国際放射線防護委員会の2007年勧告


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概観

1CRP国際放射線防護委員会とは、人為的に発せられる放射線の、それからの防護に関することのみを扱う任意ボランティア組織であって、純粋に科学や学問のためにある組織ではない。したがって、そこで扱う様々な量も、自然科学的な物理量ではなく、放射線防護にやくだつという理由でICRPが独自に定義した量なのである。また、人体影響を論じる上での「人体モデル」を独自にコンピューター上に描いているという。ICRPの細密な論理構成は、あたかもそれが自然科学の体系的記述であるかのように錯覚するが、決してそうではない。放射線や放射能から身を守ろうとして多くの人が迷い込む、複雑精緻な迷路なのかもしれない。ICRPは原子力発電所を所有する国や所有を目指す国にとっては、放射線防護の国際的共通認識を与えるものだが、原発を捨てた国にとっては果たして必要な組織なのか、脱原発を実施する時に吟味されるだろう。

この目次に記された各項目の内容については、サイト主が個人的に備忘録メモを作成しますが、それはもちろん非公開です。

カバーと奥付け


ICRP Publication 103
国際放射線防護委員会の2007年勧告
(2007年3月主委員会により承認)

(日本語版編集)
社団法人日本アイソトープ協会


(原版)
The 2007 Recommendations of the International
Commission on Radiological Protection
ICRP Publication l03
by
The International Commission on Radiological Protection

(奥付)
ICRP Publication 103
国際放射線防護委員会の2007年勧告
2009年9月30日 初版第1刷発行

翻訳発行 社団法人 日本アイソトープ協会
〒113-8941東京都文京区本駒込二丁目28番45号
電話 代表03-5395-8021
   出版03-5395-8082
E-mail syuppan@jrias.or.jp
URL http://www.jrias.or.jp

発売所 丸善株式会社
(c)The Japan Radioisotope Association,2009  Prinnted in Japan
組版 丸善プラネット株式会社
印刷・製本 株式会社 恵友社
ISBN978-89073-202-9 C3340


翻訳情報



日本語版目次


     頁 (項)

(Prologue)

抄録……(v)
論説……(ix)
序文……(xiii)
総括……(xv)
用語解説……G1

諸言……1(1)

1.1.委員会の歴史……1(2)
1.2.委員会勧告の発展……1(4)
1.3.勧告の構成……5(25)
1.4.参考文献……5

2.勧告の目的と適用範囲……7

2.1.勧告の目的……7(26)
2.2.防護体系の基礎と構成……8(31)
2.3.勧告の適用範囲……11(44)
2.4.除外及び免除……12(51)
2.5.参考文献……13

3.放射線防護の生物学的側面……15(55)

3.1.確定的影響(有害な組織反応)の誘発……15(58)
3.2.確率的影響の誘発……16(62)
3.3.がん以外の疾患の誘発……22(91)
3.4.胚及び胎児における放射線影響……22(93)
3.5.判断と不確実性……23(98)
3.6.参考文献……24

4.放射線防護に用いられる諸量……25

4.1.緒言……25(100)
4.2.健康影響の考察……125(104)
4.3.様々な線量……26(106)
4.4.放射線被ばくの評価……34(138)
4.5.不確実性と判断……39(163)
4.6.参考文献……40

5.人の放射線防護体系……43(169)

5.1.線源の定義……44(174)
5.2.被ばく状況のタイプ……44(176)
5.3.被ばくのカテゴリー……45(177)
5.4.被ばくした個人の同定……46(182)
5.5.放射線防護のレベル……49(197)
5.6.放射線防護の諸原則……50(203)
5.7.正当化……51(205)
5.8.防護の最適化……52(211)
5.9.線量拘束値と参考レベル……54(225)
5.10.線量限度……59(243)
5.11.参考文献……61

6.委員会勧告の履行……63(252)

6.1.計画被ばく状況……63(253)
6.2.緊急時被ばく状況……68(274)
6.3.現存被ばく状況……70(284)
6.4.、緊急時被ばく状況と現存被ばく状況における胚/胎児の防護……74(299)
6.5.放射線防護規準の比較……74(300)
6.6.実際的な履行……77(301)
6.7.参考文献……80

7.患者,介助者と介護者,生物医学研究志願者の医療被ばく……83(322)

7.1.医学的手法に対する正当化……84(330)
7.2.医療被ばくにおける防護の最適化……85(334)
7.3.医療被ばくにおける実効線量……87(340)
7.4.妊娠している患者の被ばく……87(342)
7.5.外部ビーム治療と小線源治療における事故の防止……88(348)
7.6.放射性核種による治療を受けた患者の介護者と介助者の防護……88(349)
7.7.生物医学研究の志願者……89(357)
7.8.参考文献……90

8.環境の防護……91(360)

8.1.環境の放射線防護の目的……91(361)
8.2.標準動物及び標準植物……92(366)
8.3.参考文献……93

(Appendix)

付属書A:電離放射線の健康リスクに関する生物学的及び疫学的情報……95
付属書B:放射線防護に用いられる諸量……197

全参考文献……267
索引


付属書A


電離放射線の健康リスクに関する生物学的及び疫学的情報:
人の放射線防護のための判断の要約


目次

付属書A序……101
主な結論と勧告……103

A1.緒論……105(A1)

A.1.1.序及びA1章の参考文献……106

A2.放射線と細胞及び組織との相互作用……107(A5)

A2.1.細胞に及ぼす放射線の作用の生物物理学的側面……107(A6)
A2.2.放射線の主な標的としての染色体DNA……108(A12)
A2.3.DNA損傷反応と修復……108(A14)
  DNA修復,アポトーシス,及び細胞のシグナル伝達……108(A14)
  適応応答……109(A16)
A2.4.遺伝子及び染色体突然変異の誘発……110(A18)
A2.5.放射線に対するエピジェネティックな反応……111(A23)
  放射線誘発ゲノム不安定性……111(A24)
  照射後のバイスタンダーシグナル伝達……112(A28)
A2.6.組織反応(確定的影響)……113(A32)
A2.7.放射線による腫瘍形成のメカニズム……113(A37)
  放射線腫瘍形成の動物モデル……114(A41)
  放射線に関連したヒトの腫瘍……115(A45)
  がんに対する遺伝的感受性……115(A46)
A2.8.遺伝性疾患……116(A49)
A2.9.A2章の参考文献……117

A3.組織反応(確定的影響)のリスク……119(A54)

A3.1 Publication60においてなされた判断の改訂……119(A54)
  確率的影響と組織反応の定義……119(A54)
  組織及び臓器の反応……119(A57)
  細胞の生存率曲線……120(A59)
  組織と臓器における早期反応と遅発性反応……121(A64)
  全身被ばく後の死亡……123(A70)
  罹病と死亡に対する線量しきい値の予測推定値の要約……127(A78)
  特定の組織に対する線量限度……128(A79)
A.3.2. 胚及び胎児における影響……128(A81)
A.3.3. A.3章の参考文献……129

A.4.放射線誘発がんのリスク……131(A85)

A.4.1 放射線反応に関する基礎データ……131(A86)
  遺伝子及び染色体の突然変異に対する線量反応関係……132(A89)
  細胞内DNA損傷反応……132(A90)
  放射線に対するエピジェネティックな反応……133(A97)
A.4.2 腫瘍誘発と寿命短縮に関する動物データ……134(A98)
A.4.3 生物効果比(RBE)と放射線加重(wR)……134(A101)
A.4.4. 疫学データによるがんリスクの推定……135(A104)
  名目リスク係数,放射線損害,及び組織加重係数……135(A105)
  がん及び遺伝性影響の名目リスク係数……151(A163)
  出生前(子宮内)照射に伴うがんリスク……152(A168)
  放射線誘発がんに対する遺伝的感受性……152(A172)
  がんリスクに対する非線形の低線量反応の可能性……153(A173)
A.4.5. 損害計算の更なる詳細……156(A188)
A.4.6. 集団の性別損害の推定値……163(A189)
A4.7. A4章の参考文献……164

A.5.放射線被ばく後の非がん疾患……167(A190)

A.5.1 A5章の参考文献……167

A.6.遺伝性疾患のリスク……169(A193)

A.6.1 序論……169(A193)
A.6.2 基礎的な情報……169(A195)
  自然発生する遺伝的疾患……169(A195)
  倍加線量法……170(A199)
A.6.3 近年における理解の進展……171(A205)
  遺伝的疾患のべ一スライン頻度……172(A206)
  倍加線量……172(A207)
  突然変異成分……175(A216)
  PRCF(潜在的回収能補正係数)の概念……179(A235)
  多系統発生異常はヒトにおける放射線誘発遺伝的損傷の主要な徴侯の
  ようであるという概念……182(A247)
A.6.4. UNSCEAR2001のリスク堆定値……184(A251)
  何世代にもわたって放射線被ばくが続く集団に対する遺伝的リスクの
  推定値……184(A251)
  1世代に限り放射線被ばくが続く集団に対する遺伝的リスクの推定値……185(A254)
  リスク推定値の強みと限界……185(A255)
A.6.5. 遺伝的影響のリスク係数導出のためのICRPによるリスク推定値
  ――以前の評価と今回の評価……187(A264)
  ICRP Publication 60……187(A264)
  今回の評価……188(A268)
  リスク係数の計算に第2世代までのリスク推定値を用いることの正当化……190(A274)
A.6.6 A6章の参考文献……191

A.7. 主な結論と提案の要約……194(A286)

A.7.1 A7章の参考文献……196



表A3.1 成人の睾丸,卵巣,水晶体,及び骨髄における組織影響のしきい値の推定値……124
表A3.2 マウス又は記載されたその他の種について報告された線量修飾係数(DMF)……125
表A3.3 低LET急性放射線全身均等被ばくによる,人の特定の放射線誘発症侯群及び
    死亡に関連する線量の範囲……126
表A3.4 全身ガンマ線被ばく後の成人の臓器及び組織に関わる罹病の1%発生率と死亡に
    対する,急性吸収線量のしきい値の予測推定値……127
表A4.1 性で平均した名目リスクと損害の要約……137
表A4.2 各種の計算法に基づく全集団における性で平均した名目リスクと損害の比較……138
表A4.3 提案された組織加重係数wT……140
表A4.4 がんと遺伝性影響に対する損害で調整された名目リスク係数……140
表A4.5 現行の計算に用いられている致死率,非致死症例の加重,及び相対寿命損失の値,
    並びに対応する Publication 60 の値……156
表A4.6 現行のがん罹患率に基づくERRモデルにおける係数……157
表A4.7 現行のがん罹患率に基づくEARモデルにおける係数……157
表A4.8 現行の死亡率に基づくERRモデルにおける係数……158
表A4-9 現行の死亡率に基づくEARモデルにおける係数……158
表A4.1O~17 女性/男性,欧米人/アジア人の年齢別及び部位別がん罹患率/死亡率……159~162
表A4.18 被ばく時年齢がO~85歳の集団における性別損害の推定値……163
表A4.19 被ばく時年齢が18~64歳の集団における性別損害の推定値……164
表A6.1 ヒトの集団における遺伝的疾患のべ一スライン頻度……173
表A6.2 常染色体性及びX染色体連鎖遺伝子における放射線誘発突然変異の潜在的回収
    可能性の評価値の要約……181
表A6.3 倍加線量を1Gyと仮定したときの,低LET,低線量又は慢性照射への連続被ば
    くによる,遺伝的リスクの現在の推定値(UNSCEAR,2001)……184
表A6.4 倍加線量を1Gyと仮定したときの,低LET,低線量又は慢性照射への1世代被
    ばくによる,遺伝的リスクの現在の推定値(UNSCEAR,2001)……185
表A6.5 何世代にもわたって放射線被ばくが続いている集団に対する,Publication 60 の
    リスク係数の推定値……188
表A6.6 何世代にもわたって放射線に被ばくしたときの生殖年齢集団と全集団に対する,
    第2世代までのリスク係数……189
表A6.7 生殖年齢集団と全集団に対する被ばく後の第1世代のリスク係数……189
表A7.1 放射線防護の目的を特に対象とした主な緒論と提案の要約……194



図A.3.1 片対数グラフ上に直線-二次式 S=exp-(αD+βD 2 )で描かれた,細胞の
    生存率(S)についてめ線量反応……120
図A.3.2 死亡率と線量の関係……122
図A.3.3 線量と組織反応(確定的影響)の頻度及び重篤度との関係……123



付属書B


放射線防護に用いられる諸量

目次

付属書B序……201
総括……203(Ba)

B.1.緒論……207(B1)

B.1.1. B1章の参考文献……210

B.2.健康影響……211(B13)

B.2.1. 確率的影響……211(B15)
B.2.2. 組織反応(確定的影響)……213(B22)
B.2.3. B2章の参考文献……214

B.3.放射線防護における諸量……215(B26)

B.3.1. フルエンスとカーマ……215(B32)
B.3.2. 吸収線量……217(B39)
B.3.3. 吸収線量の平均化……218(B48)
B.3.4. 等価線量と実効線量……220(B58)
B.3.5. 加重係数……224(B71)
  放射線加重係数……225(B73)
  組織加重係数……237(B132)
B.3.6.B.3章の参考文献……240

B.4.実用量……243(B146)

B.4.1. 外部被ばく……243(B148)
  エリアモニタリングに対する実用量……245(B159)
  個人モニタリングに対する実用量……246(B168)
B.4.2. 内部被ばく……247(B171)
B.4.3. B4章の参考文献…………248

B.5.放射線防護における様々な線量の実際的適用……249(B173)

B.5.1. 放射能と預託線量……249(B175)
B.5.2. 標準ファントム……251(B186)
B.5.3. 内部被ばくに対する預託実効線量係数……252(B192)
B.5.4. 外部被ばくに対する換算係数……253(B196)
B.5.5. 職業被ばく……254(B200)
B.5.6. 公衆被ばく……247(B217)
B.5.7. 患者の医療被ばく……257(B220)
B.5.8. 実効線量の適用……258(B222)
B.5.9. 集団線量……259(B233)
B.5.10. B.5章の参考文献……261

B.6.放射線防護における不確実性と判断……263(B241)

B.6.1. B6章の参考文献……265

全参考文献……267


表B.1. これまでのICRP勧告における組織加重係数wT
  ――Publication 26 (1977) と Publication 60(1991b)……212
表B.2. 2007年勧告の組織加重係数wT……213
表B.3. 1990年勧告の放射線加重係数wR……221
表B.4. 2007年勧告の放射線加重係数wR……221
表B.5. 外部被ばくモニタリングのための種々の実用線量の適用……245

図B.1. 放射線防護に用いられている線量の体系……209
図B.2. 放射線防護に用いられる防護量と実用量の体系……221
図B.3. 実効線量Eの計算における性の平均化……224
図B.4. 中性子の放射線加重係数wRと中性子エネルギーとの関係……231
図B.5. 積算期間の関数としての預託線量係数……251


書誌情報


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原書題名
The 2007 Recommendations of the International
Commission on Radiological Protection
ICRP Publication l03
(1990年の勧告は、“ICRP Publication 60”)

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