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教科書問題9・29集会 子供らに真実を

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検定意見の撤回訴え 石垣市

Category: 社会・経済

教科書問題9・29集会 子供らに真実を


 沖縄戦の「集団自決」をめぐる教科書検定の撤回を目指す歴史教科書問題9・29八重山集会が29日夕、県民大会に呼応して新栄公園内(9条の碑前広場)で行われ、平和憲法を守る八重山連絡協議会(仲山忠亨代表)の呼びかけに100人余が集まった。「教科書に真実を」と要求して検定意見撤回の実現を求める決議を採択、「がんばろう」を三唱して検定撤回に向けた決意をアピールした。

 仲山代表はあいさつで「軍隊は住民を守らないというのが沖縄戦の教え。真実を教えなければならない。2年前の要求が実現するまで頑張ろう」と呼びかけ。八重山市町会会長の大浜長照市長も「マラリアについても軍命でありながら国は認めていない。沖縄戦の真実を教科書に正しく書くべきだ。声を大にして叫ばなければならない」と訴えた。

 波照間国民学校2年のころに西表島へ強制避難させられた玉城功一さん(72)=石垣市大川=は「集団自決も戦争マラリアも軍命があったことは明白。マラリア犠牲者が人口比率で多かった平得、真栄里には海軍飛行場があった。軍事施設があると、犠牲者が多くなることを学ばなければならない」と語った。

 大会では、教師や親の立場からの意見表明もあった。宮城和人教諭(八重山高校)「社会科教師として望むのは透明性のある検定審議。政治に左右されてはならない」と指摘し、「最終的には教える側に主導権がある。政治に臆することなく郷土の歴史の実相を伝えていきたい」と決意を表明した。

 上原邦夫教諭(石垣第二中)が「教科書では、戦争の真実が段々消されている。教科書に真実を載せ、子どもたちに真実を教えたい」と続き、八重山PTA連合会の平良守弘会長は「子どもたちが真実を知ることで戦争の愚かさ、悲惨さを実感する。子どもたちの未来のために、平和のために頑張ろう」と声を挙げた。

 決議文は首相や衆参両院長らに送付する。


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