※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

教科書検定:集団自決問題 高校の日本史、「軍の関与」が復活


 太平洋戦争末期(たいへいようせんそうまっき)、沖縄(おきなわ)の人(ひと)たちが集団(しゅうだん)で自殺(じさつ)した「集団自決(しゅうだんじけつ)」に、当時(とうじ)の日本軍(にほんぐん)がかかわっていたという内容(ないよう)が、今後使(こんごつか)われる高校(こうこう)の日本史教科書(にほんしきょうかしょ)に復活(ふっかつ)することが決(き)まりました。いったん文部科学省(もんぶかがくしょう)の検定(けんてい)で削(けず)られましたが、沖縄(おきなわ)の人(ひと)たちが怒(おこ)ったため、文科省(もんかしょう)が考(かんが)えを改(あらた)め、削(けず)った内容(ないよう)の一部(いちぶ)を元(もと)に戻(もど)していいと教科書会社(きょうかしょがいしゃ)に認(みと)めたのです。

 内容(ないよう)を削(けず)ったのも、復活(ふっかつ)を認(みと)めたのも、教科書検定調査審議会(きょうかしょけんていちょうさしんぎかい)の専門家(せんもんか)たちの考(かんが)えが元(もと)になっています。内容(ないよう)の削除(さくじょ)が大問題(だいもんだい)になってから、改(あらた)めて検討(けんとう)し直(なお)したのです。

 その結果(けっか)、例(たと)えば「日本軍(にほんぐん)によって『集団自決(しゅうだんじけつ)』においこまれたり、スパイ容疑(ようぎ)で虐殺(ぎゃくさつ)された一般住民(いっぱんじゅうみん)もあった」といった表現(ひょうげん)で、当時(とうじ)の日本軍(にほんぐん)の関与(かんよ)が復活(ふっかつ)しました。

 ただ、その一方(いっぽう)で、審議会(しんぎかい)は「直接的(ちょくせつてき)な軍(ぐん)の命令(めいれい)を示(しめ)す根拠(こんきょ)は確認(かくにん)できていない」と考(かんが)え、「強制(きょうせい)」「強要(きょうよう)」という言葉(ことば)ではなく「関与(かんよ)」「強制的(きょうせいてき)」という表現(ひょうげん)になりました。

 沖縄(おきなわ)の人(ひと)たちからは「一歩前進(いっぽぜんしん)」「歴史(れきし)のわい曲(きょく)は変(か)わっていない」という2通(とお)りの声(こえ)が出(で)ています。

毎日小学生新聞 2007年12月28日