15年戦争資料 @wiki

08

最終更新:

pipopipo555jp

- view
管理者のみ編集可

Kensaku Kawauchi[AML 24091] アジアを考えるための本(8)


 河内謙策と申します。(この情報を重複して受取られた方は、失礼をお許し下さい。転送・転載は自由です。)

 私が最近読んだ本の中で、面白かったものを「独善的」立場から紹介させていただきます。

ティム・ワイナー著『CIA秘録』上・下、文藝春秋
 これは、とにかく面白い本です。あの時の“裏”は、こうだったのか、ということ
が分かります。また、如何にアメリカの支配層が謀略が好きか、読んでいて寒気がし
ます。唯一の難点は“CIAの歴史は失敗の歴史である”という見方です。*中西輝
政『覇権の終焉』PHP研究所

 これは、彼のアンソロジーですが、世界全体の構図を考える上では、必読と思いま
す。彼は、将来の日本の自立を見据えてのアメリカとの同盟を説くのですが、彼の考
えているより世界のスピードが速いようです。

副島隆彦・佐藤優『暴走する国家 恐慌化する世界』日本文芸社
 非常に知的興奮を覚える本ですが、すこし現在の時点についての分析が未消化のよ
うに思います。このような時勢なので、いわゆる「陰謀論」の本があふれ始めました
が、副島が「陰謀論」を概観していて便利です。

水野和夫『金融大崩壊ー「アメリカ金融帝国」の終焉』生活人新書
 私は、現在の金融危機について、少しづつ勉強している者ですが、その立場から言
うと、後追いの論理を振りかざす本が多すぎます。この本の丁寧な論理は、非常に勉
強になります。今まで読んだ本の中では、ピカイチです。

田中宇『世界がドルを棄てた日』光文社
 こんなにビビッドに現在の世界の通貨をめぐる角逐を分析した本はありません。こ
れを読んで、いかに自分がアメリカ発の情報に汚染されているか、痛感します。彼の
中国やロシアについての分析は納得できませんが、世界が大きく変わろうとしている
ことを実感できます。

 紹介したい本は、まだ有りますが、今日はここまでとします。


河内謙策

Kensaku Kawauchi
Home:(Tel)+81-49-254-1804 (Fax)+81-49-254-1801
Office:(Tel)+81-3-5978-3784 (Fax)+81-3-5978-3706
email: kenkawauchi at nify.com


目安箱バナー