15年戦争資料 @wiki

星、上原両氏のチャンネル桜出演に思う

最終更新:

pipopipo555jp

- view
管理者のみ編集可

星、上原両氏のチャンネル桜出演に思う

2009/7/27 ni0615

残念な事実です。上原正稔氏、星雅彦氏のふたりはついに「チャンネル桜」の番組に出演しました。

「1/2【沖縄集団自決】うらそえ文藝・星雅彦氏、1フィート運動・上原正稔氏に聞く[桜 H21/7/27] 」
http://www.youtube.com/watch?v=nPZz66ixfWA

私としては星雅彦氏の転落を信じたくなかったのですが、これで決定的となりました。

大城将保(嶋津与志)氏ら沖縄県史編纂人脈にある識者の皆さんも、この2人に対する批判あるいは忌憚の無い意見を表明していただきたいと思います。それがないと、沖縄県民はもとより私のような裁判に注目したヤマトンチュウも、もやを拭いきれません。むろん諸氏の見解に幅広いスペクトルがあることは歓迎します。

上記の桜ビデオを聞いての私の第1印象です。
1、上原=星の「うらそえ文芸」対談の再現
2、上原の長々とした自己顕示と太田元知事への恨み節
3、恨み節を退屈気に聞きながらノートの端をバリバリとかきむしる星
4、最後に星が照屋昇雄を持ち上げるが、その話が始まったかと思うところでチャンネル桜側が突然カット

おそらく、なぜ照屋氏を証人席に立たせなかったのか、といった原告弁護人批判でも始まったので、カットしてしまったのでしょうか?

で桜ビデオは、
「2/2【沖縄集団自決】「軍命令」とせざるを得なかった事情・照屋昇雄氏に聞く[桜 H21/7/27] 」
http://www.youtube.com/watch?v=LsVIOTLd-vQ
へと続きます。

チャンネル桜専属キャスターの大高未貴氏が今回改めて照屋氏に取材したのかと思ったら、期待におお外れ、それは旧ビデオ「軍命令はなかった」(H19.4.5)でした。・・・・奥茂治氏らのまえで照屋氏が語るもの。チャンネル桜社長水島総氏も同席し後半で質問の声あり。

これは、“援護法審査会議に赤松が出席し東大総長茅誠司に説得される、それを照屋昇雄が見ていた”という、荒唐無稽なもの。 私は書き起こしましたので、まったく不整合な箇所は幾らでも指摘できます。

こんな人物を 「真相の核心」として期待していたという星雅彦氏の言には、いかに立場を変転させたとはいえ耳を疑います。

このビデオの内容は、当時の「正論」に水島氏が要約していますが、そこでは事実関係の荒唐無稽さは覆い隠されています。おそらく星雅彦氏は、産経新聞の記事かこの「正論」記事しか読んでいないのでしょう。 今からでも遅くはありません、照屋昇雄氏のなまの「証言」に接するべきです。

「照屋証言」の虚偽をスルーするような人が、『鉄の暴風』の不確実性をなじったところで、説得力はないでしょう。

いずれにしても、沖縄の知識人は「収容所列島にいるから真実を語れない」(上原)とまで言われて、黙っている必要はもう無いとおもいます。


(補足)

後半ビデオのスタジオ部分で井尻某氏が、「沖縄は72年まで米軍の占領下にあった、占領下の言論であったことを忘れるな」と繰り返しているが、沖縄の戦後の言論が、「米軍は解放軍」から「米軍基地反対」へと移行していった長い足跡を、井尻氏らチャンネル桜は完全に無視しようとしている。

「沖縄を返せ!」の意味を無視し捻じ曲げることが一定の効果をあげているのかもしれない。 「米軍基地反対」「祖国復帰運動」など体験したものあるいは書籍を読んだ者には残る記憶を、WEBにも遺す努力が必要になってきた。

米軍基地反対が強く叫ばれた中でも、「鉄の暴風」が読まれ続けたのは何故か、それが米軍迎合ではないからではなかったか。チャンネル桜は意識的にその問いを避ける。そして星氏や上原氏もまた、いっさいを「援護法」に還元して大事なことを忘れさせようとしている。



星雅彦と照屋昇雄
2009-07-30

星雅彦氏はチャンネル桜の別バージョンにも出演していることが解りました。
http://www.youtube.com/watch?v=ur6rdRd8tMo

既報のバージョンでは、
4、最後に星が照屋昇雄を持ち上げるが、その話が始まったかと思うところでチャンネル桜側が突然カット
でしたが、あたらしいバージョンではインタビューの後に、キャスターである井上和彦が、星氏の軍命令否定は照屋昇雄証言を根拠にしているかのような解説を加えています。

ところが星氏は。「うらそえ文芸」14号では照屋昇雄のことには一切触れておらず、井上いうような根拠あるいは「私が一番注目している照屋さんの話」という自身の言葉の裏づけについて、何の説明もしていません。

これは星雅彦氏に問いたださねばならないことです。

なお、「照屋証言」のビデオの書き起こしは、拙ブログにおいて、近日中に留意点メモをつけて近く公開する予定です。



目安箱バナー