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偏った憐憫の場合

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pipopipo555jp

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偏った憐憫の場合

(ni0615) 2009-11-02 14:04:48

狼魔人さん
ご無沙汰してました。

なるほど、ビルマの竪琴にみる贖罪意識ですね。
それにしても、赤松嘉次氏の書いたもの梅澤裕氏の語るものの中に、集団自決で亡くなった島民達に対して、水島上等兵が示したような贖罪意識が全く感じられないのには驚きます。

先日の桜ビデオにおける3時間の梅澤氏のインタビューの中でも、「住民達には誠に気の毒であった」の一言さえなかったのは、極めて異常と感じました。

梅澤氏の印象的ないきいきとした話は、自慢話と「特幹上がり」将校に対する蔑視、競争相手だった将校への誹謗の話でした。

北支で部下に犠牲を出さなかった自慢話はあっても、座間味での集団自決犠牲者には触れません。そればかりか、第一戦隊の部下達の犠牲にも一切触れず、公平を欠く軍人魂がお歳とともに純化してしまったかと、私もいささか憐憫の情を押さえることができませんでした。

軍人とは、同じ部隊の者にしか「人間としての情」を通わすことができない宿命にあるのでしょうか? もしそうだとすると、とても気の毒な組織だというのが軍隊なのですね。改めて驚愕した次第です。


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