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倭寇朝鮮人説も廃棄…近・現代史は接点見いだせず

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倭寇朝鮮人説も廃棄…近・現代史は接点見いだせず




 第2期韓日歴史共同研究委員会が23日最終報告書を発表した。2期委員会は2007年6月発足した。この日、公式に幕を閉じたわけだ。3期の構成はまだ決まっていない。

 2期委員会は24の議題を扱った。「古代王権の成長と韓・日関係-任那問題を含む」「14~15世紀東アジア海域世界と韓日関係」「支配体制とイデオロギー」「教科書と近代・近代性」などだ。両側を合わせて計34人の歴史学者が出席した。計57編の論文を発表した。韓国側28編、日本側29編だ。

 この委員会が歴史解釈に強制力を持つものではない。2001年韓日首脳の間に初めて構成を論議したとき、合意した原則は今も維持される。本紙内容が今すぐ両国の教科書に反映されるわけでもない。しかし教科書執筆者が委員会の新しい研究成果を参考にしないわけはない。

 2期委員会は▽任那日本府説の廃棄▽倭寇朝鮮人説廃棄▽教科署委員会設置--などの成果を出した。1期委員会で扱われなかった内容だ。任那日本府説は日本植民史観の中心軸だった。古代韓半島の伽揶地域を当時の日本の大和政権が軍事的に支配したという主張だ。当然、我々は認めなかった。今回の委員会で日本側は既存の立場より柔軟な姿を見せた。任那問題について、日本側報告書は「韓半島で倭人の活動跡は多くの所で認められるが、倭国の領土が存在したという理解は不可能だ」と述べた。また「倭国が(韓半島で)大々的な軍事展開をしたという理解には見直し・訂正が必要だ」と述べた。我が立場では「日本の伽揶支配説」が廃棄されたと解釈できる部分だ。

 高麗時代の倭寇に朝鮮人が多数含まれたという既存の日本側主張も修正された。「14~15世紀倭寇の主な構成員は壱岐、対馬、松浦地域の人々が中心」とした。「教科書委員会」を新設して教科書問題を公式論議し始めた点も注目するに値する。古代史分野と教科署委員会設置などが際立った一方、近・現代史分野は互いの立場と違いを確認するのに止まった。


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