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自決強制 過去には訂正申請取りやめ

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pipopipo555jp

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自決強制 過去には訂正申請取りやめ

2007.11.19 21:23

 沖縄戦の集団自決をめぐる高校日本史の教科書検定問題で、過去に教科書会社が集団自決強制の記述を訂正申請で盛り込もうとしたが、申請理由が見当たらずに取りやめていたことが分かった。誤記・誤植などが原則の訂正申請で、「学習上の支障」が理由にならないことが改めて浮き彫りになった。

 この教科書は、東京書籍の教科書で、平成15年4月合格の「新選日本史B」。検定前の申請図書(白表紙本)の本文では、集団自決に触れていなかった。その後、「記述がないのは問題があるのでは」などの声が出たことから、教科書採択に使われる検定合格後の「見本本」で、本文に「『集団自決』を強いられる」といったん加筆した。しかし、生徒が実際に使う教科書ではこの加筆を削った。

 同社によると、訂正申請でこの加筆を認めてもらおうとしたが、「訂正申請の理由に該当する項目がない。当時は他にも訂正個所が多く、集団自決は別項で触れているため、他の訂正個所を優先させた」という。

 訂正申請は誤記・誤植などが原則とされているが、今春公表された検定をめぐり、日本軍の命令・強制を削除した教科書会社など計6社が今月上旬、「学習上の支障」を理由に訂正申請を行った。文部科学省が訂正申請の理由を示唆したことに検定の原則を逸脱しているなどの批判がでている。
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