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自由質疑 吉井英勝(共産)
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自由質疑 吉井英勝(共産)
○吉井委員 日本共産党の吉井英勝です。
先ほど武田参考人にお伺いできませんでしたので。
内部被曝がきょうの議論でも大事なことになってきたと思うのです。要するに、炉心溶融したわけですから、さまざまな核種のものが出てしまっているわけですね。半減期の短いもの、長いものがありますから、核種ごとのモニタリング、どれぐらいの線量のものがどう出ているかというモニタリング、しかも固定したポイントで累積線量率がどうなっていくか、このことの調査というのが最も大事な一つだと思いまして、これは武田先生と矢ヶ崎先生のお二人に聞きたいと思ったんです。
時間が来ていますので、これで終わります。
○武田参考人 国民の健康を守るという点で今一番抜けておりますのは、ストロンチウムとかプルトニウムという非常に重要なものが測定値すら出てこない。アメリカではプルトニウムが出てきて、アメリカで出てきているのに日本で何でないのかとよく私は聞かれるんですけれども、いや、日本の政府がはからないからだ、こういうふうに答えざるを得ない。ハワイで検出されて、福島で検出されないんですかと。
三号機は相当程度ぼんと上に来ましたから、当然そこからプルトニウムとかストロンチウムのような比較的重たいものが出ているはずで、これは私は、これからの原子力のことを考えても、早くはかって公表して、特に魚なんかもそうですけれども、海水に出たのは初めてですので、もっとデータをはっきり出して、そして、避難するなら避難する、食材からの被曝を下げるなら下げるということを非常にはっきりと言わなきゃいけない。
先ほどの三号機の質問もそうですけれども、三号機を動かしながらプルトニウムの測定をしない、一週間で出るプルトニウムの測定値を、内部で検討しなきゃならないから一カ月かかるというようなことを言っておるわけですから、全く被曝される方のことを考えずに動いているというふうに思います。
○矢ヶ崎参考人 今御指摘のことに加えて、メルトダウンしたときに、部分的にしろ核分裂が起こりました。そこに対するデータというのはほとんど提供されておりません。
それから、私ども内部被曝を問題にする者は、飛んでくるほこりがどれだけの粒径であるか、そういう大きさの分布など、内部被曝を評価する上で非常に大事なんですが、一つもデータがございません。そういう点で、きちっとデータを出して国民に知らせる、まずこれをやることがとても大事だと思っております。
○川内委員長 先生方、参考人の先生方にお聞きになられたいことがまだまだたくさんあろうかと思いますが、申し合わせの時間が参りました。
これにて参考人に対する質疑は終わりました。
この際、参考人各位に一言御礼を申し上げます。
参考人各位には、貴重な御意見をお述べいただきまして、まことにありがとうございました。委員会を代表して厚く御礼を申し上げます。
未曾有の原子力災害に対して、国会として、あるいは、この委員会はことし設けられたんです、科学技術・イノベーション推進特別委員会、原子力行政も担当する委員会でございますので、この未曾有の事故に対して政府の対応が不十分であるとするならば、国会として政府に対して申し上げなければならないこともあるのではないかということで、きょうこうして参考人質疑を行わせていただいたということでございます。
いただいた意見を今後の委員会の審議に十分に反映させて、国民の皆さんに安心をしていただけるように、福島の皆さんが安心をして生活できるように、委員会としても精いっぱい努力をしてまいることをお誓い申し上げさせていただき、委員会を代表しての厚い厚い御礼にかえさせていただきたいというふうに思います。本当にありがとうございました。(拍手)
次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
午後零時二分散会