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統一こそ平和創造への道 河内謙策 9条連ニュース/119号 2004年11月20日発行巻頭言

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統一こそ平和創造への道

河内謙策
9条連ニュース/119号 2004年11月20日発行巻頭言
http://www.9joren.net/publication/9jou-news/kantougen/9jou-news-kantougen119.htm


私は2001年から2003年にかけて、アメリカと中国に留学した。その地で多くの平和活動家と知り合いになったが、彼らは、異口同音に、"日本の平和運動は分裂していて良くわからない"と語った。

日本の平和運動の弱点の一つが平 和運動の分裂状態にあると思っていた私は(拙稿「日本の平和運動の弱点について」、『自由法曹団2004年5月集会特別報告集』参照)、 2003年の春に帰国後、平和運動統一の実現のために微力を尽くそうと考えるに至った。一番最初に、第二次朝鮮戦争に反対する全国統一組織の結成を考えて動き始めたが、挫折した。昨年 10月と12月の"イラク派兵に反対する日韓民衆共同宣言運動"は、日韓民衆の共同闘争としても画期的なものであったが、日本において様々な傾向の団体が共同で声明をあげたという点でも画期的なものであった(http://www.zhizhi.net/~ilhan/)。私の所属している自由法曹団では議論があった。

今年の3月20日の国際反戦行動の統一は、ANSWER(Act Now To Stop War and End Racism)連合が呼びかけた。私は直接関わっていない。しかし、私がネットで"(東京の集会は)分裂集会だ"と批判したため、私見に賛成の立場からも、反対の立場からもたくさんのメールをいただくことになった。北朝鮮制 裁法案に反対する共同行動も企画したが実らなかった。残念としか言いようがない。

糸数慶子候補の応援は、絶対負けられない選挙だった。全野党統一候補が負けると言うのでは、日本の平和運動の将来は真っ暗だと思った。それで、オルタ・フォーラムの村岡到氏、沖縄一坪反戦地主の上原誠信氏、命どぅ宝ネットワークの太田武二氏、沖縄などから米軍基地をなくす草の根運動の平山基生氏らと語らい、糸数慶子さんの勝利をめざす会を結成して奮闘した。 6月18日の緊急集会は37人しか集まらなかったが、本土の良心が糸数慶子を見捨てず、約130万円(!)のカンパが集まり、9月22日には、"統一こそ平和創造への道"をスローガンとした勝利集会に 240人が参加した。

私は、糸数選挙支援活動を通じて、いかに多くの人が平和運動の統一を望んでいるか、ということを痛感した。カンパ振込用紙に書かれていた一市民の次の言葉は、糸数を支援した私達共通の思いだったろう―「小額ですみません。ぜひカンパしたいとりくみだけで私の収入をこえてし まう情勢です。保革一騎打ちを実現したこと自体が素晴らしい! 沖縄での勝利は全ての情勢を切り拓きます。共にガンバロー」。

私はこの確信に基づき、沖縄問題での大きな統一集会の実現と、改憲阻止をめざし、来るべき総選挙での平和統一候補擁立のために頑張る決意を固めている。

(かわうち けんさく 弁護士)


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