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なぜ「原子力施設等の防災対策について」を読む必要があるか?

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なぜ「原子力施設等の防災対策について」を読む必要があるか?

by サイト主

3月11日の大地震と大津波によって、福島第一原発が予備電源を喪失し、原子炉の監視能力を喪失し、コントロール能力を喪失し、原子炉の冷却能力を喪失し、放射性物質の遮蔽機能を喪失した。その結果、放射性物質の放出が、3月12日、14日、15日の水素爆発に留まらず、4月4日には緊急避難として汚染水の意図的な海洋投棄をするに至った。

こうして厖大な放射能の漏洩は、一時的なものではなく恒常的なものとなった。

ハッキリ言おう、
原子力安全委員会が定めた防災指針である「原子力施設等の防災対策について」は、そもそも一般国民が読む必要がないものである。我々に分かるようには書かれていない。

しかし
  1. 国および原子力安全委員会は、「原子力施設等の防災対策について」に決められた国民の生命を守る施策を励行しているとはいえない。
  2. テレビに出る学者や福島県の顧問を勤める「学者達」は、「原子力施設等の防災対策について」に決められた国民の生命を守る施策を妨げるような、欺瞞的な解説を垂れ流している。
  3. その結果、県市町村の現場の防災担当者は、国からのフォローアップが受けられずに、いたずらに混乱するばかりで、「原子力施設等の防災対策について」に決められた国の施策が受けられない。
  4. 新聞やテレビなどの報道機関も、国の施策の励行ということが何かを全く知らず、学者達の無責任な放言に惑わされている。

したがって、「政府は政府が決めた防災対策を確実に励行せよ」と発言しなければならない役割は、一般国民にお鉢が廻ってきてしまった。したがって、まったく本末転倒なのだが、そもそも読む必要がない「原子力施設等の防災対策について」を、誰でも読めるようにしなければならなくなってしまった。読んでみて分からないところはたくさんある、「専門家」に誤魔化されてしまう惧れはある。



もちろん、
  • 防災の担当にある方々
  • 政治家
  • 学者
これらの人たちに読んでもらいたいのですが、
私が一番読んで欲しいのは、マスコミ関係者です。

「原子力施設等の防災対策について」やそこに書かれた安全基準は、放射線と放射線物質から国民の生命を守る最後の砦、いわば「津波堤防」です。その「津波堤防」の高さが、いま情報操作や間違った報道によって日々低められています。

原発を推進しつづけてきた政府の指針など、元々信用できないという人がいるかもしれません。しかし、そういってしまっては、防災の現場で政府の指針をなんとか守ろうと頑張っている人たちに力を与えることができません。

政府は自ら決めた安全基準を守れ!

その声を大きくしていかなくてはなりません。そのために、「原子力施設等の防災対策について」を是非読んでください。


(転載することによって「検索」がしやすくなりました。)



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