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司馬遼太郎:「昭和」という国家
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司馬遼太郎:「昭和」という国家
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「坂の上の雲」映像化に関する司馬遼太郎の遺言
これはちょっと余談になりますけれども、この作品はなるべく映画とかテレビとか、そういう視覚的なものに翻訳されたくない作品でもあります。
うかつに翻訳すると、ミリタリズムを鼓吹しているように誤解されたりする恐れがありますからね。
私自身が誤解されるのはいいのですが、その誤解が弊害をもたらすかもしれないと考え、非常に用心しながら書いたものです。
これは本書の第3章にある記述です。
昨年暮れからのNHKによる「坂の上の雲」放映は、この遺言に反してやしないか?
NHKからの説明はどこにもない。私の探し方が悪いのか?
http://www.nhk.or.jp/matsuyama/sakanoue/
http://www9.nhk.or.jp/sakanoue/
http://www9.nhk.or.jp/sakanoue/question/
NHKの定例記者会見で質問に答えたということもないらしい。私の探し方が悪いのか?
NHKからの説明はどこにもない。私の探し方が悪いのか?
http://www.nhk.or.jp/matsuyama/sakanoue/
http://www9.nhk.or.jp/sakanoue/
http://www9.nhk.or.jp/sakanoue/question/
NHKの定例記者会見で質問に答えたということもないらしい。私の探し方が悪いのか?
では、NHKがこの遺言を知らなかった可能性はどうか?
それは有り得ません。なぜなら、
NHKの番組の中で司馬遼太郎自身が語ったものだからです。
それは有り得ません。なぜなら、
NHKの番組の中で司馬遼太郎自身が語ったものだからです。
チャンネル:NHK教育 ETV8
番組名:「司馬遼太郎 雑談『昭和』への道」
放送回:第3回「帝国主義とソロバン勘定」
放送日:1986年5月21日
そして、司馬遼太郎自身が語ったものを活字にしたのもNHKです。
出版社:日本放送出版協会(NHK出版)
書名:「昭和」という国家
発行日:1998年3月30日 第1刷発行
著者:司馬遼太郎
執筆者:田中 彰(歴史学者)、栗田博行(当該番組ディレクター)
まさか、
『「遺言書」の書式ではないから「遺言」とは認められない』なんて、
姑息な言い逃れは出来ないと思うのですが。
『「遺言書」の書式ではないから「遺言」とは認められない』なんて、
姑息な言い逃れは出来ないと思うのですが。
では文脈はどうか?
切り取ったものでは本意はわからない、
文学者特有の反語かもしれない、
ヒネリかもしれない。
切り取ったものでは本意はわからない、
文学者特有の反語かもしれない、
ヒネリかもしれない。
必ずこれらのような上げ足取りがあります。
そこで、その放送回の全文を転載しておくことにしました。
そこで、その放送回の全文を転載しておくことにしました。
(第三章全文を読むと、「坂の上の雲」を推奨している藤岡信勝の文章 http://www.jiyuushikan.org/rekishi/rekishi211.html などが、司馬すらも歪曲せずには成り立たないものであることがよくわかります。かれらがいう『司馬史観』なるもにのが、如何にインチキで、司馬が生きていたら当然抗議を受ける代物であることが良く分かります。
司馬は日露戦争後の日韓併合を厳しく指弾しています。併合100年忌の今年、討論資料ともなるでしょう。)
司馬は日露戦争後の日韓併合を厳しく指弾しています。併合100年忌の今年、討論資料ともなるでしょう。)
「昭和」という国家
目次
第二章 "脱亜論" 私の読みかた
第四章 近代国家と"圧搾空気" ……教育勅語
第八章 秀才信仰と骨董兵器
第九章 買い続けた西欧近代
第十章 青写真に落ちた影
第十一章 江戸日本の多様さ
付論一 日本語について
感想
「雑談「昭和」への道」のことなど……田中彰
「雑談「昭和」への道」のことなど……田中彰
司馬遼太郎・「雑談「昭和」への道」制作余話
あとがきにかえて……栗田博行
あとがきにかえて……栗田博行
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