んだ在日観を持ち続けて
きた。民族差別の根は深い。


在特会ルーツ
後年、治安問題として公安資料をたんねんに通観した論文としては、
●加藤晴子『在日朝鮮人の処遇政策確定過程にみられる若干の問題について』
日本女子大紀要33文学部 1983年★★がある。
・・・様々な事件も30年以上の年を隔てて、日本女子大助手加藤にとってのリ
アリティーは全くなく、GHQ・警察・公安記述の表層をなで著者がそこに
「正当性」を見出したいがための推論がばかりが目につく皮相な論文。結論は
27年後の在特会川東大了や中曾千鶴子と同じ骨格である。「在日朝鮮人自身に
よって、本稿が扱った時期(引用者注:1945〜54年)における自己の言動や生
活態度を省察しようとする作業が為されるまま、日本及び日本人の植民地支配
の責任のみが追及される状態は、健全なものとはいえないであろう。」
●佐藤勝巳『「三国人」は本当に差別語か』現代コリア2000年5月号★★
・・・1960年代70年代と、かつては在日と共に運動を歩んでいた佐藤勝巳が、
加藤論文を剽窃しながら、石原慎太郎の「三国人」発言を出汁として書いた文
章。加藤の皮相の上に佐藤が沢山の悪意を盛り込んで、活き活きとした排外主
義・民族差別の文章となっている。阪神教育闘争に関しても民族教育問題とし
て論ずることは一切無く、逮捕者の多さだけをあげつらっている。石原=佐藤
による「在日=犯罪者」というドグマは、その後ネット上ヘイトクライムの雛
型となった。
ドグマは、
●別冊宝島『北朝鮮利権の真相』2003年★★
●同『嫌韓流の真実!ザ・在日特権』2006年★★
これらを経て、桜井(偽名)誠による2007年1月在特会結成に到る。
「阪神教育闘争はひどい武装闘争であったが故に、米占領軍によって鎮圧され
た」(川東大了講義「朝鮮占領軍」)というデマが界隈ネットで定着する。阪
神教育闘争には武装闘争はないにも拘わらず。

なお、佐藤勝巳の「転向」を分析したものに、
●柏崎正憲『反差別から差別への同軸反転:現代コリア研究所の捩れと日本の
歴史修正主義』★★
があり、webでも読める。
http://jairo.nii.ac.jp/0041/00002106


ホットな論考としては
京都朝鮮初級学校事件と併合100周年を特集した法律家の寄稿誌、
★★『人権と生活』vol.31 2010年秋号 在日本朝鮮人人権協会 \800★★
がある。http://www.k-jinken.ne.jp/
◆金舜植『民族教育を受ける権利の制度的保障をめざして』
◆康仙華『在日朝鮮人への差別感情を剥き出しにした朝鮮学校いやがらせ事件』
◆白漢基さんインタビュー『かつての「外国人学校法案」反対運動を語る』
などが載っていて必読。

以上


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12・4黒い彗星★救援会1・23報告集会記念
4・24阪神教育闘争63周年記念 資料集
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計70sh 実費700円

contents
資料1 朴慶植『解放後在日朝鮮人運動史』「はしがき」1988年 ・・・3sh
資料2 『写真集 朝鮮解放1年』1946 1994年復刻から ・・・9sh
資料3 朴慶植『解放後在日朝鮮人運動史』第3章「阪神教育闘争と国旗掲揚
弾圧事件」・・・17sh
資料4 呉圭祥『ドキュメント在日本朝鮮人連盟』2009年3月 第2編第2章
「民族教育の諸相」 ・・・20sh 
資料5 坪井豊吉『法務研究第46集第3号 部外秘 在日朝鮮人運動の概要』
1959年 第1章第3節「在日本朝鮮人連盟の結成と活動」の四「阪神教育闘争
事件と北鮮政府樹立慶祝運動」から ・・・2sh
資料6 エドワード・W・ワグナー『日本における朝鮮少数民族1904年-1950年』
1951年から ・・・4sh
資料7 加藤晴子『在日朝鮮人の処遇政策確定過程にみられる若干の問題に
ついて』日本女子大紀要33文学部 1983年から・・・3sh
資料8 佐藤勝巳『「三国人」は本当に差別語か』現代コリア2000年5月号
 ・・・4sh
資料9 金舜植『民族教育を受ける権利の制度的保障をめざして』
「人権と生活」vol.31 2010年 ・・・3sh
資料10 康仙華『在日朝鮮人への差別感情を剥き出しにした朝鮮学校いやが
らせ事件』「人権と生活」vol.31 2010年 ・・・3sh
資料11 白漢基さんインタビュー『かつての「外国人学校法案」反対運動を
語る』「人権と生活」vol.31 2010年 ・・・2sh