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自由質疑 遠藤乙彦君(公明)

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自由質疑 遠藤乙彦君(公明)




○遠藤(乙)委員 公明党の遠藤乙彦でございます。

 大変貴重な御意見、ありがとうございました。

 私は、モニタリングのあり方はどうあるべきかということ、それと食物連鎖ということで、二点お聞きしたいと思います。

 モニタリングについて、今国民が一番関心があるのは放射線の影響でありますので、まず、モニタリングをきっちりして情報を提供することが非常に大事だと思います。

 具体的ケースで申し上げますと、実は私、地元は栃木県でございまして、きのうも、お茶の葉っぱから規制値を超えるものが出たということで出荷停止になっている地域があります。あと、牧草についても、国の主導で県の農政部が県全体を五つの地域に分けて、それぞれ一カ所ずつモニタリングをして、マルかバツか決めているんですね。

 実は、県の西部、広い地域ですが、そこは牧草がバツになった、県の東部は、隣接しているわけなんですけれども、そこはマルになったということなんですけれども、実際に畜産業者から、そんないいかげんな、こんな漠たるモニタリングじゃ納得できないということで意見が出ております。

 学問的に見て、どれぐらいの範囲、メッシュでやれば意味のあるモニタリングになるのかということが一つ。これについて、御意見を伺いたいと思います。

 もう一つ、食物連鎖で、暫定基準値が出ておりますけれども、やはり食物連鎖ということから考えると、今の暫定基準値というものはどう考えたらいいのか。

 この二点につきまして、どなたでも結構ですので、御意見を賜れればと思います。

○川内委員長 モニタリングについて御専門はいらっしゃいますか。武田先生、コメントがあれば。

○武田参考人 まず、チェルノブイリの甲状腺がんの発生は、主に、放射線で汚れた草を食べた牛によって、牛乳によってなされました。したがって、牛乳は極めて危ないわけであります。

 今先生がおっしゃったように、栃木県であれ何であれ、現在は福島原発の近くの草はすべて汚れているわけでありますので、牧草を食べさせることは、現実的に、やってはいけないことだと思います。それをしますと、今度は牛乳を買う方のお母さんの立場になれば、全く牛乳が買えなくなる、日本国内の牛乳が買えなくなる、そういう事態になりますので、これはもうチェルノブイリのときの経験がありますから、それをしっかりと守るということが重要だと思います。

 それから、モニタリングは、空間線量にしても空中にしても、まずデータがきちっと整理されたものがないということで、ほとんど判断ができない状態に現在ありますので、これをできるだけ早く、今は恐らく、空間の線量もしくは各所の土壌、それから土、草、ここら辺で最も信頼のできるデータは、個人がはかったものを集積して計算するというのが最も便利な状態にあります。空間的には、高さによってもすごく、十倍ぐらい違いますから、そこのところは非常に急いで出していかなければいけないと思います。

○矢ヶ崎参考人 お答えそのものではないんですけれども、今、野菜などのモニタリングを厚労省が各県でさせております。ここで大きな問題は、よく水洗いして、蒸留水で洗ってから検査にかけなさい、そういうことがされております。ところが、野菜が流通する、家庭に届くルートにかかってくる野菜は、水洗いできておりません。そういう意味で、食の安全を守るべき国の政策が、洗った後を国民に知らせているデータとしている、ここら辺は大きな現実とのギャップがあります。モニタリングの、食の安全の責任をとっていないんですね。そこのところが一つ大きな、既にやられていることで問題になると思います。

 もう一つは、民間の人にも各自治体にも測定の仕方を統一していっぱいデータを出してもらうということが、きめ細かいデータがきちっとした実態をあらわすデータに結びつくものですから、モニタリングはたくさんやった方がいい。特に、海のものに対しては物すごく重視すべきであると思います。



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