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子供の甲状腺被曝「問題ないレベル」福島・川俣で調査
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放射能汚染とデマ汚染に抗す
3/25朝日新聞
3/25朝日新聞
子供の甲状腺被曝「問題ないレベル」福島・川俣で調査
2011年3月25日10時21分
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、国の原子力災害現地対策本部は25日、福島県川俣町で子どもを対象に行った甲状腺の被曝(ひばく)状況調査の結果を発表した。対象は1歳から15歳の66人。「いずれも1時間あたり2マイクロシーベルト以下で、問題となるレベルではない」と結論づけた。
調査は24日に行われ、のどの付近から数ミリの距離で検出器を使って放射線量を測定した。66人のうち最も値が高かったのは12歳の男子。現地の環境中の放射線量を差し引いた正味の線量は、1時間あたり0.24マイクロシーベルトで2マイクロシーベルトを十分下回った。原子力安全委員会の指標では、甲状腺の被曝量は年間5万マイクロシーベルトを超えないよう求めている。
今回の調査地は、福島第一原発の30キロ圏の外だが、緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)の試算で甲状腺の被曝線量が比較的高いとされていた。同本部は「この地域の住民にとって、安心材料となるデータが得られた」としている。