2-02 従軍慰安婦に行動の自由はなかったのか…
なかった。軍の命令のまま行動するだけだった。日常生活における彼女らの管理権はすべて彼女らが配属された部隊の長がもっていた。もっとも行動の自由がなかったのは兵隊も同じで軍隊にとられた兵隊はひたすら上官の下す命令に従うだけ。自分のいいたいことを上官にいうこともできなかった。たとえ死が待っていようとも突撃と命令されたら銃剣をもって突撃しなければならなかったし、疲れたからといって勝手に休むこともできなかったが、従軍慰安婦の方はより過酷だった。生理の日にも兵隊の相手をさせられたという報告もある。