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台湾代表、WHO総会で演説 国連脱退後初の参加

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台湾代表、WHO総会で演説 国連脱退後初の参加

2009年5月20日20時38分

 【ジュネーブ=田井中雅人、台北=野嶋剛】ジュネーブで開会中の世界保健機関(WHO)総会にオブザーバー参加している台湾の代表、葉金川・衛生署長(衛生相)が19日夜、演説を行った。71年の国連脱退後、台湾が国連機関に参加するのは初。38年ぶりの復帰をきっかけに、台湾は他の国連機関にも参加の幅を広げたい考えで、中国との駆け引きが続きそうだ。

 葉氏は演説で新型の豚インフルエンザの世界的拡大を念頭に「(台湾が)WHOの活動に関与することで、世界の危機対処能力は間違いなく強化される」と語った。

 台湾はアジア太平洋経済協力会議(APEC)やアジア開発銀行など、国連機関ではない国際的な地域間組織には入れても、国家主権にかかわる国連傘下機関には中国の反対から加われなかった。今回、中国がオブザーバーでも台湾の参加を認めたことは「胡錦濤(フー・チンタオ)政権が馬英九(マー・インチウ)総統に一定の信頼を置いた証し」(王海良・上海社会科学院台湾研究センター事務局長)と言える。

 台湾は国連加盟を棚上げし、国際海事機関(IMO)や国際民間航空機関(ICAO)など国連傘下の十数機関にもオブザーバー参加を求める方針。ただ中国にとっても台湾の参加問題は自らが決定権を持つ貴重なカード。馬政権の対中姿勢を判断しつつ、効果的に活用すると見られる。


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