日本占領下インドネシアにおける慰安婦―オランダ公文書館調査報告―
山本まゆみ、ウィリアム・ブラッドリー・ホートン
12 セレベス(現スラウェシ)
この地域の売春に関する資料は数点保存されている。戦争中のオランダ軍情報局[NEFIS]資料は、原住民71)組織がマッカサル(現ウジュンパンダン)にいた日本人に協力して「日本人売春用」に、女性を集めるため助力した記述がある72)。他の報告書には若い女性達に、東京へ留学させると騙し、ケンダリやポマラアの慰安所へ連れていった。ポマラアとコラカの慰安所を目撃したという個人からの情報も入っていた73)。
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