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民主代表選最中に発生尖閣沖漁船衝突事件の対応は

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民主代表選最中に発生尖閣沖漁船衝突事件の対応は

菅氏再選、小沢氏の次の一手は! …青山がズバリ
9/15放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid883.html#sequel


<略>


村西利恵
「アメリカ国務省幹部によると、党内野党を抱え込んだ菅政権は、『さらに内向きになり、外交や経済に即応できない』」


青山繁晴
「ええ。これ電話で話してて、けっこうまた腹が立ちましてですね。すいません、僕もいつも怒ってるわけじゃないんですよ(笑)。でもまぁあの、さすがに今日はあの、余計なこと言うなとは言いませんでした。最近彼にね、It's none of your business.と、お前の知ったことかってことを時々言ってて、彼もけっこう怒るんですが、これはあの、わりと公平な言葉かもしれないと思うんですよ。例えばね、さっきのポイント制を見て、その、菅さんが圧勝したっていうのはね、こう物事をこう近くで見過ぎるんですよ。で、海外の視点ていうのは、海外の人が言ってることは偉い、アメリカ様の言うことは偉いって意味じゃなくて、ちょっと突き放して、遠くから見るっていう意味があって、ちょっと遠くから見てみると、やっぱり菅さんはその、自分の体の半分が敵の体なわけでしょ、いわばね。それも最もしたたかな敵なんです、小沢さんという強敵のね。そうすると外交とか経済にどんどん即応してバリバリやっていくというよりは、もうとにかくその体が割れないようにとか、それからその、自分の内向きのことばっかり考えるようになるだろうから、期待できないというふうになるわけですね。で、その上で、しかし、海外の国からは、まぁ日本はほっとけばいいってことになるかもしれませんが、私たちの祖国をそんなわけにいかないので、これからどうするかということなんですが、それを考える後半のためのキーワードはこれです(フリップ出す)」


村西利恵
「ここでズバリキーワードは『外交に善意はない』。このあとは危機の迫る外交、そして経済について詳しく解説していただきます」


(いったんCM)


山本浩之
「さ、内向きの菅政権が外交や経済にどう影響するのか。引き続き解説をお願いします」


青山繁晴
「はい。この、まず外交の方で言うと、皆さん今、たった今、皆さんも関心が強い重大なことが進行中ですよね。はい、これです」


村西利恵
「それが、尖閣諸島の中国漁船衝突事件です。今月の7日に日本の領海内で違法操業の疑いのあるトロール船を海上保安庁の巡視船が発見、翌8日に船長の中国人を公務執行妨害で逮捕しました。13日になって、中国人船員14人と漁船は帰国させましたが、船長は19日まで拘留予定です」


青山繁晴
「はい。で、ここ(モニター右下)に、ま、写真がちょこっとありますようにね、中国国内では、あー、たとえば旭日旗(きょくじつき)を作ってそれを燃やしたりですね、ま、旭日旗、かつては国旗と同等に扱われてたもんですから、それを侮辱するっていうのはほんとに国際社会の中でも破廉恥行為ですけれども、この経過をですね、あの、公平にもう一回見ておきたいんですよ。というのは誤解もあると思うんです、日本国民の中に。というのは、ま、こういう感じだとですね、要するに、たまたま1隻か、ま、せいぜい2隻ぐらいのトロール漁船がいて、それをたまたま巡視船が、我が海上保安庁の巡視船が発見して追っかけてこうなったっていうように見えるでしょ?ところがですね、あの、僕、実は本業のひとつで、海上保安庁の政策アドバイザーも務めているんですけれども、で、あの、海上保安官、特に若い海上保安官の日ごろの悩みに接する機会はよくあります。で、彼らは、もうこの尖閣諸島の近辺では特に悩んでいてですね。というのは、もう国際法上も完全に日本の領海なんですよ。尖閣諸島に領土問題ありませんからね。で、そこなのに、ひどい時は、まぁざっと言うと、200隻以上、あるいは270〜80隻の、もの、トロール漁船がですよ、この今(VTRに)映ってる海に、勝手に入ってきて」


村西利恵
「そんなにですか」


青山繁晴
「ええ。日本の漁業資源を根こそぎ、トロールで持っていくっていうことが行われていてですよ。それなのに何もしてはいけないってふうになってるわけですよ。してはいけないって具体的に言われたわけじゃないけれども、とにかくその、取り締まりはできない状況にあって、実は、心身に異変が生じる保安官まで本当はいるんですよ。海上保安庁としては公式にはあの、決して言えないことだし、因果関係はと言われたら、そりゃ分かんない面もあるけれども、でもほんと悩みを抱えてるわけですよね。そしてこの7日の日もですよ、あの、ざっというと40隻前後のトロール船がまた勝手なことをしてるから、もう見るに見かねて、海上保安官は海の守り役なんですから、そして摘発しようかということで、その、追尾していったら、このトロール漁船の方がですよ、この中国人の船長が明らかに舐めてかかってて、つまり海上保安庁の巡視船は武装もしてますけど一発も撃たないってことを百も承知だから、単に逃げるだけじゃなくて、意図的にぶつけてきたわけです。接触じゃないですよ。ま、ここ(モニターに)衝突って書いてるけど、よく接触と報道されてるけど、違います、ぶつけてきたんですよ。だからやむにやまれず、拘束して、で、そのあと、しかし逮捕に踏み切るまで、ま、半日ぐらいかかった、つまり首相官邸のご意見とか外務省に聞かなきゃいけない。外務省は海上保安庁の問題だって突き放したりしたわけですよ。その悩みの果てに、その、ようやく、その、船長については19日まで、その、石垣簡裁の許可を得て、今、拘留してるわけですね。で、この状況というのは、実はその、国際社会の中で中国はどれほど非難されてもやむを得ないぐらいの状況なのに、実際は起きてることは逆さまで、こうなってるわけですね。はい、出して下さい」


村西利恵
「中国側は異例の深夜の呼び出しを行ってまで日本に抗議してきています」


青山繁晴
「これ実に5回も呼び出してですよ、こないだ就任したばっかりの丹羽宇一郎さん、商社マンから中国大使になった丹羽さん呼び出してですよ、その5回目は、何と、中国側は午前0時に呼び出したわけですよ。で、午前0時に特命全権大使を呼び出すというのは、これ国際儀礼上、考えられないことで、これ主権国家間ではあるはずがない。えー、これは、つまりあの、中国は日本を属国と考えてるか、ま、そうでも言わない限り理解できない行動なわけですよ。ところが、もうはっきり言いますが、その時に、のこのこと丹羽大使は行ってるわけですよ。ね。そしてその、行ったあとにですね、ようやくこうなりました。はい」


村西利恵
「きのう中国側に対して抗議をしました。『東シナ海のガス田交渉の延期など、関係しない複数の案件をあえて関連づけて、一方的な行動をとっている』と」


青山繁晴
「はい。これ、その、5回目、深夜0時に呼び出されて、ま、もう一回言いますが、言葉きついでしょうけどもね、でもやっぱりのこのこ行ってしまって、そのあとやっと昨日になってですよ、今度は、6回、6回目のその、この協議になりますけども、丹羽さんの方から、丹羽大使の方から行って、その、尖閣諸島と例えばガス田交渉は関係ないでしょうと。そういうことを無理に結びつけたりしないで下さいと抗議したんですけども、これは外交上、即応できてないってことなんですよ」


一同
「うーーん」


青山繁晴
「つまり午前0時に呼び出し食らったらですよ、そんなもん当たり前じゃないですか、何ですかこの時間にってね、出直しなさいよと、ま、電話であり使者であり、同じで、顔洗って出直して来いでしょう?朝になるの待ちなさいよと。ね。もう5回もその、呼びつけること自体が問題だけども、でもどうしても話したいって言うんなら、じゃあ朝9時になら行きましょうと、午前0時なんか行くはずがないと、私は特命全権大使だと言うのが当たり前で、これは外交って言うんですよ。それなのにそこをしないで、あとになってからこうやって抗議してもダメで、で、それはその、実は外交は即応であるってことができてないってことなんですよ。で、これを今までの菅政権でも、あるいは日本の外交、そうだった上に、今、中国も民主党の代表選挙よく分析してますから、さっきのように、もう即応できない状況になった、状態だったら、その、中国はもっと強く出てもいいと思ってるわけですね。で、その上でですね、今その、中国はこうやって強い姿勢に出てることを、はっきり申しますが、朝日新聞を筆頭に、いや、中国政府も気を使ってるんだと。さっき言いましたその、日本の旗を焼いたりするような、中国国民の極端な行動がエスカレートしないように、あえて中国政府がその、神経を使って、その、やってるんだと言ってますが、それだと中国政府はいわば善意もあるわけじゃないですか。そうでしょ。中国国民の世論が過熱しないように、日中関係が悪くならないように善意があるんだって報道になってますが、違います。本当はこうです。はい、出して下さい」


村西利恵
「外務省の幹部によると、中国の狙いは『尖閣諸島を領土問題にしようとしている』」


青山繁晴
「はい。5回呼びつけたり、午前0時に呼びつけたり、それ感情でやってるんじゃない。それからその、日中関係がその、中国国民の怒りをこう、増幅させて悪くなったりしないように善意でやってるんじゃなくて、尖閣諸島は国際社会でまだ領土問題としては扱われていません。日本政府もその方針を貫いてます。蓮舫さんがそれと違うことを言ったのは、それもあとから取り消してもダメなんですが、いかに閣僚にその、意識が薄いかっていうことを物語ってあって、総理はきちんと注意すべきか、あるいは今、続投の話になってますが、ほんとは更迭すべきですよ。で、その上でね、中国としてはまず領土問題にしたいから、これを逆手にとって、いわば活用して、問題を紛糾させようとしてるんです。これ僕、中国を非難して言ってるんじゃなくて、もう一回言いますが、国際社会の常識で、外交に善意はないんです。国連本部はきれいな美しい物語がある所じゃなくて、一番国益がぶつかる世界で一番醜い所で、それが当然のことなんです。みんな自分の国益が大事なんですから。で、それを考えると、その、新しい菅内閣がその蓮舫さんも抱え込んだまま、この、こういうことに即応できないってのは大きな問題になり、これがその、例えば中国から日本が舐められる、舐められているってことにもつながり、そしてもう一つ経済で言うとこうですね」


村西利恵
「内向きで即応できない菅政権を見透かして、円相場は一時1ドル82円台までなりました」


青山繁晴
「はい。つまりこれはマーケットというものが、菅政権を見透かす、もっと言うと要するに舐めてるわけですよ。どうせ即応はできないだろうということで、もうどんどんどんどん、その、円をつり上げていって、そして介入の動きが今日はありましたからね、いったん戻したけど、でもそこへ戻すってのはいったん利益を確保する意味がありますから、その、投機筋は。もう一度また舐めて出てくるであろうっていうことなんですね。で、そうすると、もう今日の時点ではっきり言えることは、菅さんは、小沢派っていう体半分を抱えてようが、もういちいち小沢さんに今日みたいに時間を取ってもらえないのに相談したりするんじゃなくて、内政で苦しみながらも外交と経済だけは、もうまさしく突破力を持って、自分を捨てて、突進して、もう即断、即決で行くしかないんですよ。もうそれを有権者の側が民主支持、自民支持、そんなの関係なく、外交と経済はあなたの即応、即断で突破してくれということを、僕らは求めるしかないと思います」


山本浩之
「はい。まあ、代表選でどっちが勝ってもそのあと大変だってこと言われてましたけれども、これほどたくさんの問題があって、外交と経済、今、話聞いてたら、生まれ変わったぐらいの気持ちになってやらなきゃ突破できないですよ、ほんとに」


青山繁晴
「そうです。生まれ変わるのは僕はできると思ってて、要するに私心(わたくしごころ)を捨てりゃいいんですよ。菅さんね、昨日の会見でね、自分は、あの、任期はあと2年だとか、衆院議員の任期は3年だとか、それはね、私は少しでも長く続けたいっていうことを、もう欲望がバレバレなんですよ」


山本浩之
「あれは言っちゃダメですねー」


青山繁晴
「はい。そこを捨てて、いや、今日死んでもいいから、外交と経済についてはもう即断、即決でやるということを、言うべきだと思います」


山本浩之
「はい。ありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」



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