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放影研のこれまでの調査で明きらかになったこと

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放影研のこれまでの調査で明きらかになったこと


  1. 放影研における原爆被爆者の疫学調査から明らかになった放射線の長期的な健康影響は、1シーベルト(1,000ミリシーベルトあるいは100万マイクロシーベルト)の放射線被曝により、平均してがんの確率が約1.5倍に増加するということです。このリスクは被曝した放射線の量に比例すると考えられています。がんのリスクは被曝線量に直線的で閾値がないという考え(国際放射線防護委員会などの考え)で計算すると、100ミリシーベルトでは約1.05倍、10ミリシーベルトでは約1.005倍と予想されます。ただし統計学的には、約150ミリシーベルト以下では、がんの頻度における増加は確認されていません。
  2. 高線量被爆者(1シーベルト以上)では、がん以外の病気(白内障、甲状腺の良性腫瘍、心臓病など)も増えています。
  3. これまでの研究では、被爆者の子どもへの遺伝的影響は認められていません。

(注)放射線影響研究所では、通常、シーベルトにほぼ相当する単位であるグレイを使用しています。

放射線量のめやす

放射線量(ミリシーベルト)
500~ 白血球の減少、急性症状(おう吐、下痢など)
200 原爆の爆心地から2500m以内で被ばくした人の平均放射線量
50 医療従事者の限度(1年間)
5~15 腹部のCT検査(1回)
5 胃の直接X線検査(1回)
2.4 1人当たりの自然放射線の被ばく量(1年間)
0.6 胃のX線集団検診(1回)
0.05 胸のX線集団検診(1回)
0.2 東京-ニューヨーク航空機旅行(往復)


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