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集会の虚構と実体

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2007年10月05日
集会の虚構と実体-沖縄教科書検定問題-
日本会議熊本理事長 多久善郎

1、県民集会(9月29日)

①会場の広さと参加者数

開会2時間前に会場に行き、集会場の大体の広さを足で実測した。横が179歩、縦が通路を挟んで後ろが60歩・前が62歩だった。私の一歩は大体60cmなので、横が107.4m、縦が36mと37.2m。総面積は7861.68㎡。集会は座って聞いていたので、1㎡に2人がせいぜい。

私の周りでは左側と前にスペースがあった。会場内では日傘を射している人が居て、それが視覚を遮るために空きスペースが出来た。




大会の途中で20人くらいの実行委員がカンパ袋を持って会場内をくまなく歩いてカンパを集めて回っていた(678万9736円集まったとアナウンスしていた)ので、彼らが歩き回れる位の空きスペースがあった。

そこで、この区域の参加者数は1万5千人位である。但し、私が実測したのは集会で座るために割り当てられた区域、その周辺にも人は居たので、少しは増える。せいぜい2万名ではないのか。

会場舞台裏側の体育館のバルコニーから警察らしき人二人が会場を展望していたので、警察は人数を把握しているはず。数日後、県警関係者に話しを聞いたが、警察発表は左翼が「根拠を示せ」と抗議してくるので出していないとの事。会場の広さや空きスペースから考えて2万から3万の間だろうと言っていた。

幸い(?)「琉球新報」が翌日の朝刊に会場全景を2面に亙る大きな写真で掲載していたので、それを20部注文した。大学生にお願いして実際の数を数えてもらおうと考えている。

尚、この証拠写真が欲しい人は、(0120)395069に電話して9月30日の朝刊を送って欲しいといえば、振替用紙同封で送ってくれる(1部100円)。

虚構の数字を元に「沖縄県民の総意」と称して文部科学省に政治圧力をかけているので、数字の実態を明らかにすることが極めて重要。

②動員の実態

 連日、琉球新報と沖縄タイムズが1面を始め特集を組んで煽って参加を呼びかけていた。27日には無料バス券(片道)まで印刷されていた。団体や役場など貸し切りバスが3箇所の駐車場を埋めていた(バスの数を数えなかった事が悔やまれる)。

 会場の後ろ半分は労組の動員、後ろの真ん中当りには公明党の旗が多数立てられていた。普天間地区では自治会も動員を呼びかけているらしく、歩いて帰っている人も多数居た。野球部の高校生がスクールバスで来ていた。県外からも日教組などが動員していた。青森の日教組が一人で参加していた。

③集まった雑多な団体

 会場では、「琉球独立」を訴える大きな旗を持って歩き回る人や、革マル派なども公然とビラを配り革命を訴えていた。琉球大自治会が4人で情宣をしていた。参加者に配られるチラシは極左のものが殆どで、集会を左翼が如何に利用せんとしているかが伺われた。警察情報によると、革マル派が十数名、中核派も来ており翌日の中核派機関紙「前進」に大会の様子が掲載されたとの事。

④発表者および反応について

 仲井間知事の挨拶は原稿の棒読みでいやいやながら登壇させられている感じを受けた。実際、発表後は退席していた。それ以外は、完全なアジ演説であり、情念に訴えかけるものだった。

だが、演説の途中で合いの手が入り、拍手が何度も巻き起こるという事は殆ど無かった。発表者は感情に訴えかけて演説を終えるので、演説終了後は全体から拍手が起こりはしたが、政治集会独特の熱気は余り感じられなかった。

前に居たおばさんは終始横を向いて眠そうにしていたし、その横では、演説途中にもかかわらず携帯電話で人探しをしている親子連れも居た。

婦人会の代表が「軍は住民を決して守らない」と絶叫していたのが印象的だった。

高校生二人が交代しながら文章を読み訴えていたのは、何か作為を感じた。おじいさんやおばあさんを信じる純朴な態度は良しとしたいが、「真実」に対する考え方が固定的であり、「真実探求」の意味が良く解っていないのは可哀そうな気がした。

警察の方によると、この様な大会で発表した高校生にはその後、左翼セクトから必ず声がかかって「活動家」にさせられて行くそうである。

 集会全体のトーンが、これまで沖縄の教育現場で教えられて来た事を変えるべきでは無いという事で、日教組の反戦反軍平和教育を守れ、と叫んでいるに過ぎない。

 双眼鏡で舞台上の人を見たが、私が知っている県議は居なかった。全ての県議が参加した訳ではないようだ。

⑤渡嘉敷からの参加者

 集会前日に、地元住民の方とお会いして色々とお話をお伺いしたが、渡嘉敷では赤松大尉の悪口を言う人は殆どおらず、明日の集会にも村長や議員は義理で参加せざるを得ないが住民の参加は殆ど無い(沖教組は別)との事だった。

渡嘉敷で反軍を主張するのは、赤松部隊にスパイ容疑で処刑された人の親族一人と吉川教育委員長だけ。実際、集会で吉川教育委員長が登壇したが、会場からの拍手は2・3人だけだった。渡嘉敷からは殆ど参加していない証拠である。

集団自決の犯人探しをすれば、住民同士が責任をなすりあう事になってしまうので、渡嘉敷の人々はそっとしておいて欲しいというのが本音だと語られていた。

⑥真実を訴えるチラシ配布

恵忠久氏のグループ27名が「軍命令は存在しない」事を主張するチラシを2万枚配布された。手伝っているメンバーには若い人も多かった(沖縄では小林よしのり氏の講演会に1500名の若者が集まったそうで、その中から協力者が出てきているとの事)。

文句を言う人は2・3人は居たが、揉め事は起こらなかった様だ。バス駐車場から会場に向かう道路で配られていたので、歩きながら読んでいる人が結構居た。

⑦マスコミの煽動

前日から入って町の様子を見たが、道路の所々に横断幕があったり、店(薬屋)にポスターが貼ってあった位で、町中が反対し集会への参加を呼びかけているような感じは殆ど見受けられなかった。

だが、新聞2紙は異常で朝刊・夕刊共にこの問題ばかり特集して集会参加を煽っていた。その上で、虚構の「11万参加」を大々的に報じているのだから、マスコミが煽って生み出した集会に他ならない。
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