15年戦争資料 @wiki
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satoshi RE: [uniting-peace][12212]「右派」「左派」のレッテルの前に2010/03/26
櫻井智志です。
T.kazuさんの河内謙作氏への質問に興味をひかれ、
私の意見を述べさせてください。
私も河内さんに否定的な意見を述べたことはあります。
しかし、河内さんの紹介された本はもしそれが「右派」の
本であったとして、それだからこそ一読に値します。
いわゆる「左派」は、自らその原典にあたらないでレッテル
をはりやすいところがあります。
左翼的な新聞や雑誌などが紹介したら、それはお墨付きのある
良著であると。
その点において、河内さんが、こんな本もあるよ、と紹介された
ことは、意味のないことではないと考えます。
同時に、河内さんがお書きになりT.kazuさんがご指摘のように
「日本の左派」とひとまとめでくくってしまうのは、いささか
性急な決めつけと思います。60年安保闘争から50年。
「左派」は困難な中でも闘い続けてきました。
最近私は、東京新聞夕刊でときどき連載されている梅原猛さんの
随想に注目しています。私は高校時代に氏の講演を聴きました。
あまり関心はわきませんでした。
しかし、それから三十年ほどたって、今読んで梅原さんの随筆は
氏の自らの思考して判断する手法が感じられ、参考となります。
もちろん氏が「九条の会」の発起人のひとりであることも私は
左右されているかも知れません。
しかし、梅原氏のような新京都学派とよばれる学者が、予想外の
見識ある学者のひとりであることを知るには、やはりレッテルを
はる思考法から抜け出して、自ら読書して判断することが必須で
あるという趣旨にうけとれる河内氏の指摘は、やはり重要です。