15年戦争資料 @wiki

李登輝友の会が配布した怪文書デマ

最終更新:

pipopipo555jp

- view
管理者のみ編集可

李登輝友の会が配布した怪文書


日本李登輝友の会
http://www.ritouki.jp/
会  長 小田村四郎
事務局長 柚原 正敬

そのメールマガジン5月6日号で以下のような怪文書をWEB上に配布しました。

http://www.melma.com/backnumber_100557_4470503/
平成21年(2009年) 5月6日】
☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★
      新しい日台交流にあなたの力を!!  [Vol.1030]

(引用開始)
2>> 潮匡人氏も「NHK反日プロジェクト」と批判
「日台戦争」の出典『日清戦争-秘蔵写真が明かす真実』の著者も激怒

 本日付の産経新聞で評論家の潮匡人氏がNHK「JAPANデビュー」問題について取り上げ、「公共放送としてほおかぶりを決め込むのは許し難い」と糾弾している。

ところで、NHKは「日台戦争」という用語の出典として『日清戦争-秘蔵写真が明かす真実』(講談社、1997年)と『東アジア国際政治史』(名古屋大学出版会、2007年)の2著を挙げ、「1990年代に日本の台湾統治の専門家が『日台戦争』と名付け、以後研究者の間では、この表現が使われるようになっています」としている(4月18日発行、本誌1020号)。

前著の著者は檜山幸夫・中京大学法学部教授、後著は川島真・服部龍二編によるものだが、何と、檜山幸夫・中京大学法学部教授が「JAPANデビュー」第1回の「アジアの“一等国”」の放送内容に激怒しているという。

信頼できる筋によると、昨年、檜山教授は台湾近代史についての番組を制作するからということでNHKの取材を受けた際、NHK側がほとんど台湾近代史についての知識を持ち合わせていないようだったので、後藤新平などの事績を詳しく伝え、また他の取材者も紹介して欲しいとのことで紹介した。ところが、後日、4月5日放送の番組を見た紹介者から「どうしてあんな内容に作ったのか」などと強烈なクレームが入ったという。檜山教授自身は「番組は見ていないが、かなり恣意的な編集をしている」との感想を洩らしつつ、そのような編集をしたNHKにかなり怒っていたそうだ。「犯罪的」だとも言っていたという。

つまり、放送内容は、檜山教授に説明した事前説明とかなり食い違っていて、それは「犯罪的」なほどの違いだったことを示唆している。「日台戦争」の用語はさて置き、NHKが取材し、出典の一つに挙げた著者からも批判されている事実は重い。

となると、いよいよ放送法に抵触する可能性が高くなってきた。
《以下略》


この文書の虚偽性は次の点から明らかです。

(1)著書に次のような記述をしている檜山教授が、番組の内容に「激怒」するはずがないこと
清軍兵士と異なり、彼ら(引用者注―台湾の抗日軍)が頑強に抵抗した背景には、台湾に福建省や広東省から移住し、そこに住んでいた原住民を討伐し、苦労して荒れ地を開墾して獲得した土地を守るという意識があったからにほかならない。その意味では、台湾での戦闘は、正しく日本と台湾との戦争(日台戦争)であり、最初の植民地戦争であったということになろう。(『日清戦争 秘蔵写真が明かす真実』講談社、1997 251頁)

(2)上記怪文書に
信頼できる筋によると・・・
とあるのは、日本李登輝友の会編集部に怪文書が届き、それを編集部が書き改めたものと思われます。

(3)上記怪文書には、まったく有りえない事が書かれています。檜山教授は番組を見ずにその編集の結果に激怒したというのです。
檜山教授自身は「番組は見ていないが、かなり恣意的な編集をしている」との感想を洩らしつつ、そのような編集をしたNHKにかなり怒っていたそうだ。「犯罪的」だとも言っていたという。
実証的歴史学者が、番組も見ずに編集方法を批判することは到底考えられません。ましてや、
放送内容は、檜山教授に説明した事前説明とかなり食い違っていて、それは「犯罪的」なほどの違いだったことを示唆している。
このような結論を放送を見ずに下すはずがありません。


よってこの怪文書はデマであることが確実です。


このデマはWEB上を駆け巡り、2チャンネルはもとより著名な人物のWEBサイトなどにも多数転載されています。(たとえば、台湾研究フォーラム会長、日本李登輝友の会理事、永山英樹氏のサイトhttp://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-749.html)など。

そしてこの文書の結論が、
いよいよ放送法に抵触する可能性が高くなってきた。
とあることを見逃すことはできません。

怪文書の配布元が5月16日の「NHK抗議デモ」主催者の一つであり、怪文書の結論が5月18日産経新聞掲載の全面広告の主張と同じです。

5月16日のデモのスローガンは、
NHKは放送法違反!
でした。
全面広告の主張は、コチラに記されたとおりです。



怪文書は、これらを扇動するために仕組まれた疑いが濃厚です。


目安箱バナー