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台湾の人口構成データ

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台湾の人口構成データ


昭和2年(1927年)データ
(20)「本島人」とは通常台湾住民中の漢民族を指称す。対岸の福建広東地方より移住したるものにして、嘗ては原住者たる「生蕃人」に対して植民者たる地位に立ちしものである。我領台後は「内地人」が本島人及生蕃人に対して植民者たる地位にある。昭和二年末現在台湾の人口は約四百三十三万七千人にして、内本島人は約四百万九千人にして全体の九割二分余を占め、内地人は約二十万三千人、生蕃人約八万七千人、外国人約三万八千人である。
(矢内原忠雄全集2「帝国主義下の台湾」p217脚注)

1934年末現在のデータ
図1は、1934年末現在の台湾全島の総人口と住民構成比率である2)。台湾全島の総入口は 5,194,980人、そのうち漢民族が総人口の 90.0%(4,676,259人)を占め、次いで日本人 5.1%(262,964人)、原住民 4.0%(206,029人)、外国人 0.9%(48,412人)、朝鮮人0.0%(1,316人)であった。当時、台湾の漢民族は、中国大陸の福建地方や広東地方からの移住民から成っていたが、なかでも福建地方からの移住民の比率が非常に高かった。1934年末現在では、総人口に占める福建系住民の比率は 75.9%(3,942,139人)、広東系住民14。1%(733,910人)、その他の地方からの移住民0.0%(210人)であった。
「漢族系台湾人高年層の日本語使用 言語生活史調査を通じて」合津美穂2002年

「現在」のデータ
現在の台湾の住民構成比率は、閩南系住民が総人口の 73.3%を占め、次いで外省人が 13%、客家系住民 12%、原住民 1.7%である3)。日本統治時代だけでなく、現在でも閩南語を母語とする住民の比率が圧倒的に高いことがわかる。以下、本論で使用する「漢族系台湾人」は、本省人の閩南系・客家系住民を指す。
「漢族系台湾人高年層の日本語使用 言語生活史調査を通じて」合津美穂2002年




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