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「鈴木眞一学会」のこと :県外3市の甲状腺検査結果(環境省)

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pipopipo555jp

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「鈴木眞一学会」のこと :県外3市の甲状腺検査結果(環境省)


おはようございます。
ちょっと長いつぶやきとして
お読み下さい。

4月20、21日福島市で開かれる「鈴木眞一学会」
http://www2.convention.co.jp/jabts30/
に、みなさま、
厳しい流し目を送ってくだされば幸いです。


みなさま
環境省が「概要」「詳報」2回に分けて発表した、
福島県外3県(青森市、甲府市、長崎市)に於ける、
甲状腺のう胞結節有病率調査(=いわゆる対照調査)の結果ですが、
皆さまご指摘のとおり問題点が多々あるようです。

私が、今のところ一番鋭く且つ端的な指摘だな、とおもったのは、
「対照調査」にあるまじき人為誤差(バイアス)があることを指摘した、
東京大学医科学研究所教授、上昌広‏(かみまさひろ)氏のtwitter書き込みです。

==========
「子供甲状腺検査 福島と県外大差なし」。各紙が役所の言い分を垂れ流している。これは違う。今回の研究では、「統計学的に有意に福島で低い」。つまり、大差がある。
この結果の解釈は二通り。
福島の子供の遺伝的、環境的要因が違うか、あるいは、研究方法に問題があるかだ。.
KamiMasahiro2013-03-09 10:56:59.
......

つづき。
私は研究方法に問題があると思う。
研究チームは非劣勢試験の要領で、長崎などでの必要症例数を計算しただろう。だから数千例も必要になったはず。ところが大差がついた。考えられるのは、福島では出来るだけ嚢胞を診断せず、長崎では出来るだけ診断したこと。
非盲検なのでやむをえない。.
KamiMasahiro2013-03-09 10:59:27.
......

甲状腺研究。数%の嚢胞出現率の差を検出するはずの試験が、
大きなノイズが入ったため、この試験からは何も言えないというのが、もっとも合理的な結論だと思う。疫学専門家の議論が聞きたい。.
KamiMasahiro2013-03-09 11:01:25

......
上 昌広‏@KamiMasahiro3月9日
環境省の甲状腺研究。今日の東京新聞「こちら特報部」は、福島での甲状腺検査には、嚢胞を出来るだけ診断しないという、過小評価のバイアスがかかっている可能性を報じています。私は、福島と長崎・山梨は「比較可能性」に大いに問題があると考えています。
科学者は誠実に議論しないといけません

==========

非盲検なのでやむをえない。
とは、
検査を実行するものの立場が、検査結果に反映されてしまうということです。

検査を実行するものの立場とは、
このばあい、
放射能による身体影響の危険性を警戒せずに、
なんでもかんでも「安心」を与えようとする、
山下俊一、鈴木恵一両氏が領導するところの
福島県立医大放射線県民健康管理センターの立場であり
こんにち日本の医師階級主流の立場です。

福島ではあまりにも多くの児童生徒を診る為に、
一人ひとりの超音波検査に時間はかけられないが、
「対照検査」では見逃しがないように十分に時間をかける。
そんなことが、無意識のうちに行われうる、
ということを上昌広(かみまさひろ)氏は指摘しています。


もちろん皆さんが指摘するように、
そのほかにも、サンプリングの仕方など、
おおきな問題もあるでしょう。
私はこの福島県外の調査も、
いっそのこと3万人台の調査に拡大すべきだと思います。
そうすれば、もし環境省がいうように福島県と同じ傾向なら
10人の甲状腺がん患者、
もしくは「強い恐れ」が検出されるはずです。

ところで
詳報というには、ずいぶんと都合のいいことだけを簡単にまとめた
3月29日環境省報道発表
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16520
「福島県外3県における甲状腺有所見率調査結果について(お知らせ)」ですが、

ここに
(2)調査委託先
   NPO法人「日本乳腺甲状腺超音波医学会」とある団体は、
昨年8月に「日本乳腺甲状腺超音波診断会議」から名称を変えたばかりの団体です。
http://www.jabts.net/info/rename.html

昨年8月といえば、この調査事業の一般競走入札が行われた月です。
入札公告8月10日
http://www.enecho.meti.go.jp/info/tender/tenddata/1208/120810b/120810b.htm
入札に応じるために、名称、定款を変更したのでしょうか?

ところで、
この「競争入札」の執行者は、経産省資源エネルギー庁。決して、「内閣府」でも「環境省」でもなありません。

そして入札仕様書によれば、調査結果の納品先は、
「経産省資源エネルギー庁電力・ガス事業部」の
「原子力立地・核燃料サイクル産業課」です。
http://www.enecho.meti.go.jp/info/tender/tenddata/1208/120810b/3.pdf

げんざい、
あたかも「環境省」の仕事だとだれも疑わないように報道されていますが、
予算執行権は、原発推進の経産省の、
なかんづく原発推進の課が握っているのです。

さらに、2つの疑惑があります。
A、「競走入札」でありながら、「入札結果」「契約結果」が調達情報に公示されていない、という官庁にあるまじき不明朗さ
 (経済産業省サイトの「調達情報」をご確認ください)

B、昨年8月に名称と共に定款を改めた「日本乳腺甲状腺超音波医学会」は、奇怪なことをやっています。
会計年度が4月~3月だったのを、今年から3月~2月にしてしまったのです。(新旧定款対照表・参照)
マスコミの注目を避けるために、平成24年度決算にこの委託事業の収支を載せないで、済まそうということでしょうか?
理由は不明です。

そもそも、「競走入札」で執行したこの「委託調査事業」にはおかしなことが多いのです。
いったいどんな役人が、調査内容、調査の質を審査できるというのでしょうか?

調査の目的、方法、クオリティなど、入札選考基準を応札者に示した仕様書は、県立医大の鈴木眞一教授の指導の下に書いたはずです。
そして、応札して受注したのが、鈴木眞一教授が甲状腺部門の委員長※を勤める、上記学会なのです。
これはまさしく、発注者と受注者、両方が全く同じ人脈であるという、自作自演の競走入札ではありませんか?

•※甲状腺用語診断基準委員会の委員長で、新しい「診断基準」を発表した書「甲状腺超音波診断ガイドブック改訂第2版」2012年5月発刊の「診断基準」責任者

「福島の調査と同じ条件で対照調査をするのには、
目的も方法も、福島の担当者と意を通じた(情を通じた?)学者がおこなうのは、理に適っている」

と受け取れる趣旨を、
鈴木眞一氏は県民説明会などで語っていたようですが、
そうした要請が確固としてあるなら、さいしょから「競走入札」などせずに正々堂々と「随意契約」で行なえばよかったはずです。

この「競走入札」は、本当に妖しい!!
  • 競走は果たして本当に行なわれたのか?
  • 競合他者はいたのか?
  • 上記医学会が選ばれた理由は何か?
  • 落札金額はいくらか?
  • それは予定価格の何十パーセントか?


こうしたことは、「契約情報」として納税者にキチンと示さねばなりません。

山下俊一、鈴木恵一といったわずか数人の学者が、
福島と全国の甲状腺医学を仕切り、
県民、国民を意のままに従わせる、
そうした構図の中の
「県外甲状腺対照調査」だったといえましょう。

来る4月20日と21日の2日間、
福島市で上記「学会」は、
鈴木恵一を大会会長として仰ぎ、
定期学術大会を開くそうです。
http://www2.convention.co.jp/jabts30/

これを一方的な宣伝の場にさせてはなりません。
その2日間を、情報開示を要求する場に変えようではありませんか。
(要確認ですが、案内文を読む限り、7000円払えば非会員でも参加できるようです)


敬具


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